【感想・ネタバレ】レヴィ=ストロース 構造のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「構造主義」って何?というところから入った本.
本自体は人類学者レヴィ=ストロースの生涯と功績を綴った本. 半分くらいでリタイア.

「構造主義」が意味すること自体は普段我々が使う「構造」と変わりないものということが確認できた.

”「構造」とは要素と要素感の関係からなる全体であって,この関係は一連の変形過程を通じて普遍の特性を保持する.”

「◯◯主義」とあるから何かイデオロギーを指すものかと思ったけどそうではなく,研究や観察において物事をどう捉えるかという思考のメタフレームワーク的なものであるということがわかり,またレヴィーストロースはそれを文化人類学においてそれを発揮した人なんだなあということがぼんやりと分かった.


「はじめての構造主義」という本があるらしい.そちらの方がもっと入門者向きかな?いつか読んでみたい.

=======================

Connecting dot

本質を見抜くの一つの取り組みが構造主義?

”天然痘で死んだ患者の病菌で汚れた着物を病院でもらい受け,それを他の贈り物と一緒にインディアンの諸部族がよく通りかかる道に吊るしておく”

ブラジルのインディアンは20世紀にもまだ存在していて侵略者による虐殺が行われていたというのは俄かに信じ難い.時間のスケール感が.
別の本でジャレドダイヤモンドの本に1930年台に白人と初めて出会ったニューギニア高知人の写真があったから20世紀は案外そういう時代だったのかもしれない.変化が早すぎてもっと昔のように思えるだけで

器用仕事 ブリコラージュ

インセストの禁止と外婚制は表裏一体 外婚制→親族の女性を手放すコト。
(なぜ、男性でない?子供を産めることも資産たる側面があるからか?)

構造主義は、対象の観察のレベルを変えて、たとえ「物自体」が私的に把握できないとしても、物の間の関係は理解可能であることを明らかにすると言う

0
2021年07月15日

Posted by ブクログ

原書を読んでいないのでいまいちわかりにくかったが、大掴みには理解できたような気がするし、原書を読んでみたいと思った。
トーテミズムの否定がピンと来なかった。

ただこの人は、西欧から見ると未開と言われた人たちに自分を置くことで、価値の基軸、文明の糸口を見つけたかったんやろなと理解した。
この選民意識は学歴社会と言われた時代を通じて、今の社会の中にもそのような偏見はある。多様性を重視し、かつ一方(西欧もそれ以外も)に寄りかからないための鍵を構造という視点で切り開こうとしたのではないのんかと思う。

神話の具体例が出ているところは印象的。

尻を食われる男

男は母親を犯す、その罰としてハゲワシに尻を食われる。
など

0
2021年04月16日

「雑学・エンタメ」ランキング