【誰でも,いつからでも】高校を中退後に一念発起して大学に入学,そして外交官として現在活躍する著者が,自身の生い立ちを振り返るとともに,国際社会の基礎や仕組みを優しく解説してくれる作品です。著者は,外務省職員で評者の同期でもある島根玲子。
貿易や領土,そして難民問題に到るまで,現在の日本と世界が直面
...続きを読むする重要な問題を,身近に感じられる例え等と合わせてわかりやすく提示してくれています。他方,本書の白眉はやはり初めに語られる著者自身のエピソード。月並みな表現ではありますが,読む人の心を打つとともに,背中をポンと押してくれる一冊だなと感じました。その意味で,外交に興味のない方にもオススメです。
〜国と国は,たくさんの会談や外交を通じて,国同士の関係を築いていきます。でも,それは,ひとりひとりが交流することの積み重ねでもあるのです。〜
まさか友人の作品をレビューする日が来ることになろうとは☆5つ