・インダストリー4.0を調べて次のことを理解すること
生産プロセスと生産プロセス管理の仕組み、具体的には、ITや組織構成、役割や権限、社内ルールを整えて、ERP、MES、PLM、プロジェクトスケジューリング、製造IoT
・第四次産業革命の本質は、CPSにより製造業のサービス化を加速するための産業政
...続きを読む策としての、国際標準化活動
->インダストリー4.0は、事業の成長機会を失わないために、グローバルな事業展開を簡単にできる仕組みを構築すること。
例えば、外国の企業では調達先を選定するときに、「グローバルに生産技術が移転できるか。生産技術の形式知化、モデル化、システム化ができているか、海外展開ができるだけのマネジメント力があるか」等が見られる。
・日本でもERPの導入は進んできたが、大半は経理システム、会計システムとしての活用に留まっている。現場には口出しするなという考え方が根強く、製造部門ではERPが導入されていない。
一方海外では、中小企業でもERPの活用は一般的で、この製造部門のERPの導入遅れが、日本の海外展開への障壁になっている。
・QCD全体のバランスを見て、次の①〜④を可能にするのが、製造の統合管理、またCPSの発想である。これこそがスマートファクトリーである。
①製造ライン設計における、基礎的な数字や考え方が組織的に整理されているか
②ラインの設備設計や設備投資の規模を短期間で見積もることができるか
③完成した工場が、当初の目論見と異なるとき、何が設計時の思想と違い、どこを改善すればいいのかがわかるか
④品質問題が発生したとき、その対処法とそれに付随する他工程への影響を考えられるか
・なぜスマートファクトリーを実現するのか?
1.自社の製造に関わるあらゆる知識体系の整理、形式知化による組織知の形成
->海外への技術移転が容易になる。さらなる改善ができる。
2.PLMの実現
->製品の企画、設計から製造プロセス設計、生産活動までに対して、ボトルネック工程、データの蓄積方法、販売後のアフターケア等、ライフサイクル全体の事情を製品設計に反映させる。
3.ビジネスモデルの変革
->例えば工場内だけでなく、外側とネットワーク接続できれば、顧客の要望通りのカスタマイズした製品を短期間で作ることができる。
また、製造ノウハウそのものをサービスとして提供するビジネスもある。(シーメンス、ボッシュ等)
4.匠の技術の数値化
->目に見えない知的資産をデジタル空間に資産化することができる。それにより、「いかに人件費が安い国で生産できるか」というテーマから、「いかに機械を上手に使うか」というテーマに変化する。