小崎哲哉のレビュー一覧

  • 現代アートとは何か
    現代アートと言う不可解で全体像の見えないものを、多角的な視点から分析している。
    現代アート業界に渦巻く資本や権力の問題をジャーナリスティックな視点から分析したかと思えば、現代アートに必要な要素や製作者の動機、絵画や写真といった平面的な表現方法からインスタレーションへと移り変わっていく動向についてまで...続きを読む
  • 現代アートとは何か
    現代アートは、マルセル・デュシャンが「泉」で芸術家が作品を作るという従来のものから、世の中のものから選択し意味付けを行って鑑賞者に提示し鑑賞者がその評価を完成させるというものに変化させた流れの中にある。
    重要なのは、「インパクト」「コンセプト」「レイヤー」で、コンセプトは「エロス・タナトス・聖性」「...続きを読む
  • 現代アートとは何か
    ヴェネチアで観て、バーゼルで買う。
     アートの世界にはいるということは、
     グローバル資本主義の勝ち組に加担すること。

    ピノー(ケリング)
     グッチ、プーマ、サンローラン、ブシュロン、
     クリスティーズ、シャトー・ラトゥール

    アルノー(ヴィトン LVMH 4兆円企業)
     モエエシャンドン、ドンペ...続きを読む
  • 現代アートとは何か
    アートジャーナリストとして、今のアート界の現状について詳しく取材し、本のタイトルである、現代アートとは何かについてをわかりやすく語っている。庶民には知り得ない、アートの舞台裏(学芸員、キュレーター、富豪、政治との関わり)について、ここまでしっかり、わかりやすく書いて伝えることのできる人が他にいるだろ...続きを読む
  • 現代アートとは何か
    2024.05.05 なかなか読み応えのある、ある意味深くて重くて辛辣な素晴らしい本であった。それでいて割とわかりやすい。勉強になった。著者には深く感謝を表明したい。
  • 現代アートとは何か
    愛知トリエンナーレをプロデュースしたディレクターによる現代アート産業俯瞰図。現代アートを形作る画廊やオークションハウス、アート・バーゼルやベネチア・ビエンナーレの舞台裏が描かれる。一般生活ではアクセスできない美術産業界を垣間見れる貴重なモノローグではあるが、舞台の内側の人間であるはずなのに、美術産業...続きを読む
  • 現代アートを殺さないために ソフトな恐怖政治と表現の自由
    芸術は生産から選別へ
    「アメリカ」マウリツィオ カテラン 18金の便器 2016年 原価数億円
     グッケンハイム美術館 キュレイター ナンシースペクター
     ゴッホ「雪のある風景」貸出し要求するトランプ大統領/ホワイトハウスへの代案

    NEA全米芸術基金、NEH全米人文科学基金への圧力
     ジュディ シ...続きを読む
  • 現代アートを殺さないために ソフトな恐怖政治と表現の自由
    アートと現代社会の連関を論評した刺激的な著書。トランプ大統領不再任と世界のポピュリズム化やあいちトリエンナーレからの県知事リコール問題など、書き下ろしをリアルタイムで読めたのもインパクト高かった。著者自身の強いメッセージがダイレクトに論評となっているのも小気味良い。
  • 現代アートを殺さないために ソフトな恐怖政治と表現の自由
    現代アートは意味をよませるもの。
    読み手が中心な訳だから、レギュレーションもR指定もなくて、ただひたすらに、解釈して気に入らなければ拒絶すればよい、のだが。
    津田監督はどこまで絵を描いてたのか。
  • 現代アートとは何か
    現代アートを支えるシステムとしての金(マーケット)の話から始まり、その誤解や構造的矛盾を明らかにした上で、個々のアーティストや作品、歴史的な意義を再確認する。誰にでも使える独自の評価チャートを用いて現代アートの見方を提示する。
    「あんな絵が100億?!」という疑問を納得できないにせよ理解できるように...続きを読む
  • 現代アートとは何か
    読み終わるのに時間のかかった分厚い本。現代アートとその周辺についてよくわかる。大富豪のコレクターの話にはなんだかワクワクした。「ダイナスティー」とか思い出した(古い)。ただ、著者の現代アートへの興味が立体やインスタレーションに偏っているので、そこら辺はちょっと物足りないかも。絵画が好きなので絵の話も...続きを読む
  • 現代アートとは何か
    分厚い本やけど、具体的でわかりやすかった。
    ややこしく書いてなくて、興味深く読めた。
    現代アートとそれを取り巻く社会についてよくわかった。
    現代アート好きな人におすすめしたい。
  • 現代アートとは何か
    作品の観点からだけではなく、現代の美術界全体を俯瞰してみるような内容。現代アートの現状について、背景となるゴシップも含めて広く知ることで近づくことができた。
    ・アートは投資対象にもなっている。アートの制作者は作品が資本主義から離れる立場を取ろうとしていると思うが、作品が売れること、興業が成功すること...続きを読む
  • 現代アートとは何か
    マリーナ・アブラモビッチ

    ヒト・シュタイエル

    ハンス・ハーケ コンセプチュアル・アート 

    現代アート=文脈 アート史の文脈の中にどう位置づけるか?

    マルセル・デュシャン 泉

    サミュエル・ベケット

    ジョセフ・コスース 3つの椅子

    インパクト・コンセプト・レイヤーが現代アートの3大要素
    ...続きを読む
  • 現代アートを殺さないために ソフトな恐怖政治と表現の自由
    現代アートのことはよくわからないけど,アートと世相,政治との関わりについては興味があったので読んでみた.
    物事の美しい面だけを見せるのがアートではない,綺麗なものも醜いものも正しいものも悪いものも,全て包括して世界が出来上がっていることに気付かせ,思考を揺さぶるのがアートの役割,と読んだ.
  • 現代アートとは何か
    業界について辞書的に出来事を知るには良かったけれど、もうちょっとアートのことについて掘り下げられていたらなあ、と持ったりしました。でもこうやって表面だけ見るのが現代アートなんだよというのであれば、そうなのか、と納得します。
  • 現代アートとは何か
    どこか幕の内弁当的で一貫したテーマが見えてこなかったというかストーリーがよくわからなかったが、このメタ認知という輪郭がこの本の醍醐味なのかもしれない。
  • 現代アートとは何か

    文量に比して情報が少ない。

     「現代アートとは何か」を標榜しながら、蓋を開ければwikipedia からコピペしたような人名の羅列に終始し、紹介される作品も大半が画像の掲載がないため、何がなんだかさっぱりです。
     文章構成が滅茶苦茶(本題なのに、後述するが~が多い)で読みづらいことに加え、筆者の自己陶酔とエリーティズム溢れた文...続きを読む