作品一覧

  • ネクスト・ギグ
    3.8
    1巻950円 (税込)
    逆光を浴びステージに登場したボーカルは、突如悲痛な叫び声をあげるとその場に頽れた。彼の胸には千枚通しが突き刺さっていた。衆人環視の中での不可解な変死により、ロックバンド〈赤い青〉は活動休止に追い込まれる。事件直前、カリスマ的なギタリストが演奏中に犯した、彼に似つかわしくない凡ミスは事件と何か関係があるのか? ライブハウスのスタッフである梨佳は、あの日なにが起こったのかを考え始める。やがて起きた第二の悲劇――ロックは、人を殺すのか? 無冠の大型新人による、感動の第一長編。/解説=有栖川有栖
  • 秘境駅のクローズド・サークル
    3.3
    1巻1,980円 (税込)
    どこをさがしても見つからない。いくらさがしても見つからない。残り一球が見つからないと帰れない。いったいボールはどこへ行ったのだ? 闇雲にさがしても無駄だ、頭を使おうと高校野球部の部員たちは推理でボールの行方を突きとめようとする。著者の出発点となった「ボールがない」をはじめ、天文部員が天体写真を添付したメールの謎の解明に挑む「宇宙倶楽部へようこそ」、実在のスイッチバック駅を舞台に殺人の謎を描いた表題作など五編。ああでもない、こうでもないと推理を重ねたその先に、意外なところから真相がひょっこりと顔を出す、鵜林ミステリの個性を示した第一作品集。 【目次】 ボールがない 夢も死体も湧き出る温泉 宇宙倶楽部へようこそ ベッドの下でタップダンスを 秘境駅のクローズド・サークル あとがき

ユーザーレビュー

  • 秘境駅のクローズド・サークル

    Posted by ブクログ

    それぞれに趣があって面白い短編集。
    5つの短編。それぞれに繋がりは無いが、ちゃんとミステリしてて面白い。
    特に表題作は数時間であれば辺境駅はミステリサークルになり得るという着想が素晴らしい。
    他作品もコミカルな要素があり楽しく読める。

    0
    2023年01月19日
  • ネクスト・ギグ

    Posted by ブクログ

    ロックとは何か!?

    主人公の児玉梨佳は全編にわたり登場人物全員に犯人探しの傍ら問いかける!

    言葉で現したらロックじゃない!
    音楽家の魂!
    ライブの会場に時たま降臨するもの!!

    なんて、曖昧陳腐な物ではなく、登場人物達は理路整然と自分達の持つロック像を述べてくる!


    学生運動の時代からラブ&ピースの時代を経てヨーロッパから日本へ流入する音楽の一つのジャンル、80年代から90年代にかけて和製ロックが確立されて、ブルーハーツやブランキージェットシティが生まれ、2000年頃に大輪を咲かす!

    そんな平成の前半期を思い出させてくれるグルーブを持つ作品!


    物語に登場する人物達のその後を

    0
    2022年08月17日
  • ネクスト・ギグ

    Posted by ブクログ

    プロローグからしてミッシェルガンエレファント好きそうな作者だなと思っていたら速攻で名前が出てきて手を叩いて喜んでしまいました。

    0
    2023年02月20日
  • 秘境駅のクローズド・サークル

    Posted by ブクログ

    「ボールがない」
    「夢も死体も湧き出る温泉」
    「宇宙倶楽部へようこそ」
    「ベッドの下でタップダンスを」
    「秘境駅のクローズド・サークル」

    「放課後探偵団」に収録された「ボールがない」を読んだときから注目していた作家さんなので、こうして短編集として読むことが出来るのは喜ばしい。
    どの話も楽しく読ませてもらったが、秘境駅がクローズド・サークルになるという着眼点が気に入った。

    0
    2023年01月23日
  • 秘境駅のクローズド・サークル

    Posted by ブクログ

    日常ミステリーと本格(?)ミステリーが混在した短辺ミステリー集。
    どれも文体は軽く読みやすいのでミステリー初心者でも気楽に読めました。

    0
    2024年03月17日

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