鷹野晃の作品一覧
「鷹野晃」の「浮世絵と写真で歩く 江戸東京散歩」「定点写真で見る 渋谷今昔」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
各所が所蔵する、江戸時代から昭和末期までの東京の風景を写した古写真と、同じ場所を写した現在写真を並べた「定点写真」集。
江戸時代末期に初代米国大使館として使われた善福寺(24-25ページ)や、愛宕神社の石段や大鳥居など(102-103ページ)、時代を超えて変わらないのは寺社なのだということがよく分かる(もちろん再建されたものも多いのだが)。
一方で、海や川のある風景は今昔で大きく様変わりした。かつて東京湾はもっと内陸まで入り込み、そこへ流れ込む川もまたたくさんあった。●●川とか▲▲橋といった地名は都心の至る所に残るけれど、以前は実際に川が流れていた場所が埋め立てられ、地名だけが名残りであることに気付かされる。
定点写真の威力が発揮されるのは、今昔2枚の写真を、あたかも重ね合わせられるほど同じ場所から撮影した場合だ。橋が映る写真はそのような物が多く、たとえば清洲橋から眺めた永代橋の写真(309ページ)などは見ていて面白い。一方で、時代とともに風景が激変している場合は、2枚の写真が同じ場所なのかどうかすら判然とせず、困惑してしまう。
写真そのものではないが、有名な「練馬大根」は生産のピークが明治後期から大正時代で、昭和30年代からはキャベツが生産物の主流に変わったことを、本書で初めて知った。
本書が労作なのは間違いないが、現在の風景に馴染みがないと、見ていてもピンとこないかもしれない。