作品一覧

  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    【内容紹介】 本書のテーマは「人」である。もっと具体的に言えば、文化に光を当てたものであり、我々の時代の揺り戻しを描いた書籍である。アルゴリズム全盛の今、我々の感性は麻痺しがちだ。 だが、目の前の課題を本気で読み解きたいのであれば、 こんな時代だからこそ、昔からある時代遅れと思えるようなやり方に回帰すべきなのである。それは、あらゆる組織で、あらゆる日々のやり取りの中で甚だしく失われてしまったもの、つまりクリティカル・シンキング(批判的思考)である。だが、そのやり方自体は、決して革命的でも最先端でもないのだ。 【著者紹介】 [著者]クリスチャン・マスビアウ(Christian Madsbjerg) ReDアソシエーツ創業者、同社ニューヨーク支社ディレクター。 ReDは人間科学を基盤とした戦略コンサルティング会社として、文化人類学、社会学、歴史学、哲学の専門家を揃えている。マスビアウはコペンハーゲンとロンドンで哲学、政治学を専攻。ロンドン大学で修士号取得。現在、ニューヨークシティ在住。 [翻訳者] 斎藤栄一郎(さいとう・えいいちろう) 翻訳家・ライター。山梨県生まれ。早稲田大学卒。 主な訳書に『1日1つ、なしとげる』、『イーロン・マスク 未来を創る男』、『SMARTCUTS』、『ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える』(以上講談社)、『小売再生 ―リアル店舗はメディアになる』、『TIME TALENT ENERGY』(以上プレジデント社)、『フランク・ロイド・ライト最新建築ガイド』、『テレンス・コンラン MY LIFE IN DESIGN』(以上エクスナレッジ)などがある。 【目次抜粋】 はしがき 思考の終焉 序 ヒューマン・ファクター 第一章 世界を理解する 第二章 シリコンバレーという心理状態 第三章 「個人」ではなく「文化」を 第四章 単なる「薄いデータ」ではなく「厚いデータ」を 第五章 「動物園」ではなく「サバンナ」を 第六章 「生産」ではなく「創造性」を 第七章 「GPS」ではなく「北極星」を 第八章 人は何のために存在するのか 出典
  • 心眼――あなたは見ているようで見ていない
    3.0
    1巻2,640円 (税込)
    【内容紹介】 ベストセラー『センスメイキング』に続く、クリスチャン・マスビアウの待望の新刊が発売!! 経営は現象学を理解すればうまくいく。 ・なぜヨガは精神からスポーツの世界に移行した? ・なぜ寿命が延びる可能性がある医薬品を拒む人がいる? ・なぜ環境が重要だと訴えてもEVは売れない? マスビアウが重視するのは、ウィトゲンシュタインやメルロ=ポンティの哲学的アプローチによる物事を観察である。 また優れた観察力を持つ者は何ごとも注意深くじっくり考え、結論を急ぐことがないという特徴が共通するという。 その意味での「注意」とは、たとえば通りを歩くときにうっすらと広く全体をカバーする様子のことで、何かに集中するのではなく、すべてに注意を払っている状態が重要となるのだ。 本書に書かれたメルロ=ポンティがハイパーリフレクションと呼ぶメタスキルを身につけることで、ビジネスに役立つだけでなく、世の中を見る眼が一変するに違いない。 【著者紹介】 [著]クリスチャン・マスビアウ(Christian Madsjerg) コンサルティングファームReDアソシエーツの共同創業者。人間科学の実用分野で広く執筆、講演、教育活動を行う。ニューヨークタイムズ、アトランティック、フィナンシャルタイムズ、ワシントンポスト、ブルームバーグ、ビジネスウィークなどで活動を展開する。現在、家族と共にニューヨークシティ在住。 [訳]斎藤 栄一郎(さいとう・えいいちろう) 翻訳家・ライター。山梨県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。主な訳書に『PATRIOT プーチンを追い詰めた男 最後の手記』『地球上の中華料理店をめぐる冒険』『1日1つ、なしとげる!』『イーロン・マスク 未来を創る男』『SMARTCUTS』『ビッグデータの正体』(以上、講談社)、『小売の未来』『小売再生』『センスメイキング』『Tools and Weapons テクノロジーの暴走を止めるのは誰か』『イノセントマン ビリージョエル100時間インタヴューズ』(以上、プレジデント社)、『データ資本主義』(NTT出版)、『締め切りを作れ。それも早いほどいい。』(パンローリング)、『マスタースイッチ』(飛鳥新社)などがある。 【目次抜粋】 ■はじめに 何よりも難しいのは、本当にそこにあるものを見ることである ■パート1 準備編 何かを見ている自分自身を見るという練習 ■パート2 実践編 論文や思考に学ぶ観察術

ユーザーレビュー

  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    きっかけは多くのところで、特に佐生邦武氏に紹介されていたから。

    非常に良書。

    (難しくてついていけない部分があったのは眼をつぶるとして)

    センスメイキングは、これからの時代重要になってくると思う。
    考えずに、直感で、でも間違えずにするということ。
    つまりは職人技のようなこと。

    そこには定量的客観的データの取り扱いと、定性的人道的データの取り扱いとが重要ということ。

    分かる。
    だってそれ、仕事でやっていることだから。

    ヒトは感情の生き物だ。
    そして、ヒトの未来をつくるのはヒトである。
    となれば、未来は「最適解」ではなくて感情の着地点へと運ばれる。

    この本からも非常に強く感じるが

    0
    2019年08月05日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    著者が北欧の戦略ファームで働いていると知り、興味を持って読んでみた。結論から言うと、とても示唆に富む良書だが、センスメイキングのアプローチをこの本だけで理解することは難しいと思う。シリコンバレーやデザイン思考を叩いている箇所は痛快

    0
    2019年05月26日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    自然科学の薄いデータだけでは真実に辿り着けない。
    著者はデザイン思考が大嫌い。
    複数の尺度、視点、文化に基づく文脈を解釈するときっと何かが見える。
    関心を持って学び、人や文化に気遣うことで洞察が得られる?

    0
    2021年08月21日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    人文学の今日的な価値や意義を再定義し、伝える本書は読みやすくとても参考になった。途中、デザイン思考への痛烈な批判はある意味人文学的であったのは面白かった。

    0
    2020年05月27日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    このところ人文科学を見直す流れをよく見聞きするので気になり読んでみた。

    確かに1990年代以降、我々も身近にITを感じるようになり、自然科学万能感を感じている。イノベーションはシリコンバレーから生まれ、その土壌には自然科学がある。データが全てを物語り、すべての問題はITで解決できる。そんなイメージを持っている。

    でも著者によるとそんなものは幻想で、本当に大切なものを見出すには自然科学の力だけでは不十分だという。そこで役に立つのがセンスメイキングという手法で、そのために人文科学が役に立つという話。

    自分には小学生の子どもがいるため、こどもの将来を考えると昨今話題のSTEMをやるべきかなと思

    0
    2019年11月16日

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