作品一覧

  • 特攻文学論

    特攻文学論

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,980円 (税込)
    前著『未来の戦死に向き合うためのノート』で衝撃を与えた、知覧特攻記念館での研修などによる、特攻の自己啓発的受容の拡大。本書は、『永遠の0』(百田尚樹)、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(汐見夏衛)など近年ベストセラー化する大衆小説を含む、比較的メジャーな特攻文学を幅広く参照しながら、既存の歴史認識の枠組みを無視した感動や継承の先にある近未来を予測しつつ、それらとうまく付き合う道筋を探る。
  • 人はなぜ特攻に感動するのか

    人はなぜ特攻に感動するのか

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻1,210円 (税込)
    『ゴジラ-1.0』『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』『ターミネーター』『アルマゲドン』……。「特攻モノ」には人の心に刺さる「何か」がある。「特攻モノ」に対しては「太平洋戦争の悲劇の象徴である特攻隊を、ポジティブな感動と結びつけてはならない」という強い禁忌の意識も持たれてきたが、「正しさの色眼鏡」を外すと、心に刺さる「何か」の正体が見えてくる。鍵となるのは「命のタスキ」と「勇敢な祖父たち」だ。
  • 近代日本メディア議員列伝・2巻 降旗元太郎の理想 名望家政治から大衆政治へ

    降旗元太郎の理想

    ビジネス・実用

    -
    1巻2,970円 (税込)
    普選運動を陰に陽に支え続け、実現のそのときまで政治過程のど真ん中で力を尽くした降旗元太郎。長野県選出歴代最多の当選11回を誇り、普選法案を最初に帝国議会に提出した一人であるにもかかわらず、これまで本格的に研究がなされてこなかった。『信濃日報』社長の傍ら、信州松本の開明的な名望家ネットワークのハブ的存在として活動したその人生に浮かび上がる「謎」を手掛かりに政治史を捉え直す意欲的評伝。
  • 未来の戦死に向き合うためのノート

    未来の戦死に向き合うためのノート

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    「戦死はありえない」という建て前のもと、市民社会にとって異質な存在、すなわち非合理な犠牲を要求せざるを得ない自衛隊員を直視せず、経済的な繁栄を享受してきた日本。しかし、近年のなし崩し的な制度改変によって、「戦死にどう向き合うか」が、もはや先延ばしにはできない課題として浮上してきている。ゴジラ論や特攻の自己啓発受容など、著者独自の現代日本社会分析を織り込みながら、未来を語る言葉を鍛えるためのノート。

ユーザーレビュー

  • 人はなぜ特攻に感動するのか

    Posted by ブクログ

    思わず「特攻」で手が伸びてしまった…。映画論の棚にあったら手に取らなかったかも知れない。
    まず引かれるのは「ゴジラ-1.0」
    この映画に「特攻文学」の特徴を見る。
    それは、自らの命を、未来のために自発的に使い、父になる物語。
    誰かに強要されるのではなく、自分の栄誉やプライドのためではなく。
    この「特攻文学」という言葉は知らなかったが、なんだかやたら「永遠の0」とか「あの花」とか、特攻にかんする物語、また知覧博物館がいけてるスポットであるかのように持て囃されるのを苦い思いで見ていたのは、こういうことかと納得した。
    人間の命を粗末に扱った特攻は、あってはいけない。まずそんな正義感があると、「特攻文学」に拒絶から入ってしまう。
    しかし、「特攻文学」の刺さるパワーが権力者に奪われたら、それこそ国のために命を差し出す世界に戻ってしまう。
    だから、「この話のこの部分は特攻につながる」「特攻につながり感動を誘うには、このような要素が含まれている」と見つめておくべきだという話。
    大変参考になる話だと思う。

    ただ、映画論で終わってしまったので、もう少し現実世界に繋げて欲しい気もするがそれをしたら「映画論が読みたいだけなのに!」という人には叱られてしまうのだろうか。

    「特攻隊が命を捨ててこの国を守ってくれたおかげで今の我々があるんだよ」
    例えばこのような言説に対抗するのが、一読者に託されるとちょっとつらい。
    もう少し導いて欲しかった。

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    2026年07月06日
  • 未来の戦死に向き合うためのノート

    Posted by ブクログ

    どんな理由があれば我々は納得して戦死を受け入れられるのかを考察している一冊。
    『ちょうどいい、節度ある、穏健な』戦死観の模索が始まります。
    現代日本人の多くは戦死という現実への反応として、考えたこともない(未見)、考えたくもない(拒絶)、考えるべきではない(禁止)、のいずれかの思いにより思考停止しているのではないでしょうか。
    ゴジラ理論の解説ではかつての日本兵戦死者へ国民が正面から向き合えていないために、未来の戦死者=自衛隊の戦死者が生まれた時に同じく向き合えず彼らを“行き場のないもの”として宙吊りにしてしまうだろうと考察されています。
    国のために殉職・戦死した方々は英霊であると私は考えていますし、彼らの御霊を蔑ろにすることは許されないと思います。
    なぜなら彼らの犠牲によって、我々は平和な時代を謳歌できるのですから。
    心に響いた部分を引用して結びとします。

    “瀧野は、自衛官はこれから戦死することになるのか、と信頼する高級幹部にメールで尋ねてみます。けれども、なかなか応答がありません。だいぶ待ってやっと届いた返信は、苦渋に満ちたものでした。
    〈「戦死」という話ですが、正直、今のこの国は自衛官が命を賭けて守るに足るとは思えないですね・・・・・・寂しいですが、仮に「戦死者」が出ても、その意味を理解し悲しんでくれる国民が何割いるでしょうか。・・・・・・あきらめております〉”

    “特攻平和会館の入り口近くの桜並木の下で、本を読みなからスタッフらを待っていました。本のなかで特攻隊員の遺書の次の一節を読んだとき、電流が走ります。
    「後に続く生き残った青年が、戦争のない平和で、豊かな、世界から尊敬される、立派な文化国家を再建してくれる事を信じて、茂は、たくましく死んで行きますが」――。”

    0
    2026年04月05日

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