作品一覧

  • ピーター卿の事件簿
    3.6
    1巻968円 (税込)
    ピーター・デス・ブリードン・ウィムジイ卿は十五代デンヴァー公爵の次男。クリケットの名手にしてワイン通、書物蒐集と音楽、そして犯罪の探究を趣味とする貴公子である。クリスティと並び称されるミステリの女王セイヤーズが創造したピーター卿は、従僕を連れた優雅な青年貴族として世に出たのち、作家ハリエット・ヴェインとの大恋愛を経て人間として大きく成長し、古今の名探偵の中でも屈指の魅力的な人物となった。本書はその貴族探偵の活躍する中短編から「不和の種、小さな村のメロドラマ」等、代表的な秀作7編を選んだ作品集である。【収録作】「鏡の映像」/「ピーター・ウィムジイ卿の奇怪な失踪」/「盗まれた胃袋」/「完全アリバイ」/「銅の指を持つ男の悲惨な話」/「幽霊に憑かれた巡査」/「不和の種、小さな村のメロドラマ」/解説=戸川安宣
  • 大忙しの蜜月旅行
    3.5
    1巻1,500円 (税込)
    とうとう結婚へと至ったピーター・ウィムジイ卿と探偵小説作家のハリエット。披露宴会場から首尾よく新聞記者たちを撒いて、従僕のバンターと三人で向かった蜜月旅行(ハネムーン)先は、〈トールボーイズ〉という古い農家。ハリエットが近くで子供時代を送ったこの家を買い取っており、ハネムーンをすごせるようにしたのだ。しかし着いてみると、家は真っ暗で鍵がかかっており、待っているはずの前の所有者は見当たらず。訝りながらも滞在していると、地下室で死体が発見されて……。シリーズ最後の長編が創元推理文庫についに登場! 後日譚の短編も収録。/解説=三橋曉
  • モンタギュー・エッグ氏の事件簿
    -
    1巻2,464円 (税込)
    ドロシー・L・セイヤーズの傑作短編を日本独自の編纂で集成! 英国ドロシー・L・セイヤーズ協会より「収録作品は選りすぐり、この一書を強くお勧めします」(ドロシー・L・セイヤーズ協会事務局長 ジャスミン・シメオネ)との良質推薦を得た一冊!

ユーザーレビュー

  • ピーター卿の事件簿

    Posted by ブクログ

    十五代デンヴァー公爵の次男坊であるピーター・ウィムジイは、ワインとコーヒーそして一流の謎が好きな貴族探偵。そんなウィムジイの魅力がたっぷり詰まった短編集。7篇収録。

    「盗まれた胃袋」が一番好き!

    ウィムジイがいいキャラなんだよねー。飄々としていて雰囲気イケメン(容姿は普通)カッコつけすぎず、でもスマートで、ザ・英国紳士。夫婦喧嘩したら黙って皿洗い始めちゃうあたりでもうダメ、めちゃくちゃ好き。
    周りも良キャラ揃いで読んでいて楽しい。
    謎自体はバカミス味もあるし、本格派には

    ウケなさそうな気はするけど(クリスティの方が日本で売れているのがおそらくそれ)バカミス&キャラ小説好きな私にはたまらん

    0
    2025年10月19日
  • 大忙しの蜜月旅行

    Posted by ブクログ

    シリーズ第十一弾。

    ついに結婚へと至ったピーター卿とハリエット。
    従僕のバンターと三人でハネムーン先として買い取ってあった〈トールボーイズ〉と呼ばれる田舎の農家へ向かいますが、到着してみると家は施錠されていて、待っているはずの前所有者も見当たらない状態。
    何とか入れてもらった室内も整っておらず、“話が違う”感満載でとりあえず滞在していたら、地下室から前所有者の死体が発見されて・・。

    まず序章での社交界を飛び交う手紙のやりとりが、「ピーター卿ついに結婚!!」というニュースのセンセーショナルな様子が伝わってきます。
    個人的にはここで、"手紙といえばこの人!"の(?)、クリン

    0
    2025年02月15日
  • ピーター卿の事件簿

    Posted by ブクログ

    公爵で金に不自由がなく金髪で背が高く、粋で優しいスポーツマンのピーターウィムジィ卿の短編7篇収録。個人的にセイヤーズの長編より短編の方が無駄がなくて好きだ。この中でのおすすめは「幽霊に憑かれた巡査」。存在しない13番地の家はどこに?という不可能興味あふれる作品。左右の臓器が逆になってる男が記憶を失っている間に殺人を犯したらしい…「鏡の映像」や首のない馬と頭のない馭者の乗る馬車の話、中篇「不和の種、小さな村のメロドラマ」など怪奇趣味の意外な発端が面白い。

    0
    2021年02月24日
  • 大忙しの蜜月旅行

    Posted by ブクログ

    初めて読んだシリーズですが、この本が最後らしいです。推理小説なんだけど、恋愛成分多めでした。ピーターとハリエットがハネムーン(と言っても引っ越で、買い取った家に執事と一緒に向かう)に行きます。中々犯人が特定されず、色々あって買った家を出ることになってようやく犯人が分かりました。トリックというより仕掛けでした。ピーターの性格が少し怖かったのと、ワインの件でバンターが本性が出たところが印象的でした。

    0
    2020年04月08日
  • ピーター卿の事件簿

    Posted by ブクログ

    新版になって、ウィムジー→ウィムジイと他の創元推理文庫のピーター卿シリーズと同じ表記になり、各短編の邦題&原題が1頁に記載されたのが良いです。解説も加筆・補填されている一方、「暗号ミステリ傑作選」収録の『龍頭の秘密の学究的解明』の解題は残っているので、これを機会にピーター卿短編全集を完成させるために、東京創元社さんには「事件簿3」の刊行を切に願います。

    0
    2018年04月26日

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