作品一覧

  • ザンビアを知るための55章
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    世界最大級の滝ヴィクトリア・フォールズや、宣教師・探検家リヴィングストンの事跡で知られるアフリカ南部の国。 周辺国同様の多民族国家ながら内戦や国際紛争を経験しておらず、先駆的な難民受入れ政策を行った経歴も。豊かな自然と多様な文化を余さず紹介する。
  • 物語 ナイジェリアの歴史 「アフリカの巨人」の実像
    3.8
    1巻1,034円 (税込)
    アフリカはサハラ砂漠南縁を境に、北のアラブ主義と南のネグロ主義に分けられる。現在この両者にまたがる唯一の国がナイジェリアである。サハラ交易による繁栄、イスラームの流入、奴隷貿易、イギリスの統治などを経て、ナイジェリアは人口・経済ともにアフリカ最大の国となった。20世紀には150万人以上の犠牲者を出したビアフラ戦争を経験し、イスラーム過激派組織ボコ・ハラムを抱える「アフリカの巨人」の歴史を辿る。

ユーザーレビュー

  • 物語 ナイジェリアの歴史 「アフリカの巨人」の実像

    Posted by ブクログ

    日本にとって、知られざるアフリカの大国、それがナイジェリアです。
    アフリカ最大の石油・ガス産油国、人口は2億、国土は、日本の2.5倍というナイジェリアは急速に発展しているアフリカの中で第一の経済大国なのです
    新しい発見がたくさんありました。

    気になった言葉、キーワードは次の通りです。

    ・ナイジェリアの語源は、ニジェール川の国です。古今東西に及ばず、大河が大国をささえています。
    ・北をサハラ交易(イスラム圏)、南を大西洋貿易(西洋圏)、ナイジェリアだけが、東西両圏に接するアフリカ唯一の国です。
    ・サハラを行き交う交易品は、きわめて高価な品でなければならなかった。胡椒、象牙、皮革、ダチョウの羽

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    2022年09月20日
  • 物語 ナイジェリアの歴史 「アフリカの巨人」の実像

    Posted by ブクログ

    島田周平「物語 ナイジェリアの歴史」(中公新書)
    ナイジェリアは日本人にはなじみが薄いが、人口2億人近いアフリカの大国で産油国でもある。その歴史を学ぶこともサハラ以南のアフリカ諸国の歴史を学ぶことに通じる。
    1. 今のナイジェリア北部は古くから北アフリカとはサハラ砂漠を越える交易がおこなわれてきた。その過程でイスラム国家も成立していた。一方でその南部は密林に覆われた村落社会であった。
    2. 15世紀以降、ヨーロッパで大航海時代がはじまり西アフリカ沿岸と欧州の交易が始まった。16世紀には南米で銀鉱山が見つかり、その採掘の労働力としてアフリカから奴隷の輸出が始まった。17世紀には奴隷の用途は西イン

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    2025年03月30日
  • 物語 ナイジェリアの歴史 「アフリカの巨人」の実像

    Posted by ブクログ

    ナイジェリアに興味があって読みました。学者の本は売りたいのでなく特徴を直接書いてくれて非常に良いです。

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    2024年03月03日
  • 物語 ナイジェリアの歴史 「アフリカの巨人」の実像

    Posted by ブクログ

    アフリカの大国ナイジェリアについて、通史的に地域の歴史や社会の変遷をまとめた労作。
    ナイジェリアを概観するには最適の書物だが、読めば読むほど性格の異なる3地域であることが浮き彫りになってくる。
    植民地から独立した国の苦労が偲ばれるところであり、ある程度強権的に抑えないことには国としてまとまらないのかなと思った。

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    2020年11月29日
  • 物語 ナイジェリアの歴史 「アフリカの巨人」の実像

    Posted by ブクログ

    前半では近世以前の西アフリカ一般の歴史の中でのナイジェリアの位置付けを
    後半では近代以降のイギリス統治下の保護領としての歴史と独立後の歴史を述べている。

    図やグラフも適宜挟まれていて読みやすく、歴史の概観を掴むにはちょうどいいと思う。

    しかし前書きや後書きに見られる「要の国」という概念に対する説明が不足しているように感じた。
    アフリカは北部のアラブ主義地域と南部のネグロ主義地域に分けられる。そしてナイジェリアはこれら2つの地域をまたぐ唯一の国である。これをもって著者はナイジェリアを「要の国」とし、南北アフリカを繋ぐ役目を期待しているようである。
    しかしそのような全く異なるイデオロギーを持つ

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    2019年09月15日

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