作品一覧

  • 現代アートを殺さないために ソフトな恐怖政治と表現の自由
    3.8
    1巻2,970円 (税込)
    『現代アートとは何か』の著者が政治や経済とアート業界とのあいだに起こっているさまざまな問題をえぐり出し、2020年代の“政治とアート”の動向を鮮やかに予言する。書き下ろし。 ※本電子書籍版には一部掲載されていない図版があります。
  • 現代アートとは何か
    4.0
    1巻3,025円 (税込)
    現代アートを司るのは、いったい誰なのか? 世界的企業のトップや王族などのスーパーコレクター、暗躍するギャラリスト、資本主義と微妙な距離を保つキュレーター、存在感を失いつつも反撃を試みる理論家、そして新たな世界秩序に挑むアーティストたち……。日本からはなかなか見えてこない、グローバル社会における現代アートの常識(ルール)=本当の姿(リアル)を描きつつ、なぜアートがこのような表現に至ったのか、そしてこれからのアートがどのように変貌してゆくのかを、本書は問う。 さらに、これら現代アートの「動機」をチャート化した「現代アート採点法」によって、「難解」と思われがちなアート作品が目からウロコにわかりはじめるだろう。 アートジャーナリズムの第一人者による、まったく新しい現代アート入門。

ユーザーレビュー

  • 現代アートとは何か

    Posted by ブクログ

    非常に重厚,面白い.
    現代アートとは何かというシンプルで難解な問いに対して
    自分のような素人でも腹落ちする見解を示唆してくれる.

    本書で述べられる現代アートを構成する3要素,アーティストの7つの創作動機は今後間違いなく自分の芸術鑑賞の際の補助になってくれるだろう.

    若干「料理の四面体」にも通ずる構成を感じる.

    ============================
    現代アート
    グローバル資本主義を前提とするシステム

    アウラ
    複製技術によって喪失した何か
    芸術作品の持ついまーここ的性質

    "芸術の起源は魔術や宗教に求められ、かつては畏怖や信仰の対象だったものが芸術作品へと移行

    0
    2025年05月18日
  • 現代アートとは何か

    Posted by ブクログ

    現代アートと言う不可解で全体像の見えないものを、多角的な視点から分析している。
    現代アート業界に渦巻く資本や権力の問題をジャーナリスティックな視点から分析したかと思えば、現代アートに必要な要素や製作者の動機、絵画や写真といった平面的な表現方法からインスタレーションへと移り変わっていく動向についてまで技術的な観点から解説している。
    大部だが、これ1冊読めばよくわからない現代アートと言うものに対する自分なりの視点を確保することができるだろう。

    0
    2019年02月03日
  • 現代アートとは何か

    Posted by ブクログ

    現代アートは、マルセル・デュシャンが「泉」で芸術家が作品を作るという従来のものから、世の中のものから選択し意味付けを行って鑑賞者に提示し鑑賞者がその評価を完成させるというものに変化させた流れの中にある。
    重要なのは、「インパクト」「コンセプト」「レイヤー」で、コンセプトは「エロス・タナトス・聖性」「世界と私」「アクチュアリティ」「制度への批判」「アート史への言及」「メディウム」「新規性」に分けて評価できる。
    実際のアートの値段は、メガコレクター、公的な美術館(実際のバイイングパワーは落ちているが、箔付け)、キュレーター、アートディーラーがプレイする世界で、批評家の役割はなくなってきている。

    0
    2018年08月24日
  • 現代アートとは何か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ヴェネチアで観て、バーゼルで買う。
     アートの世界にはいるということは、
     グローバル資本主義の勝ち組に加担すること。

    ピノー(ケリング)
     グッチ、プーマ、サンローラン、ブシュロン、
     クリスティーズ、シャトー・ラトゥール

    アルノー(ヴィトン LVMH 4兆円企業)
     モエエシャンドン、ドンペリニョン、ヘネシー、
     ロエヴェ、セリーヌ、ジバンシー、ケンゾー、
     フェンディ、ダナキャラン、クリスチャンディオール、
     ゲラン、タグホイヤー、ショーメ、ゼニス、ブルガリ

    カール ラガーフェルド(シャネル デザインディレクタ)
     デザインと建築が現代における真のアート。
     ブランド知名度でアーテ

    0
    2018年08月19日
  • 現代アートとは何か

    Posted by ブクログ

    アートジャーナリストとして、今のアート界の現状について詳しく取材し、本のタイトルである、現代アートとは何かについてをわかりやすく語っている。庶民には知り得ない、アートの舞台裏(学芸員、キュレーター、富豪、政治との関わり)について、ここまでしっかり、わかりやすく書いて伝えることのできる人が他にいるだろうか?批評でありながら平易な文章で書かれていて、ぐいぐい読めてしまう。値段以上の価値がある、2018年の買ってよかった本の1冊。

    0
    2018年07月12日

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