作品一覧

  • 徳川幕府の経済政策――その光と影
    4.3
    1巻999円 (税込)
    通史で読み解くからこそ、見えてくるものがある 家康から綱吉の時代は戦後の高度経済成長、新井白石の「正徳の治」は平成のバブル崩壊といったように、江戸時代の経済変動は現代と似ている点が多い。デフレからの脱却に繋がった、吉宗による「享保の改革」の功罪とは。田沼意次の構造改革が成功しなかったのはなぜか……。徳川幕府の経済政策の成功(光)と失敗(影)に学ぶ。 ●第一章 家康の経済戦略“エドノミクス” ●第二章 幕府を揺るがした政治危機と大災害 ●第三章 “元禄バブル”の実相 ●第四章 正徳の治――“バブル”崩壊でデフレ突入 ●第五章 吉宗の「享保の改革」――元祖・リフレ政策 ●第六章 田沼時代の真実――成長戦略と構造改革の試み ●第七章 「寛政の改革」――超緊縮で危機の乗り切りを図るが…… ●第八章 「化政バブル」――“最後の好景気” ●第九章 「天保の改革」――“最後の改革”だったが…… ●第十章 幕府崩壊と近代化の足音
  • 明治日本の産業革命遺産 ラストサムライの挑戦! 技術立国ニッポンはここから始まった!
    -
    1巻1,881円 (税込)
    「日本の奇跡」と言われる明治の産業革命の礎は、幕末のサムライたちによって準備されていた。製鉄、造船、石炭産業の現場では、藩の垣根を超えて技術を共有し、奮闘する人々の熱いドラマがあった! 例えば、製鉄のもととなった伊豆の反射炉の技術は、佐賀藩と伊豆の代官・江川英龍が協力して研究が始まり、佐賀から薩摩へ、さらに水戸藩を経由し、最終的には釜石の洋式高炉に結実した。それが官営八幡製鉄所を経て現在の新日鉄住金に至る。造船に関しては、島津斉彬の命を受けて幕府の長崎海軍伝習所で学んだ薩摩藩士・五大友厚は、トーマス・グラバーらと共に長崎の小菅修船場を建設した。これが現在の三菱重工長崎造船所につながっていく。激動の時代、日本の未来を思い、技術の実用化に邁進した、サムライや無名の職人たちのチャレンジ精神を感じる物語。また世界遺産となった「明治日本の産業革命遺産」のカラー写真のほかに、歴史的資料が豊富なのも見逃せない。島津斉彬、鍋島直正、トーマス・グラバーや岩崎弥太郎ら歴史的人物の肖像写真、三重津海軍所絵図・精煉方絵図など江戸時代の図版、明治期の八幡製鉄所や三池炭鉱の初期の写真など、産業変遷の歴史がわかる写真資料も充実しており、是非、保存版にしたい一冊! 【目次】はじめに ――明治一五〇年が教える“日本の底力”――/第一章 “西郷どん”や“五代様”を育てた薩摩藩主・島津斉彬の挑戦――ピンチをチャンスに変えたリーダー――/第二章 志士の息吹を今に伝える長州・萩――吉田松陰から伊藤博文へ――/第三章 実は近代化のトップランナーだった佐賀――「地方創生」の先駆け――/第四章 知られざる“近代化の父”江川英龍――改革に命を捧げた伊豆の代官――/第五章 “陰のプロデューサー”トーマス・グラバー――“近代化特区”となった長崎――/第六章 長崎から世界へ――造船大国ニッポンの船出――/第七章 反射炉から釜石、そして八幡へ――産業革命の主役「鉄」――/第八章 産業革命のエネルギーを支えた石炭産業――育ての親・團琢磨――/おわりに――日本経済再生に向けて――/参考文献/取材協力・資料提供等

ユーザーレビュー

  • 徳川幕府の経済政策――その光と影

    Posted by ブクログ

    島国だからなのかそれとも歴史の法則なのか江戸時代の経済と現代のリンクしている部分に注目されている。というか一致してる部分が多くて気味が悪くなる。そのためか経済からみた江戸時代歴史本として楽しめたとともに現代を考えると憂鬱にもなる。
    三大改革と称されるものが改悪にしかなっていない(良い点もあるけど)のも新井白石(この人は三大改革に絡んではないけど)や松平定信の様に優秀だけど新しい価値観を生み出せなかった事が大きい様に思う。真の改革者である田沼意次やそれを認めた英明な将軍の評判が極めて悪い事にも現れている。歴史から現代に生きる身としては気をつけるべきこととして記憶していきたい。

    0
    2024年07月29日
  • 徳川幕府の経済政策――その光と影

    Posted by ブクログ

    260年に渡る徳川幕府の経済政策
    家康が江戸に移転した当時は寒村でなにもないところから作り上げることになり、幕府の開府ととともに発展を遂げる。
    この時代は人の移動と、戦がなくなったことにより米の食料生産や出生率の増加が何よりも大きい。
    その後は、秀忠、家光による大名の取り潰しや、徳川幕府の権力基盤の増強など、発展を遂げるまでは何となく想像できました。
    その後の綱吉や吉宗の時代の経済政策に対する考え方も面白いと思いました。ドラマの影響か吉宗に対しては良い部分が大きかったですが、実際の吉宗は米将軍とも呼ばれ、財政の引き締めに関わる部分も大きかった。それでも、後の政策の転換など見ると柔軟な人だと思う

    0
    2023年12月09日
  • 徳川幕府の経済政策――その光と影

    Posted by ブクログ

    中学校の社会科の授業で

    田沼意次 ワイロの政治

    と教師が強調したのが忘れられない。
    現在では政敵がそういう噂を流したのが残っている、という説が有力らしく、大河『べらぼう』にも出ているのでイメージが変わるかもだけれど。

    0
    2025年04月26日
  • 徳川幕府の経済政策――その光と影

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目的>
    序章   歴史は繰り返す⁉~現代と重なる江戸の経済変動
    第1章  家康の経済戦略”エドノミクス”
    第2章  幕府を揺るがした政治危機と大災害
    第3章  ”元禄バブル”の実相
    第4章  正徳の治~”バブル”崩壊でデフレ突入
    第5章  吉宗の「享保の改革」~元祖・リフレ政策
    第6章  田沼時代の真実~成長戦略と構造改革の試み
    第7章  「寛政の改革」~超緊縮で危機の乗り切りを図るが…
    第8章  「化政バブル」~”最後の好景気”
    第9章  「天保の改革」~”最後の改革”だったが…
    終章   江戸から令和へ~経済復活のヒント

    <内容>
    江戸時代の経済史を俯瞰してまとめたもの。日本経済新聞社

    0
    2024年03月13日
  • 徳川幕府の経済政策――その光と影

    Posted by ブクログ

    関東移封から明治維新まで、サクッと概観。高校レベルの日本史知識より少し詳しく、かつ現代日本とリンクさせ、「これからが明治維新」というわかりやすい論旨構成。勇気・元気が出る読後感です。経済・金融政策、構造改革と成長戦略。現代用語から歴史を解釈するのは新鮮で発見もありますね。先人たち偉業を、我々末裔も承継して次代にバトンタッチしていきたいですね!

    0
    2024年01月31日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!