作品一覧

  • 怒りについて 他2篇
    4.3
    1巻1,276円 (税込)
    動乱のローマ帝政初期、皇帝ネローの教育係となったストア派の哲学者セネカ(前4頃-後65)は、のちにネローの不興を買い、自決せねばならなかった。ストア派の情念論を知るうえで重要な「怒りについて」と、「摂理について」「賢者の恒心について」を収録。白銀期ラテン語の凝集力の強い修辞を駆使した実践倫理の書。新訳。

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ユーザーレビュー

  • 怒りについて 他2篇

    Posted by ブクログ

    「敵を憎むな。判断力が鈍る」
    これは映画ゴッドファーザーの名言であるが、まさにこの一言にこの「怒りについて」の要諦が集約されている。

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    2025年10月11日
  • 怒りについて 他2篇

    Posted by ブクログ

    目まぐるしい生成AIの進歩により、人間の価値の在り方を問われていると感じる今、この本を読んで思ったのは、2000年という長い年月の間に進化してきたのは文明や技術、つまり人間を取り巻く環境であって、人間の「本質」そのものは実はほとんど変わっていないのではないかということだった。怒りについてのセネカの考察は時代の壁を感じさせない、今の私たちにもの心にも響き、説得力に溢れると思う。
    アンガーネジメント関連の本は沢山あり、あたかも一種のスキルを身につければ怒りをコントロールできるかのような印象を持ちさえもするが、「怒り」とはもっと根源的で、人生そのものに関わるテーマであることを実感した。人間が2000

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    2025年06月18日
  • 怒りについて 他2篇

    Posted by ブクログ

    昨今のアンガーマネジメントという安易な内容ではない。怒りがどれだけ有害で、制御など不可能であり、どうすれば怒りを避けられるのかを具体的かつ血生臭く語る一冊。

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    2024年09月15日
  • 怒りについて 他2篇

    Posted by ブクログ

    「怒りをコントロールする」にて、「心を困難に苦しませるのではなく、芸術の楽しみにゆだねようではないか。」とある。現代社会において"良い大人"とは、自分が所属する集団社会に貢献する者で、"良い子"とは、学校で良い成績を残す者であることと同義になっているように思える。しかし、そういった価値観を追い求めすぎるせいか、それらに悩む人は自己を苦しませ、また、社会はそこから逸脱しようものなら厳しく当たる。他人を気にしすぎ、また、怒るのではなく、現実を忘れて芸術にふれ寛容になることが今の時代も大切なのではないか。

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    2023年11月14日
  • 怒りについて 他2篇

    Posted by ブクログ

    怒りについて、ここまで詳細に綴られるとは思わなかった

    怒りの発生、怒りを抱え続ける事の危険さ
    怒りなくすことは出来ないがいかに平穏に暮らすか

    あらゆることを想定し、怒りが起きても猶予を与える
    今まで自分自身が犯した不正も顧みて、他者をすべて許せれば許す

    かぎりある時間のなかでつまらないこと(怒り)に時間を使うより
    常に楽しい事や有意義な事に全力で時間を使うことを意識したい

    つまらないことでイライラする時間は減るだろうし
    もし、怒りそうになってもこの本の内容を思い返して
    怒りの感情に対して心に余裕を持って対応できればと思う

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    2022年06月27日

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