作品一覧

  • 増補 闘うレヴィ=ストロース

    増補 闘うレヴィ=ストロース

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻1,320円 (税込)
    レヴィ=ストロースの壮大な思想は図式的理解を拒むが、闘う知識人としての姿を追うことで難題に挑む。100年の生涯で彼は何と闘ったのか。第一人者による最良の入門書。
  • レヴィ=ストロース 構造

    レヴィ=ストロース 構造

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    本書は、現代最高峰の人類学者クロード・レヴィ=ストロース(1908-2009年)の全貌を描いた決定版の誉れ高い1冊です。 ベルギーに生まれたレヴィ=ストロースは、フロイトやマルクスに触れた青年期を経て、南仏で高校教師になりました。その中で育まれた情熱を抑えられなくなった1935年にブラジルへ旅立ち、カデュヴェオ族やボロロ族、そしてナンビクワラ族の調査に乗り出します。その後、第二次世界大戦の勃発を受けて従軍しますが、1941年にはユダヤ人への迫害を回避するべくアメリカに亡命したレヴィ=ストロースに、ニューヨークで決定的な出来事が訪れました。それが言語学者ロマーン・ヤコブソン(1896-1982年)との出会いです。 のちに『音と意味についての六章』として公刊されるヤコブソンの講義の内容は、レヴィ=ストロースの中で若い頃からあたためられていた「構造」の概念と交錯しました。そうしてヤコブソンの勧めを受けて書き始めたのが、構造主義の誕生を告げる『親族の基本構造』であり、4年をかけて完成されたこの大著は1949年に刊行されることになります。 ここから旺盛な執筆活動を開始し、『人種と歴史』(1952年)、『悲しき熱帯』(1955年)、『構造人類学』(1958年)を生み出したあと、1959年にはコレージュ・ド・フランス教授に就任したレヴィ=ストロースは、一世を風靡した『野生の思考』(1962年)を発表すると、ついに全4巻に及ぶライフワーク『神話論理』(1964-71年)に着手しました。 その後も100歳で逝去するまで活躍し続けた偉大な人類学者が残した数々の仕事を、その生涯や時代との関係を描きつつ明快に解説してみせた本書は、1996年の刊行以来、概説書のスタンダードとして四半世紀にわたって読み継がれてきました。このたび、最新の書誌情報を追加するとともに、生前の著者と深い交流のあった小泉義之氏の書き下ろし原稿を併載した文庫版としてお送りいたします。 [本書の内容] 序 章 構造主義のエシックス 第一章 歴史の影のなかで 第二章 声とインセスト 第三章 旅の終わり 第四章 神話と詩のあいだに 第五章 幻想から思考へ 第六章 新石器のビルドゥングスロマン 1――南半球の森から 第七章 新石器のビルドゥングスロマン 2――北半球への旅 終 章 「構造」の軌跡 主要著作ダイジェスト キーワード解説 読書案内 レヴィ=ストロース略年譜 解 説 小泉義之
  • われらみな食人種(カニバル) レヴィ=ストロース随想集

    われらみな食人種(カニバル)

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻2,200円 (税込)
    現代思想に構造主義を持ち込み、知的光景を一新した人類学者レヴィ=ストロースが、晩年にイタリアの日刊紙『ラ・レプブリカ』に連載した時評エッセイ集。時事ニュースを構造人類学による大胆な連想と緻密な論理で掘り下げ、パズルを解くように描き出す。巻頭には実質的論壇デビューを果たした論考「火あぶりにされたサンタクロース」を収録。80年以上にわたる知的営為をエッセンスの形で読める、最良のレヴィ=ストロース入門。

ユーザーレビュー

  • レヴィ=ストロース 構造

    Posted by ブクログ

    レヴィ=ストロースの「構造」にまつわる著作群について解説した本。

    複雑な多様な現象を説明する単純な原理を見出して体系化してる。構造主義は、若者の知的好奇心を刺激する新しい潮流だったのだと思う。

    面白かった点
    ・『親族の基本構造』はヤコブソンの構造言語学での考え方を親族の多様な形態に当てはめる試みだった。
    ・モーガン批判において、「体系が知られているが機能が知られていない」ことを指摘している。つまり、機能(目的)を知ることと体系を知ることは別物。
    ・『野生の思考』において、生物種の多様性や互いの差異が、人間集団内の多様性を整理する枠組みを提供している。

    0
    2025年01月02日
  • われらみな食人種(カニバル) レヴィ=ストロース随想集

    Posted by ブクログ

    レヴィ=ストロースの時事問題などを踏まえたエッセイ集。

    1952年の「火あぶりにされたサンタクロース」が最初にあって、そこから一気に1989年に飛び、1年に2つづつくらいのペースでかかれ、2000年のエッセイが最後。全部で17本の珠玉というのがまさに相応しいエッセイ集。

    この半世紀にもわたる執筆期間にもかかわらず、レヴィ=ストロースの物事をみる目は驚くほどの一貫性がある。

    人間の思考は、いかに現代的、論理的にみえても、「未開」の思考がふと思いがけなくでてくる。つまり、わたしたち「文明人」と「未開人」の差は、思いがけないほど、近いということ。

    「未開というものがあると思う態度こそが未開」であるというレヴィ=ストロースの言葉をいろいろな角度から語っているのだな。(この本を読んで、この言葉の起源はモンテーニュにあるということが分かった)

    テーマにあがるのは、商業化されたサンタクロースに始まり、アフリカ系移民による女陰切除、狂牛病、ダイアナ妃の死去、地球環境問題など。

    それらの問題を親族構造や神話論理などを活用しながら、読みといていくのだが、その分析はなるほどの鮮やかさ。

    そして、その解釈は、とてもラディカルで、現代社会の常識、良識を逆撫でするもの。

    レヴィ=ストロースは、どこか静的で、過度に一般法則化してしまう印象があって、構造主義のあとにつづく哲学者などからの批判を受け続けてきたのだが、いやいや、このラディカルさは、ほんと半端じゃないな〜。

    ほとんどのエッセイは、最後の主著ともいえる「大山猫の物語」以降のものだが、90才でこの切れ味は普通ではないな。

    また、90才を超えて、人類学の知識のアップデートだけではなくて、自然科学をふくむいろいろな領域での知を取り入れながら、思索していることも伝わってくる。

    そして、なによりも人を見る眼差しの優しさが印象的。

    「わたしたちは食人種と同じだ」と批判したり、絶望したりするのではなく、「食人」や「女陰切除」を含め、どのような文化や習慣であれ、それは私たちとつながるものなのだ、とやさしくインクルードしてしまうのだ。

    また、日本の文化への言及もあって、これもまたわたしたちにとって貴重な視点。

    世の中が、「わたしたち」と違う文化に対して寛容さをなくしていくように思えるなかで、今、あらためて、レヴィ=ストロースを読むことがどれだけ重要なことか。

    これは自身によるレヴィ=ストロースの浩瀚な仕事への入門であるとともに、その仕事がわたしたちの現代にどういう意味をもつものなのかをストレートに表現した本でもある。

    これはみんなに読んでほしい!

    0
    2020年02月28日
  • われらみな食人種(カニバル) レヴィ=ストロース随想集

    Posted by ブクログ

    初レヴィ・ストロース。
    早熟な高校生や教養学部の大学生にも手に取ってもらえるように、という配慮あっての訳だったが、彼の専門であるアメリカ神話や親族構造についての前提知識がないと、正直理解することは難しい。ただ、章によっては比較的読みやすいものもあり、彼がどう世界を眺め、人類学という学問をどのように位置付けていたか、そしてそこで得られる知見をどのように目の前の世界の解釈の材料にしていくか、ということに触れられた気はする。そして、これほど知的好奇心をくすぐられる文章はなかなかないとも思う。
    難しい!というのが正直な感想ではあるけども、一朝一夕でいかないのが「学ぶ」という営みであるから、一歩ずつ柔軟性を忘れずに進みなさい、という良い刺激をもらえた。

    0
    2025年05月16日
  • レヴィ=ストロース 構造

    Posted by ブクログ

    「言語の七番目の機能」の口直しのつもりで手に取る。地元本屋の講談社学術文庫フェアで見つけたもの。
    著者の「戦うレヴィ・ストロース」も既読。ちゃんとレヴィ・ストロースを理解しようと意気込んだが、やはり難しい。

    レヴィ・ストロースの生涯に寄り添いながら、その思考を読み解いてゆく内容。
    ローマン・ヤコブソンの構造言語学からの影響について、詳細に書かれている。言語学からの影響については聞いたことあった。ソシュール言語学について書かれたものはあったが、ヤコブソンのことは知らなかった。残念ながら、構造言語学についてはよく判らなかった。
    ボードレールの「猫たち」をヤコブソンとレヴィ・ストロースが構造言語学と民俗学から解読する著作については初めて知った。
    最近では、むしろ位相幾何学・トポロジーからの影響が語られる。数学者集団ブルバキのメンバーと親交があったそうだし。本書では、この点については触れられていない。
    親族の基本構造は、「女の交換」を前提としたものという説明も意外に感じた。レヴィ・ストロースにおいてはそうだったのかもしれないが、並行イトコ婚や交差イトコ婚のタブーを「女の交換」のためのものと読み解いたのがレヴィ・ストロースの業績と理解していた当方としては、説明不足と感じた。「女の交換」についての詳細な説明もない。著者は「女の交換」を親族構造には当たり前と思っているんだろうか。

    終盤は神話構造に関する著作についての詳細な解説。基準神話や様々な変換例を具体的に挙げている。正直、理解が追い付かない。自分の知る日本神話は飼いならされた神話なんだな。
    インセストを交換の拒否とする一文。時間的な周期性が主題となり、より北の地域ではインセストより外婚制、魚資源の解放、季節ごとの回帰と語られる。
    う~ん、レヴィ・ストロースほどの知性だったら、どうにでも解釈されてしまうのではないかと、罰当たりな反論も覚えてしまった。

    0
    2026年04月07日
  • 増補 闘うレヴィ=ストロース

    Posted by ブクログ

    なかなか歯が立たないレヴィ=ストロース。少しでも理解の足しにと手に取ったが、正直難しかった。

    学生活動家だった頃から説き起こしている。
    親族構造から神話研究に至る理由も。まあそんなものかと思う。「生のものと火にかけたもの」の意味するものも初めて知ることができた。

    だけど、構造の何たるかは結局よく判らない。

    第二章の最後に、家族は社会の条件であると同時にその否定であると記されている。
    親族構造の最初が家族だよね。社会はまず、親族の基本構造から始まっているんじゃないの。どういうこと?

    0
    2023年04月28日

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