箸本すみれの作品一覧
「箸本すみれ」の「行き遅れ令嬢の事件簿」「お毒見探偵」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「箸本すみれ」の「行き遅れ令嬢の事件簿」「お毒見探偵」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
公爵の婚約者となったベアトリス。しかし社交界では、なぜ公爵はベアトリスに求婚したのか、彼女の罠にはめられたのではないかという噂が囁かれていた。レディ・アバクロンビーから亡き母の手紙を受け取ったベアトリスは、自分の両親が首相の依頼で商人ギルドに潜入していたこと、事故死ではなく何者かに殺害された可能性があることを知る。
生粋のお嬢様といった感じの公爵未亡人が、ベアトリスのソバカスを可愛いと褒めたあと、ダミアンに立ち向かえる賢い女性であれば、ひ孫達が美男美女でなくても、ちっとも気にしませんと言うのが辛辣で良い。ベアトリスのSOSに夜会服姿で颯爽と駆けつけ、ベアトリスの手助けをする公爵がかっこいい。
Posted by ブクログ
前回の事件でケガをし、外出禁止を言い渡されたベアトリスのもとに、最初の事件で殺されたオトレー氏の娘エミリーから、亡きオトレー氏の部下であり母の愛人でもあるウィルソン氏の突然死の謎を調査して欲しいと依頼が入る。もう殺人事件には首を突っ込まないと公爵に約束したベアトリスだが、向こうからきた事件は別と一人で調査に乗り出す。
犯人を見つけるとなれば危険なことも平気でするベアトリスと、調査の助けになる権力と広い人脈を持ち、常識的でブレーキ役にもなる公爵のコンビが、探偵と助手ではなく、対等な相棒という感じで良い。公爵にはめられ、メイド姿でたばこ屋から連れ出される場面はニコニコしながら読んだ。後半のプロポ
Posted by ブクログ
前回の事件で容疑者から情報を聞き出すため、架空の元恋人デイヴィス氏をでっち上げたベアトリス。デイヴィス氏を捜し出そうとする叔母一家をあきらめさせるため、死亡広告の依頼をしに新聞社を訪れたベアトリスの目の前に、背中を刺された男が倒れ込んでくる。
舞台がロンドンに移り、19世紀英国を感じられる場面や人物が多く出てきて楽しめた。身分違いである公爵への恋心を自覚したベアトリスが、最悪だけど鈍くさい私には似つかわしいと自虐的に受け止めるところや、殺人事件に首を突っ込むのは身勝手な理由からだと自覚しているのが現実的で良い。
ベアトリスに欠点をずけずけ指摘されながらも、美貌と権力と絶対的自信を持つ公爵が
Posted by ブクログ
すごーく、良かった!
過去3作と比べて、推理、解決パートの重さとクライマックスも、めっちゃいい!!
前作はめっちゃハッピーで終わったけど、今作は映画のようなどすっとした、しかし晴れやかな読後感。
恋愛ものとして、ケスグレイブ公爵、ベアトリスへの信頼関係の築き方もとても丁寧でとても良かった。
終盤近くに、2人がしっかり大事な物を最優する、愛しあう姿に泣いちゃったよ!
今回は、悲しくもベアトリス「彼女自身の事件」でもあり、前作までのどこかで軽率な(しかし軽やかな)探偵の振る舞いはない。
決意と勇気で、一歩ずつ操作を進める。ラストの犯人の動機や、情緒的な暗さも、痛みを伴う。
解決パートは、そ