作品一覧

  • 「敦煌」と日本人 シルクロードにたどる戦後の日中関係

    「敦煌」と日本人 シルクロードにたどる戦後の日中関係

    ビジネス・実用

    -
    1巻2,090円 (税込)
    「敦煌」は戦前・戦後を通じて、日本人の「中国への憧れ」を象徴する言葉であった。その最後の輝きとも言える1980年代、井上靖の小説『敦煌』『楼蘭』がロングセラーになり、「敦煌」は世紀の大作として映画化。NHK特集「シルクロード」が高視聴率を記録し、喜多郎のテーマ音楽がヒットチャートを駆けあがった。平山郁夫の描く西域の風景画はカレンダー等の定番でもあった。中国の改革開放政策の進展にともなって巻き起こったあのブームは、いつ、なぜ、どのように消えたのだろうか。  今や「シルクロード」という言葉は中国の経済圏構想「一帯一路」に付随するものになってしまった。中国が世界の脅威と見なされる現状で、日本が隣国とどのような関係を構築すべきかを考える必要に迫られている。20世紀の日本人が何を背景に、どのような中国イメージを形成してきたのかを知ることは、その大きな手がかりとなるだろう。 目次 第一章 井上靖と「敦煌」 第二章 日中国交正常化とNHK「シルクロード」 第三章 改革開放と映画『敦煌』 第四章 平山郁夫の敦煌 第五章 大国化する中国とシルクロード
  • 上海 多国籍都市の百年

    上海 多国籍都市の百年

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻880円 (税込)
    アヘン戦争後、一八四二年の南京条約によって開港した上海。外国人居留地である「租界」を中心に発展した街は、二〇世紀前半には中国最大の「華洋雑居」の地となり繁栄を極める。チャンスと自由を求めて世界中からやって来る移民や難民たち、英米日の角逐、勃興する中国の民族運動。激動の時代のなかで人々はいかに暮らし、何を思ったのか。本書は国籍別の検証を通じ、上海という都市独特の魅力を余すところなく伝える。

ユーザーレビュー

  • 上海 多国籍都市の百年

    Posted by ブクログ

    中国の一地方都市にすぎなかった上海が、アヘン戦争後の南京条約により開港し、約100年間の租界時代を経て国際都市に発展して行く様子について、日本人や英国人、米国人、白系ロシア人、ユダヤ人などが租界および中国社会に与えた影響や、これらの外国人たちの租界でのライフスタイル、中国人との交流などを通して描いている。個人的には太平洋戦争前後の上海と言って思い浮かぶのは、魔都、アヘン窟、ジャズ、紫煙といった漠然とデカダンなイメージだったけれど、行政や経済、文化活動、建築スタイル、居住外国人の本国の政策などの説明を受け、上海という都市の変遷をより細かく分かることができて面白かった。

    上海を開港させた英国が租界を設置したのが1845年。同じくアヘン戦争で英国の植民地となった香港とは異なり上海は引き続き清朝の領土であり続け、英国は行政権を持ってはいたものの実質的な租界の運営は当地に居留する外国人の行政組織に委ねられた。もともと自由貿易を行う商人の便宜のために設置された租界は、後に米国の租界と合併して共同租界となってからより自由都市の性格が強まり、ユダヤ人やロシア革命を逃れた白系ロシア人が大挙して押し寄せている。日清戦争を契機とする外国の投資の増加で産業革命が進み、英国への茶の輸出が減少する代わりに紡績業などが急速に発展、1920〜30年の大戦間には金融の一大センターとして繁栄の極みに達したが、上海事変の辺りから日本の進駐が進むに連れ雲行きが怪しくなる一方、それ以前から上海の中国人知識人が租界を帝国主義の象徴だとして回収を求めるなどの運動があり、領土でもない租界を守るという英米など本国の意志表示がないまま、租界の歴史は一旦幕を閉じることになる。

    本書に掲載されている第二次上海事変後の日本軍による共同租界を貫く大規模なヴィクトリーマーチの写真には、私服の外国人が行き交う中6000人もの日本兵が行進する様子が写っており、これはもう超KYという感じで興味深かった。地名や建物の名前などわりと細かく出てくるので、現地に行くときに読むのがより良いと思う。

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    2012年06月05日
  • 上海 多国籍都市の百年

    Posted by ブクログ

    上海租界の設立から第二次世界大戦を経た租界の終焉までを扱う。イギリス人、アメリカ人、ロシア人、日本人、ユダヤ人、中国人のそれぞれの視点から見た租界像を描く。実際には上海には多数の国籍の人が混在し相互に影響し合っているが、確かに国籍別に眺めると理解しやすい面があるようだ。
    西洋人が支配したからこそ発展できたこと、華開いた文化があり、中国においても極めて特殊な街だ。

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    2024年11月23日
  • 上海 多国籍都市の百年

    Posted by ブクログ

    ここ数年、散々っぱら上海に行ったのに歴史について何も知らないなあと思っていた。上海の近代史を知りたかったのでこの本を。といっても近代史しかないんだけど。そもそも租界って何なのかもあやふやだったのだけど、こんなにも色んな国が出張っていた場所とはしらなかった。その色んな国、イギリス、アメリカ、日本、それぞれの視点からみた上海の変遷を垣間見ることができる。こんな人たちもいたのかと驚きだったが、ロシア難民とかユダヤ難民から見た上海というのも描かれる。そして中国近代史の主人公たち、孫文、蒋介石とか毛沢東たちが、上海を舞台に戦争・革命が繰り広げる。ああこういうことが起きてたのねって、初めていろいろな中国史が腹落ちした気分になれた。上海ってイベントフルな場所であったことをつくづく感じさせられる。文革後10年以上眠っていた上海を、最後に蒋介石が再び目覚めさせる、っていう終わりも良かった。

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    2020年05月08日
  • 上海 多国籍都市の百年

    Posted by ブクログ

    上海に行くにあたって読んだ本。
    新書だろうと思って手にしたが、上海の歴史がかなり細かく書かれており、特に外国が上海の発展にどうかかわったか詳しく書かれており勉強になりました。
    歴史的背景の勉強には良書だと思うが、その歴史が現代にどうつながっているのかをまとめた記述も欲しかった。

    序章 上海租界の百年
    第1章 イギリス人の野望
    第2章 アメリカ人の情熱
    第3章 ロシア人の悲哀
    第4章 日本人の挑戦
    第5章 ユダヤ人の苦難
    第6章 中国人の意志

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    2012年05月05日
  • 上海 多国籍都市の百年

    Posted by ブクログ

    上海の歴史を知るには便利な一冊。
    上海に入り込んだ国を、各国ごとに章に分けているので、読みやすかった。

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    2010年07月14日

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