鵜林伸也のレビュー一覧

  • 秘境駅のクローズド・サークル

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    それぞれに趣があって面白い短編集。
    5つの短編。それぞれに繋がりは無いが、ちゃんとミステリしてて面白い。
    特に表題作は数時間であれば辺境駅はミステリサークルになり得るという着想が素晴らしい。
    他作品もコミカルな要素があり楽しく読める。

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    2023年01月19日
  • ネクスト・ギグ

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    ロックとは何か!?

    主人公の児玉梨佳は全編にわたり登場人物全員に犯人探しの傍ら問いかける!

    言葉で現したらロックじゃない!
    音楽家の魂!
    ライブの会場に時たま降臨するもの!!

    なんて、曖昧陳腐な物ではなく、登場人物達は理路整然と自分達の持つロック像を述べてくる!


    学生運動の時代からラブ&ピースの時代を経てヨーロッパから日本へ流入する音楽の一つのジャンル、80年代から90年代にかけて和製ロックが確立されて、ブルーハーツやブランキージェットシティが生まれ、2000年頃に大輪を咲かす!

    そんな平成の前半期を思い出させてくれるグルーブを持つ作品!


    物語に登場する人物達のその後を

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    2022年08月17日
  • ネクスト・ギグ

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    プロローグからしてミッシェルガンエレファント好きそうな作者だなと思っていたら速攻で名前が出てきて手を叩いて喜んでしまいました。

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    2023年02月20日
  • 秘境駅のクローズド・サークル

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    「ボールがない」
    「夢も死体も湧き出る温泉」
    「宇宙倶楽部へようこそ」
    「ベッドの下でタップダンスを」
    「秘境駅のクローズド・サークル」

    「放課後探偵団」に収録された「ボールがない」を読んだときから注目していた作家さんなので、こうして短編集として読むことが出来るのは喜ばしい。
    どの話も楽しく読ませてもらったが、秘境駅がクローズド・サークルになるという着眼点が気に入った。

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    2023年01月23日
  • 秘境駅のクローズド・サークル

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    日常ミステリーと本格(?)ミステリーが混在した短辺ミステリー集。
    どれも文体は軽く読みやすいのでミステリー初心者でも気楽に読めました。

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    2024年03月17日
  • 秘境駅のクローズド・サークル

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    ミステリ短編集。個人的には「秘境駅のクローズド・サークル」と「夢も死体も湧き出る温泉」が面白かった。両方とも謎の探偵がさらっと解決しちゃう系。

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    2023年10月24日
  • 秘境駅のクローズド・サークル

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    論理思考で謎を解明していく短編5篇。
    見つからないボールの謎、天体写真の謎、手掘り温泉に湧き出た死体、秘境駅のスイッチバック駅で起こった殺人など日常の謎プラスアルファといった軽めのミステリ。

    謎を足でなく論理的思考で解決する過程が楽しい。
    事件の切り口もなかなか個性的で楽しめた。
    宇宙倶楽部と鉄道研究会は続編も読みたい。

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    2023年04月09日
  • 秘境駅のクローズド・サークル

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    短編集。日常の謎ほのぼの系かと思いきや3編は殺人事件を扱っているが、“手掘り温泉”から湧き出る死体、浮気現場に踏み込まれてベッドの下に隠れた間男のドタバタ騒動、何もない秘境駅での殺人など舞台設定が面白かった。

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    2023年04月07日
  • 秘境駅のクローズド・サークル

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    ネタバレ

    【収録作品】ボールがない/夢も死体も湧き出る温泉/宇宙倶楽部へようこそ/ベッドの下でタップダンスを/秘境駅のクローズド・サークル

    「ボールがない」 ボールが見つかるまで帰れない状況で、高校野球部の部員たちは、推理でボールの行方を突きとめようとする。
    「夢も死体も…」 人気のあるYouTuberの動画がきっかけで急に賑わった手掘り温泉に忽然と死体が現れる。
    「宇宙倶楽部へ…」 高1の古林は父親かららしい母宛のメールを見つけるが、意味が分からず、宇宙倶楽部に相談する。
    「ベッドの下で…」 社長に社長の妻との浮気現場に踏み込まれ、慌ててベッドの下に隠れた「僕」。根比べをしているうちにうたた寝をして

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    2023年04月01日
  • 秘境駅のクローズド・サークル

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    短編集なので物足りなさを感じた。
    「宇宙倶楽部~」や「秘境駅~」は探偵キャラがいたので、今後その人たちが活躍するとかあるのかな~

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    2023年03月10日
  • 秘境駅のクローズド・サークル

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    著者が東京創元社から発表した短編などに書下ろしを加えた第一短編集。やはり有栖川創作塾の出身だけあり、ほのかに有栖川さんの空気感がする。というのも青春の一片を切り取った作品が多いように思えたからだ。そこにさらりとユーモアを交え、謎に対しては論理的に解いてみせる。短編集なので小粒な印象は拭えないが場面や状況を変えながらミステリに仕立てあげるのが上手いと感じた。個人的に好きなのは「青春日常の謎」ものの2作品。特に「ボールがない」は下らない題材ながら素敵に物語をまとめていて、いかにも青春っぽくて良い。

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    2022年12月04日
  • ネクスト・ギグ

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    あらすじを読むだけで、衆人環視の殺人!と心惹かれ読み出したものの、当初は地味な感じがしていた。主人公がいまいちはっきりせず、好感を得られなかったからかもしれない。
    みんなのロック論を聴いて回るのはなかなかおもしろく、もともとライブ通いをしていた私はそれに気を取られてミステリということを半分忘れかけていた。しかし当たり前だがそれもちゃんと伏線になっていて、ロジカルな解き方をされる。探偵役もまさかの人物で、途中までは登場人物一人ひとりなんだかぱっとしない気がしていたものの(濃いキャラだらけなのになんでだろうか)たったひとり放り込んだだけで流れが唐突に変化する。この小説こそ、ロックみたいだ。
    天才ギ

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    2022年08月18日
  • ネクスト・ギグ

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    ロックバンド小説×本格ミステリーが融合したデビュー作。私は著者と同年代で、90年代以降のバンド文化に多少馴染みがあるので、音楽小説としては文句のつけようがない出来だと思う。業界を取り巻く厳しい現状やコンポーザーが抱える生みの苦しみ等の描写は特にリアリティがある。トリックの種明かしには拍子抜けしたものの、肝心な犯行動機が今作のテーマにきちんと基づいており、このジャンルにしては人間ドラマがしっかりと描けているのも好印象。然しながら、探偵役がこういった形で事件に介入し、解決してしまう手法はあまり好きになれない。

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    2022年08月04日