作品一覧

  • 回顧録(上)
    5.0
    1~2巻1,100~1,320円 (税込)
    維新の功臣大久保利通を父に生まれた伸顕は、少年時アメリカに学び、長じてヨーロッパに使し、のち大臣、重臣として近代日本そのものの生涯を送った。政治・外交の表裏にわたる貴重な証言。上巻は幼年時代よりイタリア駐在、ウィーン勤務まで。
  • 回顧録(合本)
    -
    1巻2,420円 (税込)
    維新の功臣大久保利通を父に生まれた伸顕は、少年時アメリカに学び、長じてヨーロッパに使し、のち大臣、重臣として近代日本そのものの生涯を送った。政治・外交の表裏にわたる貴重な証言。 近代日本のオーラル・ヒストリーの白眉(聞き手=吉田健一・中村光夫)。〈巻末エッセイ〉小泉信三、中谷宇吉郎

ユーザーレビュー

  • 回顧録(下)

    Posted by ブクログ

    以下抜粋~
    ・原は大事な問題については元老方面にも了解を得ておくことが政務の進行上便利であると考えたらしく、山県及びその代表ともいうべき寺内に対しては常に妥協的な態度を取っていた。
    一方加藤(高明)はこの点についてむしろ正反対の態度を取り、元老がいつまでも政治に容喙して時の当局を悩ますのは不都合であるとの信念から、政治向きには元老との接触を避けていた。

    ・日本が世界の列強の一員として将来その文化的な使命を果たす上において、これまでの教育施設では到底不十分であることは明白で、外国では義務教育の年限が8、9年であるのに日本においてはその半分に過ぎず、しかも他国に比較して漢学の困難があり、当局とし

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    2022年08月21日
  • 回顧録(上)

    Posted by ブクログ

    大久保利通の次男で、父、兄と共に幼少時に岩倉欧米使節団に参加し、米国で初等教育を受け、後に明治~昭和初期にかけて官僚、政治家として活躍する。
    当時、まだ半人前の日本が国際社会の中でもバランスよく振る舞い、評価を得ることができたのも、牧野のような国際人が要職にあったからだろう。
    要職にあり、薩摩閥のエースであったにもかかわらず、また、首相にもなれる器であったが、天皇を右大臣、宮内大臣として支える等、裏方での活躍が大きかった。
    特に、当時の唯一の元老、西園寺公望が、激動の昭和初期に、牧野が首相になり、政治家として短命に終わるよりも(暗殺のリスクも含めて)、裏方で国家を支えることを望んでいたようだ。

    0
    2022年08月21日

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