ユーザーレビュー 言語と行為 いかにして言葉でものごとを行うか J・L・オースティン / 飯野勝己 言語行為論の代表的著作。オースティンは哲学者として著名であるが、もちろん言語学でも必ずといっていいほど名前が連なる学者である。まず初めに、遂行体と確認体の2分法を提起する。ここは命題に対する真偽の判定を行う哲学・論理学の背景を知らねばならない。ただ結局この2分法は曖昧なもので明確に区別できるものでは...続きを読むないと自身で批判する。その後、有名な3層構造を提示する。著者はその中でも発語内行為が重要と説く。本書は語用論・社会言語学において特に示唆に富む著作である。 Posted by ブクログ 言語と行為 いかにして言葉でものごとを行うか J・L・オースティン / 飯野勝己 興味を持って読み始めたものの、何度も構築されては崩されるロジックについていけず、途中で置いてけぼりになって全体像が結局よくわからない状態になってしまった。最後は読み切ることだけを目標にして読み切った。読み切った後解説を見たら、作っては崩すという自己破壊的なスタイルがオースティンなのだと知って「だから...続きを読むか」と妙に納得した。が、丁寧にロジックを追えば、もっと得られるものはあっただろうとも思い、自分の理解力と知識の無さを残念に感じる。 Posted by ブクログ 飯野勝己のレビューをもっと見る