小崎哲哉の作品一覧
「小崎哲哉」の「現代アートとは何か」「現代アートを殺さないために ソフトな恐怖政治と表現の自由」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「小崎哲哉」の「現代アートとは何か」「現代アートを殺さないために ソフトな恐怖政治と表現の自由」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
非常に重厚,面白い.
現代アートとは何かというシンプルで難解な問いに対して
自分のような素人でも腹落ちする見解を示唆してくれる.
本書で述べられる現代アートを構成する3要素,アーティストの7つの創作動機は今後間違いなく自分の芸術鑑賞の際の補助になってくれるだろう.
若干「料理の四面体」にも通ずる構成を感じる.
============================
現代アート
グローバル資本主義を前提とするシステム
アウラ
複製技術によって喪失した何か
芸術作品の持ついまーここ的性質
"芸術の起源は魔術や宗教に求められ、かつては畏怖や信仰の対象だったものが芸術作品へと移行した。神像や仏像が典型だが、それらは礼拝の対象であって、ただそこに存在しさえすればよく、実際に見る必要は必ずしもなかった"(例:見ると目が潰れるといわれていた天皇の御真影)
礼拝価値から展示価値へ
さらに口実価値へ?(客寄せパンダ化)
デュシャンの衝撃
現代アートの構成3要素
インパクト、コンセプト、レイヤー
作家の7つの動機
・新視覚,知覚
・メディアと知覚
・制度への言及
・社会問題,政治
・世界の捉え方,思想,科学,哲学
・私と世界
・生,死,性
→美しさ.完成度は動機ではない.
千利休、デュシャンの先駆けとしての評価
既存の茶会の概念の破壊、レディメイド
現代美術ではなく現代アートもとい、現代知術
「誤読の自由」
鑑賞は己の人生での経験や記憶を総動員.正解はなく,批評のあってはならない.
その上で批評家は鑑賞結果を批評という世間にアウトプット.
その巧拙はいわば己の器を晒すようなもの.リスクが伴う豪胆な商売.
わかる人はは分かればいい=エリーティズム
ーーーーーーーーーー
筆者のまとめ
・アートワールドは矛盾に満ちている
・アートマーケットは加熱する一方
・スーパーコレクターの作品の特権的な私有化や囲い込み
・美術館やアーティストは圧力にさらされている
・巨大美術館がポピュリズムに陥る.テーマパーク化
・批評や理論は影響力を失っている
・1989年にアートの潮流が変わる「大地の魔術師」「オープン・マインド」
ー>ポストコロニアリズム,マルチカルチュアリズム
・アートの変容(アート史への言及,先行作品の示唆だけでなく政治的・社会的メッセージ)
・アート=選択,判断,命名の知的作業.
デュシャンの泉の衝撃
・今日のアートはすべからくコンセプチュアルアート
・アートの3要素:インパクト,コンセプト,レイヤー
・創作の動機7つ
・これからのアートはインスタレーション志向に.
Posted by ブクログ
現代アートは、マルセル・デュシャンが「泉」で芸術家が作品を作るという従来のものから、世の中のものから選択し意味付けを行って鑑賞者に提示し鑑賞者がその評価を完成させるというものに変化させた流れの中にある。
重要なのは、「インパクト」「コンセプト」「レイヤー」で、コンセプトは「エロス・タナトス・聖性」「世界と私」「アクチュアリティ」「制度への批判」「アート史への言及」「メディウム」「新規性」に分けて評価できる。
実際のアートの値段は、メガコレクター、公的な美術館(実際のバイイングパワーは落ちているが、箔付け)、キュレーター、アートディーラーがプレイする世界で、批評家の役割はなくなってきている。
Posted by ブクログ
ヴェネチアで観て、バーゼルで買う。
アートの世界にはいるということは、
グローバル資本主義の勝ち組に加担すること。
ピノー(ケリング)
グッチ、プーマ、サンローラン、ブシュロン、
クリスティーズ、シャトー・ラトゥール
アルノー(ヴィトン LVMH 4兆円企業)
モエエシャンドン、ドンペリニョン、ヘネシー、
ロエヴェ、セリーヌ、ジバンシー、ケンゾー、
フェンディ、ダナキャラン、クリスチャンディオール、
ゲラン、タグホイヤー、ショーメ、ゼニス、ブルガリ
カール ラガーフェルド(シャネル デザインディレクタ)
デザインと建築が現代における真のアート。
ブランド知名度でアーティストを世に知らしめる。
マヤッサ王女(カタールQMA)
村上の「五百羅漢図」依頼主。
アートはビジネス。首長家の資産=国家の資産
ラリー ガゴシアン(ギャラリスト 売上1000億円)
クーンズ、ハースト、グルスキー、村上 を扱う。
POWER 100(ランキング)
批評家が力を失い、美術館に関与する建築家が存在感。
現代アートは文学、音楽、映画に比べ大衆性が低い君主制や寡頭政治。
美術館 ~アートの墓場
検閲、自己規制
コレクターとの戦い(権威によるディスカウント)
政治的資産
アメリカでは作品寄贈は会員制美術館でも非課税
美学的経験の場より「社交の場」へ退化?
他ジャンルとの組み合わせは手段でしかない。
複製技術で失われたものに対し、
「いま、ここ」出しか味わえない体験で人を集める。
MoMA 302万、ポンピドー 345万、ルーブル 926万人。
テートモダン579万人。
公的予算減少し、70%が民間から。
集客重視の展示に、量が質を変質させる。
ポピュリズムの誘惑からテーマパークに?
美術雑誌
批評が少なく、ギャラリーの広告が70%
「イズム、運動」のなくなった冷戦崩壊以降
アート史に結び付ける「欧州式アートのルール」
会田、村上も則る。
デュシャン「Fountain」1917年
現代アートは何でもありに
作家により選ばれ命名され新しい見方を示し、初めて成立する。
もはや、つくらない。選択。
「外見」から「概念」へ。コンセプチュアルアート。
ヨゼフ ボイス
「すべての人が芸術家になるべきだ。」
鑑賞者は能動的な解釈者
ヤン フート
「よいアートは答を与えてくれない。問いを投げかける。」
現代アートの3大要素
「インパクト、コンセプト、レイヤー」
時間芸術
撮影されたデジタル画像は2016年で1兆枚を超えた。
2次元静止は現代アートの担い手にはならない。
映像は3次元。
今後のアートは4次元のインスタレーションを志向する。
アートとアーティストは超社会的。
社会から孤立させなければならない。
サミュエル ベケット「死せる想像力よ、創造せよ」
茶の湯に通じる思想