作品一覧

  • なぜ日本は没落するか

    なぜ日本は没落するか

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻1,100円 (税込)
    このままだと日本は必ず没落する…….1999年に刊行された本書は,2050年を見据えて書かれているが,驚くほど現在の日本の現実を予見している.なぜそうなるのか,日本人の精神性と日本の金融,産業,教育の荒廃状況を舌鋒鋭く指摘し,その救済案「東北アジア共同体構想」を示し,救済案への障害となるものをも示す.(解説=中村達也)

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  • イギリスと日本 その教育と経済

    イギリスと日本 その教育と経済

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻836円 (税込)
    日本は高度成長を遂げて経済大国になったが、一方、英国はかつての大英帝国から小さな福祉国家へと変貌した。長年、ロンドン大学で理論経済学を講じている著者は、英国の中等・高等教育の実際の姿と、日本の画一的な教育の現状とを対比しながら、教育の社会における在り方を論じ、これからの日本の教育と経済の方途を示す。

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  • 資本主義経済の変動理論(現代経済学叢書)

    資本主義経済の変動理論(現代経済学叢書)

    ビジネス・実用

    -
    1巻5,940円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 資本主義経済は、なぜ好景気と不景気を繰りかえすのか? 恐慌はなぜ起こるのか? 人口の増加、生活水準の向上、技術革新を原動力に、資本主義は矛盾を景気循環と恐慌によってその矛盾を乗り越えながら、進歩していく。原動力となるうちの、人口増加と生活水準の向上は時としてインフレを喚起することになるが、技術革新により価格抑制効果が、インフレを抑える力となる。経済活動の根本原理をわかりやすく説く格好の入門書。 【目次より】 はしがき 序章 ケインズ理論の長期化 0.1 ケインズ理論の二つの貢献 0.2 ケインズ理論の発展 0.3 価格分析か所得分析か 0.4 本書の課題 第一章 静学的ケインズ理論 1.1 ケインズの均衡理論 1.2 有効需要の原理 1.3 ケインズの完全雇傭政策 第二章 ケインズ体系の安定条件 2.1 フリッシュ・サミュエルソン的動学化 2.2 変動過程の一時的均衡分析 第三章 ケインジアンの景気循環論 3.1 貨幣的蜘網景気論 3.2 ウィクセル的景気理論 3.3 カルドア的過少支出説 3.4 ヒックス的労働不足説 第四章 景気循環と経済成長 4.1 景気循環と成長 4.2 カルドア理論と成長 4.3 ヒックス理論と成長 4.4 マルクスの循環的成長理論 第五章 成長率による経済変動の分析 もう一つの所得分析的変動理論 5.1 はしがき 5.2 モデルの構成 5.3 成長率 5.4 諸成長率の間の関係 5.5 投資決意に関する仮定 5.6 景気変動 5.7 経済成長 5.8 長期的完全雇傭政策 第六章 価格分析的変動理論 一つのハードル理論 6.1 本章の課題 6.2 モデルの構成 6.3 景気の回復 6.4 景気の上昇 6.5 好況の崩壊 6.6 不況過程 6.7 静止的状態 6.8 趨勢の導入 引用文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 産業連関論入門

    産業連関論入門

    ビジネス・実用

    -
    1巻6,820円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1973年にノーベル経済学賞受賞者のレオンチェフが最初に作成した「産業連関表」とは、産業間のつながりを示すマトリックス。ある産業は、他の産業から原材料などを購入し、これを加工して別の財・サービスを生産する。そして、生産した財やサービスをまた別の産業部門に対して販売する。このような財・サービスの「購入→生産→販売」という連鎖をマトリックスとして表示するのが産業連関表である。産業連関表を利用すると、ある産業に新たな需要が発生した場合、どのようにその生産が波及していくのかを計量化可能になる。本書は、マクロ経済学の中の企業活動の領域の入門書。 【目次より】 はしがき 第一章 産業連関表と産業連関分析 緒言 産業連関論の概略 産業連関論と経済政策 第二章 産業連関の静学理論 物量的産業連関システムと価値的産業連関システム 均衡産出量の決定 均衡産出量の図形的説明 均衡産出量の正値条件 逆係数の図形的説明 波及構造の定性分析 波及構造の定量分析 産業連関システムと価格の決定 第三章 産業連関論と企業理論 I サミュエルソンの代替定理 代替の可能性 等生産量曲線 収穫不変性の仮定 生産方法の決定 サミュエルソンの代替定理の批判 II クープマンスの代替定理 新しい企業理論 線型計画論 労働の有効配置 クープマンスの代替定理の批判 III クラインの代替定理 クラインの代替定理 ヒックスの企業理論 価値的投入係数の固定性 規模に関する収穫の可変性 クラインの代替定理の批判 第四章 産業連関論と一般均衡理論 一般均衡論におけるワルラスとヒックス 一般均衡理論 利潤率均等の法則と代替定理 消費者の選択理論 産業連関論と一般均衡理論 第五章 産業連関論とケインズ経済学 ケインズ経済学とケインズ哲学 産業連関論における国民所得 産業連関論とケインズ経済学 第六章 産業連関の動学理論 動学的産業連関システム 産業の均等発展と不均等発展 国民所得分析と循環的成長 産業連関分析と循環的成長 第七章 産業連関論と外国貿易 輸出入を含んだ産業連関システム 国内産出額および輸入額の決定 線型計画論による輸入計画の編成 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 近代社会の経済理論

    近代社会の経済理論

    ビジネス・実用

    -
    1巻7,205円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「通常の経済原論ないし経済理論の教科書では、理想型の資本主義社会を前提として、企業や家計の生態が説明されるとともに、社会の機構と動態が分析されている。けれども現実の資本主義社会は理想型どおりではないし、また資本主義諸国は世界の一部をなしているにすぎない。もはや時代は、非資本主義的要素や勢力を無視ないし軽視すると、現実の社会の重要な現象を理解しえないばかりか、硬直的な視角から、かたくなに世の中を見るという羽目に陥ってしまうような段階にきている。 しかしながら勢力を増大しつつある非資本主義経済と、資本主義経済の間には、それらが共に近代的な経済体制であるがゆえの、多くの論理の共通点があるし、また現実の資本主義経済(たとえば日本経済)が理想型どおりでないといっても、「ずれ」は無原則的ではなく、「ずれ」には「ずれ」の論理がある。本書においては、対象を理想型の資本主義経済に限定せず、社会主義経済を含む近代社会に一貫する経済合理性を明らかにすると共に、他方において日本の経済が明治革命以後たどって来た特異な経済発展をも説得的に説明することを試みる。したがって本書は、広い意味での比較体制論の領域に属するであろうが、その領域の屁金的な研究よりも、さらに論理的・分析的である。それと同時に本書は、その視野が短期的であるという意味で不完全であり、一層大部の書物の上巻であるに過ぎないかも知れないということを指摘しておかねばならない。」(本書「はしがき」より) 本書は1967から68年に大阪大学で行われた講義をもとにしています。 【目次より】 はしがき 序論 近代国民経済 理想型としての近代国民経済 ー 本書の梗概 第1部 経済のミクロ的合理性 1.生産技術 生産の樹木図  生産関数 ー 総生産関数 2.技術の選択 異なる技術の併用 ー 総額崇拝の誤謬 3.利潤の分配 分配とイデオロギー ー イデオロギー的利潤分配の非合理性 4.計画の変更 企業者活動の相対性 ー ストルパー・サミュエルソンの定理とリブチンスキーの定理の拡張 5.家計の行動 家計の独立性  伝統的需要理論 ー 闇市場のある場合 第2部 市場機構と計画 6.伸縮価格経済 価格決定の二方式 ー 価格形成過程の分析 7.固定価格経済 ケインズ登場 ー 有効需要の原理 8.分権的計画経済 資本財および労働の最適配置  ー 価格公定の法則 第3部 国家による経済制御 9.財政と完全雇用 政府の経済行為  ー  完全雇用乗数 10.二重構造と失業 日本の潜在的失業 ー ケインズ政策と潜在的失業 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

ユーザーレビュー

  • なぜ日本は没落するか

    Posted by ブクログ

    大経済学者が書いた予想論。おそらく当たるだろう。経済ではなく、どんな人間がその国のその時代の社会の中心にいるか。この視点は大変参考になる。
    人口の分レトロマー、精神の荒廃、教育の荒廃。バブル期の中曽根から小泉に至る政権を担った政治家の歴史観のなさよ。あの時の日本人は油断したな、と思う。
    さあ、どう再建しようか。

    0
    2026年09月21日
  • イギリスと日本 その教育と経済

    Posted by ブクログ

    836

    森嶋通夫
    1923年大阪府生まれ。1946年京都大学経済学部卒業。大阪大学教授、エセックス大学教授、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)教授を歴任。1976年文化勲章受章。2004年7月逝去。大阪大学名誉教授。LSE名誉教授。イギリス学士院会員。著書に『イギリスと日本』 『続イギリスと日本』 『政治家の条件』 『思想としての近代経済学』(以上、岩波新書)ほか多数。


    事実、英国は日光の非常に乏しい国でありまして、ビタミンDの不足のために、「くる病」が非常に多い。ですから、「くる病」をもって英国病というのは、きわめて穏当であるかと思います。しかし、ここで「くる病」の話をすることは、経済の話を期待して、せっかく来られた皆さんに失礼でございますから、何とか経済的なイギリス病とは何かというようなことについてお話して、ご満足いただければ、拍手喝采でお帰り願いたいと存じます。

    日本の皆さんは「イギリスにはティー・タイムがある。午前にも午後にもティー・タイムがあるから、仕事の能率があがらない」とよく言いますが、イタリーやスペインのシエスタほどではないにしても、ティー・タイムは日本人にとっては、実にいらいらするものです。けれどもその間の時間的ロスは、大学の職員の場合、午前午後合せて長くて一時間、短ければ三、四〇分ですから、「よく遊び、よく働け」という原則をふみはずさない程度ならば、ティー・タイムの制度は生産性の向上にプラスするともマイナスであるとも決しかねます。

    その後、そのレクチャラーは抜擢されまして三十二歳の若さでマンチェスター大学の教授になりました。イギリスの大学で、その年で教授になるというのは稀有のことです。炭坑夫の子が一転して、エリートになったのです。もう一人私が知っている若い教授は、フィッシュ・アンド・チップスの店の子どもでありますが、フィッシュ・アンド・チップスというのは日本でいえば、おそらくうどん屋に該当するでしょうか。本人にさえ力があれば、イギリスでは、うどん屋の子や炭坑夫の子が大学教授になるのに、何の障害もありません。

    ところで通常の人間の場合、その人が感じる満足度は、その人の持っている物の数量だけでなく、他人(たとえばライバル)が持っている物の数量にも依存するものですが、イギリス人は特別で、彼らは他人が何を持っていようと動じません。ひたすら自分の感じる満足は自分の持っている物の数量だけに依存すると信じて、他人の持ち物には無関心であります。たとえば、偽物のワニ皮のハンドバッグをもってパーティに行ったら、友人が本物を持って来た場合、目がくらくらとする娘さんがいるでしょうが──そうして私はそういう娘を可愛いく思いますが──、イングリッシュ・ガール(とくにインテリ階級のイギリスの娘)は、そんな場合、すぐネバー・マインドとあきらめてしまうのです。したがって、よし他人の持ち物に影響されたとしても、その効果はすぐ消失してしまいます。そしてイギリス人は、自分がそうだから他人もそうだろうと思います。こうして全員がそれぞれの効用関数の独立性と、相互間の無影響性をみとめますと、お互いにお節介はしなくなります。

    日本の最初の憲法である十七条憲法第一条において聖徳太子が、「和を以て貴しとなす」といわれたのは、このように考えれば、彼の単なる思いつきや、偶然ではありません。和は大和魂の根幹であります。ところで大切なのは、その次であります。和が一番貴い徳性であるといっても、和とは何であるかがはっきりしていなければ、「Xを以て貴しとなす」といったのと、何らかわりがありません。聖徳太子は大変賢明な人でしたから、その点をよく心得ていて、他の条文で和とは何であるかよく説明しています。すなわち「和」とは兄弟や友人と仲良くする、それから親や目上の人のいうことをよく聞く、さらに多数派(マジョリティ)の意見に従うことであると説いています。したがって、上の人の命令に服従し、多数派に対して従順なのが大和魂の持主であり、そうでない人は下船してもらう。このようにして日本は、国内の平和、治安を保とうとしたのです。

    パブリック・スクールはアメリカでは公立校を意味しますが、イギリスでは逆に私立校のことをいいます。いかにイギリス人が天の邪鬼でも、パブリック・スクールを私立校と訳するのは、意訳がすぎますから、おそらく公衆学校と訳すべきでないかと思います。昔はお金持の子弟は学校などに行かずに、各家庭で個人教育を受けていましたが、それほど金持でない家庭の子どもは、そのような教育を受けることができませんので、集団教育で我慢しなければなりません。こうして集団教育すなわち公衆のための学校教育がはじまったのですが、このような教育は近代国家になるはるか以前のことですから、当然のこととして、公衆学校は公立でなく、私立でありました。このような公衆学校は時代がたつにしたがって、歴史のある立派な学校になりましたから、公衆学校すなわちパブリック・スクールと言えば、歴史のある立派な学校のことを意味するようになりました。これらの学校は、その財政的基礎もしっかりしていますから、国家の援助を受けなくても、独立(インデペンデント)に経営していくことができます。

    当然のこととして、誰しも子どもをパブリック・スクールにやりたがりますが、経済的な理由その他で子どもを志望校にやれなくても、イギリス人は決して絶望したりしません。彼らは、ある意味では、学校など何処を卒業しても同じことだと思っています。どの学校を出ても大した違いはないと考えています。おそらくイギリス人は、日本人が有名私立高校や東大に固執しているのを理解することができないでしょう。「どの学校を出ても同じだ。学校はきめ手でも何でもない」という意味では、イギリスには学校差はありません。しかしながら、別の意味ではイギリスにも学校差があります。「学校差はなくて学校差がある」という矛盾した命題を後ほど説明したいと思いますが、それに先立って準備として、まず国家検定試験制度について説明しておきましょう。

     このような大学は決して楽園ではありません。したがって若い人も勉強が好きでない限り、大学に行きたがりません。彼らはつまらない思いで三年間大学に行くよりも、その分だけ早く、職場に飛び出して、実績をつくっておいた方が、ずっとかしこい生き方だと考えます。その上に、イギリスでは十六歳で義務教育がおわれば、親も子どもも一人前になったと考えます。子どもはお金の上でも、親に頼らなくなり、大学へは親のお金でなく、奨学金で行こうとします。

    私は昔、高木貞治(数学者)の随筆を読みましたとき、「遊びでも本気にならなければ面白くない」という言葉を読んで非常に感銘を受けました。駆け足の百メートル競走や、タックルのないラグビーが面白いはずがありません。同じように大学生活も本気で生活しなければ、面白くないにきまっています。いまの学生が大学生活が面白くないというのは、本気で勉強していないからだと思います。

    0
    2024年01月16日
  • なぜ日本は没落するか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この本のはしがきは一九九九年一月六日の日付です。
    そこで森嶋さんは、日本は今危険な状態にある。日本はどうなるかと誰もがいぶかっている。わたしも本書で、照準を次の世紀の中央時点―二〇五〇年―に合わせて、そのときの暴落しているかどうかを考えることにした。
    そのためには、まずなぜこんな国になったのかが明らかにされねばならない。それと予測が本書の問題である。
    と記載されています。

    この本で森嶋さんが心配して予測をした2050年よりもはるかに早い現在の二〇二二年の時点で、もうすでに日本の没落、日本人の衰退が顕著になってしまっています。

    現実を見ることは悲惨である。彼等の人生、そのためには、現在の彼らのでてきた背景をもう少し深く観察する必要がある。

    現在の日本はいたるところの部門で精神的に崩壊している。こういう人に「頑張れ」と言っても無理である。彼等でも再起可能なように環境を変えて、彼らを力づけてやることが、まず第一に重要である。

    没落した国民は、発言力が弱くなり、世界史はその国民を無視ないし置き去りにして前進していく。
    歴史への貢献度は非常に低くなってしまうから、そんな国民は一流国民と見られることはない。

    停滞が続けば、せいぜいよくて、人々が過分の物質的生活を享楽して時を潰すだけの国に終わってしまう。

    道徳の退廃は思想的危機である。
    日本では性的なモラルが他国より桁外れに退廃しているとみてよいであろう。

    日本は卑屈なまでに忠実な敗戦国

    徳川末期に欧米の使節団が日本にきて日本人に下した採点は、文化的にも経済的にも程度は高いが、政治的には無能であるということが現代でも同じ。

    国民は無気力であり、国民が無気力だから政治は悪いままなのだ。
    こういう状態は、今後50年近くは確実に続くであろう。そのことから私たちが引き出さねばならない結論は、残念ながら日本の没落である。
    このままでは私たちの子供や孫や曾孫たちがあまりにも可哀想だ。

    無気力な「土台」が続く限り、日本は没落を止めることができないだろう
    非弱く自信のない構造の下では、日本は蟻地獄を脱出する力を持たず、土台は動かず、日本の苦悩は長く続くしかない。

    日本に今必要としているのは記憶力に優れた知識量の多い、いわゆる博学の人ではなく、自分で問題を作り、それを解きほぐすための論理を考え出す能力を持った人である。

    「アジア共同体」ができないようなら日本は孤立、衰退することになるだろ。かって繁栄し、衰退したローマ帝国やスペインのように。

    負けた場合、なぜ負けたかをだれしも考える。反省してまた挑戦し、また負ける。負けた人はその原因を、間違った事実―日本人だから―に帰着させてしまう。
    そうするとその人は一転して門戸を閉ざして鎖国派に転じる。そういう人は、外国の悪い点を一々摘発して、外国憎の悪夢を膨らませていく。
    そして日本が正しかった事実にばかりに眼を向けて、日本はこのようにいつでも正しいのだと主張する。

    しかしなにが「正しい」のかの判断も一定不変ではない。

    読み終わった後で、どのページか探せなかったのですが、この本のどこかに記載されていた、「多くの日本人は善人だけれども、力の弱い人」であり、私はそういう人が大嫌いだと、厳しく書かれています。
    言われてみれば、そういう人達というのは考えてみると、要するに人間としては「赤ん坊」や「子供」と同じようなわけです。
    つまり大多数の日本人達というのは、人間としてはたとえ善人だとしても、「赤ん坊」や「子ども」と同じように、「力の弱い」「力のない」人間達なのだということを思わざるをえませんました。

    悲惨で惨めな現在の日本人の置かれている境遇を直視していき、いま現在と将来の日本と日本人に明るい見通しがなくとも、日本人同士が力を合わせていき、一人でも多くの日本人達が「力の強い人」に成長をしていく以外にはないわけです。

    0
    2022年07月22日
  • イギリスと日本 その教育と経済

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ロンドン大学教授が、イギリスと日本を対比しながら、英国病、イギリスの中等教育・大学、新日本列島改造について語る。経済企画庁、日本経済研究センター、関西経済連合会での講演を基に。著者の経験に基づいた感想。理論書ではない。

    0
    2013年10月13日
  • なぜ日本は没落するか

    Posted by ブクログ

    1999年に2050年を予測してなぜそのときにこのままだと日本が没落し、また没落しないための希望について書かれているが、2050年をまたず、現在の状況はこの本で予想されている状況に大変似通っている。
    現在の日本の停滞ぶり、あるいは没落への坂を下り始めた状況の原因が何であるかを知りたい人はこうして文庫としても出たので手に取ってみるべきだろう。

    0
    2010年10月19日

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