俳優として、真面目なイメージの髙嶋政宏がSMが好きなことを書いた本。
ということで、すごい露悪的なドロドロした本なのかなと思いながら読んだけど、いい意味で期待を裏切られて、カラっと明るい本でした。
SMバー、プログレ、駅弁、奥さんのシルビアさんと、自分が好きなものを熱く語る姿はまさに少年のよう。
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中学男子がそのまま大きくなったようなかわいい印象。
ある程度キャリアがある俳優だし、芸能一家のサラブレットとしては、そんなガキっぽいところを見せられないと思うけど。
会社だってだんだんおじさんになってくると色々気取りだす。
周りも色々気を遣うし。
そんな立場のはずの髙嶋政宏が、自分を完全オープンにする境地になれたということが凄いなと。
昔はあった変なプライドを捨てたということが素晴らしい。
以下のあとがきの言葉が印象的でした。
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自暴自棄になったのではなく、「人にどう思われてもいい」というのは、もっと自分本位で生きていこうということです。
プライドや美学捨てたら、ラクになるんです。無意味な固執は本当にムダですから。無意味なプライドや美学に縛られている人が結構多いので、みんなラクになったら、もっと人生楽しくなるのになと思ったりします。人に馬鹿にされたから、なんだって言うんですか。大したことないですよ、そんなこと!
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不思議な魅力のあるタレント本でした。