作品一覧

  • 歌集 滑走路
    4.5
    1巻649円 (税込)
    歌集としては異例のベストセラー。そして、映画化も決定! いじめ、非正規雇用……逆境に負けず それでも生きる希望を歌い続け 32歳という若さで命を絶った歌人・の萩原慎一郎の歌集がついに文庫化。 解説:又吉直樹 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *  NHKニュースウオッチ9で「“非正規”歌人が残したもの」として紹介され、大反響。 10月16日放送、NHK「クローズアップ現代+」で特集、又吉直樹氏により大絶賛。 11月3日「朝日新聞」「売れてる本」、「日経新聞」書評欄「ベストセラーの裏側」掲載 11月20日「毎日新聞」特集ワイド掲載。 紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30「キノベス!2019」、第8位。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
  • 小説 滑走路
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    いじめや非正規雇用など、自らの経験をテーマに短歌を発表し続けた萩原慎一郎。その初の作品集にして遺作となった歌集『滑走路』は、異例のヒットとなった。 同書を原作とする2020年秋公開の映画「滑走路」の小説版を、藤石波矢が執筆。 厚生労働省で働く若手官僚の鷹野は、激務の中で仕事への理想も失い無力な自分に思い悩んでいた。ある日、陳情に来たNPO団体から、非正規雇用が原因で自死したとされる人々のリストを持ち込まれ、自分と同じ25歳で自死した青年に関心を抱き、その死の理由を調べ始める――。 一方、30代後半に差し掛かり、夫との関係性や将来への不安を抱える切り絵作家の女性、幼なじみをかばったことでいじめの標的にされてしまった中学2年生の学級委員長の男子は、それぞれのフィールドで精いっぱい日々の生活を送っていた。 複数の人生が交差し、葛藤しながらも前に進む姿を描いた人生賛歌の物語。 映画の主演を務めるのは水川あさみ。切り絵作家・翠役を演じる。非正規雇用者の自殺問題に向き合う25歳の官僚・鷹野役に浅香航大、いじめの標的にされる中学2年生の学級委員長役に寄川歌太。脚本は『やめるときも、すこやかなるときも』の桑村さや香、監督は『マチネの終わりに』の監督助手を務めた大庭功睦。

ユーザーレビュー

  • 歌集 滑走路

    Posted by ブクログ

    心の柔らかいところを針で刺される痛み

    作者の優しさ繊細さ、そして悲しみや怒りが外に向かずどこまでも自分の内側に向かって行く切なさ

    やるせない気持ちと少し心が暖かくなるそんな一冊

    0
    2025年10月10日
  • 歌集 滑走路

    Posted by ブクログ

    32歳の若さで去った歌人、萩原慎一郎さんの歌集

    初めて歌集を読みました。
    恋に食に労働に、命が日々暮らしている中で呟く言葉を口語体で歌われているので、凄く共感できるものが多かったです。
    そして普段感じることのなかった、自分の心の奥行きを感じる事ができました。

    この歌集が作品として素晴らしいモノなのかは分かりません。
    ただ、生きている苦悩や乗り越えようとする足掻きが31文字に込められ、「命」だと思えました。

    自分の在り方に迷っている今、この作品を手に取れたことに感謝です。


    迷い道
    されどもそこも
    滑走路
    まだ見えぬとて
    先にある空

    0
    2023年08月06日
  • 歌集 滑走路

    Posted by ブクログ

    心を掴まれる短歌集。
    もともと短歌に興味はない。世代だが俵万智もスルーしてきた。
    ひょんなことから萩原さんのことを知り、彼の短歌を幾つか目にしたら、もう書店に向かっていた。
    手に取った文庫は思ったより薄くて彼の人生の短さを感じた。
    萩原さんの短歌は閉塞感や絶望感を歌ったものから、若者らしい青春のキラキラを切り取ったものまで。その全てが瑞々しく繊細で、ひたすら優しい。
    それは隣で寄り添いながら背中をさすってくれるよう。だが、その掌からはとてつもないエネルギーを発している。

    私はこの歌集から前に進む力を貰っている。
    若い人に読んでもらいたいと思う。

    0
    2022年11月19日
  • 歌集 滑走路

    Posted by ブクログ

    いっぱい好きな短歌があった
    気持ちの見える何気ない日常の歌が好きだ

    好きなのを3つほど

    頭を下げて頭を下げて牛丼を食べて頭を下げて暮れゆく

    これというものみつからず苦しみし十七歳は歌に出会いき

    至福とは特に悩みのない日々のことかもしれぬ食後のココア

    0
    2022年05月30日
  • 歌集 滑走路

    Posted by ブクログ

    一首目、ニ首目から力強さを感じる。
    「〜なのだ」と言い切っているもの、同じ言葉を繰り返し使っているものがお気に入り。
    他の作品も読んでみたいと思ったが、本書が唯一の歌集らしいので、本書を思う存分堪能したいと思う。

    0
    2022年01月11日

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