作品一覧

  • 青くて、溺れる
    3.9
    1巻1,320円 (税込)
    些細なきっかけで、仲の良かったグループからいじめの対象になってしまった高校二年生の祥子。 学校にも家にも居場所がない祥子にとっての毎日は、まるで溺れているようで、息苦しい。 そんな祥子は、ある日「名前のない」喫茶店を見つける。 中に入ってみるとそこには、あたたかな珈琲を淹れてくれるマスターと、個性的な常連客、そして祥子と同じくらいの男子高校生、皐月がいた。 誰にも思いを言い出せず、息が詰まりそうだった祥子は、いつしか彼らに自分の犯したある「過ち」を告白。優しく迎えてくれたその喫茶店で、祥子はようやく苦しかった気持ちがほどけていくのを感じ……!?
  • あの夜を覚えてる
    4.3
    1巻858円 (税込)
    ラジオに救われた経験から、新人ADとして働く植村杏奈。自身が担当をするオールナイトニッポンでは、俳優・藤尾涼太がパーソナリティを務めて100回目という大きな節目を迎えていた。しかし植村は仕事に身が入らない。なぜなら、藤尾が女性と深夜デートをしていることが雑誌に取り上げられ、事件になっていたからだ。ラジオで何かしらの言及があるのでは、と期待する植村。しかし、事態は思わぬ方向に転がり始め――?
  • いきるりすく
    3.3
    1巻1,320円 (税込)
    大崎署の刑事・安西京香は警視庁への昇進が決まっていたが、薬科大生を中心とした服毒自殺事案が発端となり、1年間の休職を余儀なくされた。彼女が密かに行なっていた独自捜査に上層部が目をつけたのだった。京香の復帰は、女子高生の自殺現場への臨場となった。高校生の名前は新崎芽衣奈、現場は自宅寝室。壁には人気アイドルグループ「アリスエイジ」の中心人物・三笠ほのかのポスターが貼られていた。半年前に自殺したほのかを追って、世間では彼女のファンと思われる若者たちの自死が続いていた。解決済みであるはずのかつての事件が、再び京香の中で頭をもたげ始めた…。メビウスの輪の始まりはどこに? 真実と心理に迫るアイドル×警察×ミステリー!
  • 5分後にキミのひと言ではじまる恋
    -
    1~6巻638~660円 (税込)
    いつも私にだけウソをつく君の本当の気持ち(「五十嵐くんは今日も。」) 放課後の教室、私の心を撃ち抜いた彼の言葉(ホーネット・ピアス)、ヒミツのノートがくれた恋のはじまり(恋ノート) ……キミのひと言で、世界はキラキラかがやきだす。 5分で読めて、最後に心ときめく――そんな恋の小説ばかり! 恋にまつわるテーマごとに集めた、読み切りの胸キュン・ショートストーリーを20編収録。「5分後に恋」シリーズ、第1弾!
  • しねるくすり
    3.5
    1巻1,320円 (税込)
    10年の浪人期間を経て薬科大に入学した数納薫と、12年もの浪人生活をまるで青春を謳歌するかのように過ごした芹澤ノエル。田舎の内科開業医の息子と大病院理事長の孫とではそのライフスタイルや考え方はまるで違っていたが、二人は互いに心許せる関係を築いていた。しかしそんな日々は、ある日突然、終わることに。芹澤が自殺したのだ。芹澤の死が受け入れられない薫は、ある時、彼が残した薬の存在を知った。それは、たった一錠で痛みも苦しみもなく確実に死ぬことができるという薬だった。時を同じくしてSNSでは不可解な死の連鎖の噂が広まり始め…。第6回「暮らしの小説大賞」受賞作。
  • 水槽 ダイスケリチャード メイキングブック&アートワークス
    -
    1巻2,420円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ダイスケリチャードの描く、 お茶目で脱力ポップな女の子たち。 本書は描き下ろし・新作・未収録の最新作を集めたアートワークスと、リアルな作画メイキングを商業作品・個人作品ごとに5本収録。作家の内面に迫るQ&A、スタジオ公開、インタビュー、詳細な作品解説も満載です。 圧倒的に女子から支持されるダイスケリチャードの、洗練された色彩に満ちた、気まぐれな女の子たちの生態をお楽しみください。 【Contents】 ギャラリー お仕事作品メイキング 三月のパンタシア「ピンクレモネード」 三月のパンタシア 「ガールズブルー・ハッピーサッド」 個人作品メイキング Q&A ダイスケリチャード インタビュー 作品解説
  • Bullets
    4.5
    1巻704円 (税込)
    都内の高校に通う佐島ルイは学校にも家の中にも漠然とした居心地の悪さを感じていた。心を落ち着かせられるのは真夜中の歩道橋だけ。そこで、同じ学校に転校してきた卯木リョウマと出会う。彼と話している時は不思議と息苦しさが和らいだ。多分彼も同じ息苦しさを感じていたから。「俺はさ、《世界の最深部》を見てみたいんだ」彼が語る言葉はすっとルイの心に入ってくる。このまま二人でいれるなら、灰色のつまんない世界も捨てたもんじゃない、そう思えた。でもそれは、ある日リョウマが拾ってきた拳銃が一変させる。「ねえ、リョウマ。一緒に《世界の最新部》を探しにいこっか」

ユーザーレビュー

  • あの夜を覚えてる

    Posted by ブクログ

    この小説は同名の生配信舞台の内容がもととなったもの。
    私は元々、山本幸久さんの著作が好きなので、大好きな映像作品を山本幸久さんが小説化してくれたなんて最高過ぎではないか!!と、1秒も迷わずレジへ持って行った。

    リスペクトを持って映像をほぼそのまま小説化した印象だが、オリジナルストーリーが加えられている部分もある。
    ここが映像と小説の差となってくるので、評価のしどころだと思うが、ほぼ完璧なオリジナルストーリーだったと言わざるを得ない。

    ネタバレをせずに書くと、映像では見せていなかったけど絶対に存在する人の視点を追加している。

    あの物語にはこういう人がいて、こういうことがラジオとともに生まれ

    0
    2024年05月26日
  • あの夜を覚えてる

    Posted by ブクログ

    脳内で何度も再生されるあのジングル!
    夢中で深夜ラジオを聴いていたあの頃が蘇る
    作り手と話し手とそして聞き手の物語が
    自分の思い出とリンクしながら心を揺さぶってくる

    0
    2023年10月21日
  • 青くて、溺れる

    Posted by ブクログ

    居心地が悪かった洋子が不思議な店へ行って、本音を出していて、本音を話すってことは大事だと思った。SNSで自分の悪口を見ると溺れそうだし、洋子の気持ちも、わかる気がする。溺れそうなところもあった。必ずは、本音を話すって言う事が大事だと思った。素敵な本だなぁ

    0
    2022年01月02日
  • しねるくすり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。薬学の知識が皆無でも読みやすかった。めっちゃ良いところで終わった。
    私はずっと薫がセリーヌだと思っていたが由乃でびっくりした。一人称を使い分けてるのはずるいな〜
    どうして生きることが肯定されていて死ぬ事はダメなのか考えてみたが、あまりまとまらなかったが私が死ぬのを駄目っていう理由は分かった。多分私は死ぬことを逃げ道として肯定すると死んだ方が楽、生きてるのは辛い(負け)になってしまうからだろうなと思った。

    0
    2021年02月25日
  • 青くて、溺れる

    Posted by ブクログ

    気持ちの良い物語でした。
    順風満帆な人生なんてない。
    苦しい時や悲しい時、寂しい時に孤独感で潰れそうになることがある。
    一人で立ち直れないと思った時に、差し出される優しさほど嬉しいことは無い。

    環境や年齢、性別も違う喫茶店の面々と、束の間の優しい時間を過ごすことで、人生を取り戻していく。
    そして、その喫茶店は…
    永遠なんてないから尊い。
    毎日の時間が、少しでも幸せだと、尊い時間なんだと感じる人生を私も生きたい。

    0
    2025年03月10日

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