作品一覧

  • 思考機械の事件簿1
    4.0
    1巻950円 (税込)
    1891年、英国で創刊したばかりの〈ストランド・マガジン〉が掲載したシャーロック・ホームズ譚は、爆発的な好評を博し、雑誌の売行きは一挙に数倍にはね上がった。この異常人気に他誌が黙っているはずはない。かくして陸続と独自の個性を誇る名探偵たちが登場し、名推理を競い合うことになった。彼らを通称して《シャーロック・ホームズのライヴァルたち》といい、名探偵の世紀が開幕する。本巻はアメリカの生んだ名探偵《思考機械》の活躍を描く名作を選りすぐった本格派ファン垂涎のコレクション第1巻!/【目次】《思考機械》調査に乗り出す/謎の凶器/焔をあげる幽霊/情報洩れ/余分の指/ルーベンス盗難事件/水晶占い師/茶色の上着/消えた首飾り/完全なアリバイ/赤い糸/解説=戸川安宣
  • 思考機械の事件簿1
    -
    1~2巻770円 (税込)
    「思考機械」(Thinking Machine)とはそもそも何者なのか。これはれっきとした探偵の名前で、アメリカ生まれのシャーロック・ホームズの仲間だ。「いかなる問題も、すべて単純な知的操作によって数学的因子に還元されるはずなのだよ」オーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドゥーゼン教授(これが彼の本名だ)は、力を込めて言った。作者フットレルは、ジョージア州生まれで、一九〇五年、「思考機械」の別名を持つ探偵が活躍する推理小説「13号独房の問題」を発表して人気を集めた。以後、「思考機械」ものの推理小説で欧米の人気をさらったが、奇しくも一九一二年、タイタニック号の遭難事故で死亡した。「思考機械」ものの推理小説は、ポーストの「アブナー伯父」と並びアメリカン・ミステリの古典として高く評価される。
  • 名探偵シンキングマシン 完全脱獄
    完結
    -
    全1巻220円 (税込)
    桑田次郎が贈るSFショートストーリー。シャープな線が冴えます。

ユーザーレビュー

  • 思考機械の事件簿1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホームズのライバルとして描かれたアメリカ発のミステリ。とても読みやすい短編集で、思考機械と呼ばれる男と新聞記者がバディとなって難事件を解決していく。ホームズにおけるバディのワトソンは聞き役に徹しているイメージだが、こちらのハッチンソンくんは教授の指示通りに動き、時には教授以上の働きを見せるときもある。ていうかめちゃくちゃなオーダーすらこなしていくので、割とハッチンソンの役割が大きい。そこがホームズたちとは違うかもしれない。古きミステリながらとても読みやすく面白かった。ただただタイタニック号の事故によって亡くなってしまったのが残念でならない。

    0
    2025年10月08日
  • 思考機械の事件簿1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「海神の晩餐」に出てきたので。

    シャーロック・ホームズのライヴァルの一人とされる、
    「思考機械」ことヴァン・ドゥーセン教授のミステリーで面白かった。
    シャーロックよりさらに頭脳派というか非肉体派で、
    小柄で瘦せていて蒼白い顔という外観はちょっと典型的だが、
    常に切手を持ち歩いているとか、
    不可能ということばにいらいらするとか、
    女性については何も知らないと断言するとか、
    面白かった。

    電話交換手とか、ガス燈とか、
    夜間の12時間労働とかいろいろ小道具も面白かったが、
    動機や容疑者を足止めしたメモの内容が
    明かされない事件があったのが少々不満。
    解説によると、このシリーズは
    Howdniet

    0
    2022年09月22日
  • 思考機械の事件簿1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『《思考機械》調査に乗り出す』
    死に際の老人の役を個人的な仕事として引き受けたフランク。依頼人ホールマン氏の明らかな詐欺行為として思考機械に相談を持ち込む。

    『謎の凶器』
    楽屋で殺害された女優。被害者の肺からは全ての酸素が吸い出されていた。

    『焔をあげる幽霊』
    ハッチストン・ハッチが目撃した燃える幽霊の謎。失われた宝石の謎。

    『情報洩れ』
    ライバルに情報が漏れている。しかし秘密を漏らせる人間がいない。タイプライターを使った暗号。
    『余分の指』
    問題のない指を切り落として欲しいと頼む婦人。そして指が無い死体が発見される

    『ルーベンス盗難事件』
    盗まれたルーベンスの油絵、容疑者は別の絵を模

    0
    2013年12月31日
  • 思考機械の事件簿1

    Posted by ブクログ

     『思考機械(シンキング・マシーン)』は、本名を「オーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドゥーゼン」といい、哲学博士(PH.D.)、法学博士(LL.D.)、王立学会会員(F.R.S.)、医学博士(M.D.)、そして歯科博士(M.D.S.)といった、肩書きと名前とでアルファベットの殆どを使ってしまうという、驚くべき人物である(それにしても、長い名前だこと)。


     1887年に誕生した、シャーロック・ホームズの人気を皮切りに、各国から、それに続けとばかりに現れた個性的な推理ものの中に於いて、この思考機械シリーズは、1905年の『十三号独房の問題』で初登場し、その彼自ら刑務所の独房内に入り、そこから見

    0
    2024年01月08日
  • 思考機械の事件簿1

    Posted by ブクログ

    「ありそうもないことだとおっしゃるならともかく、不可能という言葉は、ぼくの前では口になさらないでください。神経に障りますから」正義や報酬のためではなく頭脳の体操として事件を解決するヴァン・ドゥーゼン教授は、チェスの世界チャンピオンとのゲームで15手先を読んで王手と言い「思考機械」と呼ばれるようになる。その活躍談11編収録。若い女性が傷ひとつない指を切断してほしいと医者に訴える出だしが奇想な「余分の指」や幽霊屋敷での大がかりなトリックが面白い「焔をあげる幽霊」など。

    0
    2021年02月16日

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