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「出隆」の「アリストテレス 形而上学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「出隆」の「アリストテレス 形而上学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
高校生の時、タイトルの意味が分からなくて、けどなんとなくカッコよく感じて手に取ったのが出会いでした。
以後、一生モノの本になりました。
なぜ、「一生モノ」かと言うと、まだ読めていないからですw
青春時代には、様々な本と出会い、人生観を揺るがし、進路さえも決定づけた、文字通り一生モノの本に出会う人もいることでしょう。わたしにも、そういう意味での一生モノの本は他に存在します。
けど、読みたいけれど読めずにいて、「いつかは読めるようになってやるゾ!」と思い続けている意味での「一生モノ」の本があっても良いのではないでしょうか?
どちらの意味だとしても、青春時代には、そういうガツンとくる本に出会って欲しいナ、と思うオバチャンなのです♡
あ、読めていないこの本ですが、高校生の時に出会って良かったことが一つありました。
それは、形而上学と形而下学があることを知ったことです。
要は、形而上学は哲学(厳密には哲学の一分野)で、形而下学は物理学だということです。
訳してみると簡単に分かります。MetaphysicsとPhysicsですから。
高校の教科でいえば倫理と物理、文系科目と理系科目、全然別の分野だと思っていた教科がグッと近く、目から鱗が落ちた思いで感じたことをおぼえています。
近代以降に分化が進む自然科学の元を知った気がしました。アリストテレス、さすが万学の祖!
高度化・細分化が進む諸学問ですが、迷った時には(キリスト教以前のものである)古代ギリシア哲学・科学・政治学などを眺め直すと、頭の中が整理できることがあるのでオススメでもあります。そういう意味(価値)としても「一生モノ」と言えるかもしれません♡
Posted by ブクログ
ミレトス(現トルコ)。哲学発祥の地。ギリシアの植民市で、ギリシア文化の影響が比較的弱く、自由な気風。さまざな異文化が混在。ギリシア人は自然(世界)は神々により創られたと考えていたが、異文化の人々は別の神話(創造の物語)を持っていることに気付く。地域に関係なく当てはまる(神に頼らない)万物の根源(アルケー)を考え始める。水(タレス)、原子(デモクリトス)、数(ピタゴラス)、無限なるもの(アナクシマンドロス)、空気(アナクシメネス)。形而上学の出発点(原型)。
プラトンによれば、人間の魂は天上界にいたものが地上界に降りてきている。輪廻転生を繰り返している。永遠不変の本質も天上界にある。人間はそこで永遠不変の本質を見ている。地上界ではそれを思い出すことができない。正確な円や正義や美を理解できるのは、人間が永遠不変の本質をたまに思い出すから▼しかし、形而上学とは神秘的な天上世界の話ではないし、観念だけの世界の話でもない。形而上学とは何が存在すると言えるのか、物はなぜ物として成立するのか、原因・本質・実体とは何かを考えること▼事物の本質は、天上界にあるのではなく、事物そのものの内にある。事物の本質はそれが何であるかを表す「形」にある。コップの本質は水が飲めるその「形」にある。ちなみに、事物は形と素材で成り立っている。コップは水が飲める形とガラスという素材で出来ている。『Metaphysics(形而上学)』アリストテレスAristotle BC4世紀 (92)
〇エイドス。訳語「形相」。
〇ヒュレー。ものの素材。訳語「質料」。
神話、虚構の物語、語り伝えられたもの。ミュトス▼論理、理性、言葉、秩序。合理的な考え方。拾い集めるもの。ロゴス
五感によって得た独断的な思い込み(ドクサ)。理性を使って判断した客観的な知識(エピステーメ)。
観念主義。世界を形作るのは物質ではなく精神。人は天上界でイデアを見ている(プラトン)。自我は知覚の束(ヒューム)。世界はモナドで出来ている(ライプニッツ)。宇宙は精神をもった1つの生命(シェリング)。精神が歴史を動かす(ヘーゲル)。
物質主義。世界を形作るのは精神ではなく物質。万物の根源は水(ターレス)。世界は原子で出来ている(デモクリトス、エピクロス)。生産関係が歴史を動かす(マルクス)。世界は物質でできている(自然科学者)。
多くを知ることよりも、多くを考えることに専念すべき。デモクリトス
哲学、政治、詩、技術。並外れたところを示した人間はすべて憂鬱症である。『問題集』
物体を分割していくと、それ以上分割できない単純な実体(モナド)に行き着く。モナドは大きさを持たない、形を持たない、部品を持たない。物質ではなく、知覚する点。それぞれが独立した「視点」あるいは「表象の中心」として宇宙全体をそれぞれの仕方で映し出している。一つの宇宙を無数の視点から見ている。実在の基本単位は「物体」ではなく「視点・表象」▼モナド同士は相互作用しない。心が身体を動かしているわけではない。それにもかかわらず世界が秩序立って一つの整合的な現実として見えるのは、神があらかじめすべてのモナドの状態を完全に調和させて創造しているから。人間は神=自然の必然的法則として、自分の本性に従って必然的に行動している。人間の選択は原因の連鎖の結果ではない。別の行為も“できたはず”という感覚は錯覚▼現実世界は無数の可能世界の中から神によって最もよいものとして選ばれたもの。私たちが生きている世界には偶然や不完全さが見えるとしても、それは全体としての最善性の中に位置づけられている。絶対的な善悪は存在せず、神の視点からはすべて必然。神は介入する存在ではなく最適化された初期条件▼宇宙は物質の集合としてではなく、無数の視点的存在がそれぞれ宇宙全体を表象し、それらが神による調和によって一つの世界として成立する。ライプニッツ『モナドロジー』1714