谷舞司の作品一覧
「谷舞司」の「神統記(テオゴニア)(コミック)」「神統記(テオゴニア)(文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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少年・青年マンガ
ラノベ
ラノベ
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なかなかの良作
異世界ものの中でも、1つ1つの戦闘の怖さ・厳しさの描写が強めな「リアル路線系」作品。
主人公は辺境の村の「雑兵」だが、チートスキルを得て強くなるという流れ。
実はこの主人公、現世からの転生者でもあるようだが、そのあたりの詳細は2巻まで読んだ限りではまだ深く語られてはいない。
各村々に「土着の神」が存在し、それらがチートスキル能力と大きく関わってくるというあたりは、ありふれた異世界ものとは少し様相が異なり、異世界が流行る前から存在するファンタジー系に通じるものがある。
「冒険者」という安易な職業が存在しない点もまた同様で、このあたりは逆に新鮮。
絵も、表紙で受けるイメージよりずっと良く、独特の味もあっていい感じ。
これは表紙に選んだ絵を失敗したんじゃないかと思う。
一方、戦闘シーンの動きの早い描写は苦手っぽく、状況が分かりづらい場面が何度もあった。
基本設定、全体のストーリー、各キャラともに良く練られており、きちんと書かれた作品なんだろうなと感じる。
ただ1点、転生者である主人公がどれほど自分の事を認識しているのか、描写に違和感がある面が非常に気になった。
特に冒頭、「おにぎり」は無意識化に出てきた現代の言葉だとわかるが、「レベルアップ」や「ファンタジー」はどうなのか?
その後の魔法のくだりもそう。
当初このシーンを読んだとき、主人公は完全に転生の記憶を持っていると思っていたが、読み進めるとどうやら違う様子。
そのくせ、明らかに作品世界の言葉ではない用語が出てくると、勘違いしやすい。
読み進めると冒頭のこのシーン程の違和感はなく、「無意識化の前世の記憶」と「意識下の今の記憶」がきちんと区別されるようになっているので問題は無くなるが…、冒頭のここだけで違和感を感じ、読むのをやめる人も出るかもしれないと思う。
ただ、トータルでは十分良作と言え、お金を出して読み進める価値があると思わせるような作品だと思う。
----補足----
有償込みで5巻まで読んでみた。
初期に感じた違和感は完全に無くなり、さらに物語の広がり・深みが増してきた感じ。
宮崎駿の「風の谷のナウシカ」の原作にも通ずるくらいの大作感が出てきたというと言い過ぎだろうか?
絵も丁寧に書かれており、女性キャラはかわいく、男性キャラも良い味を出している。
文句無しの★5評価に変更します。
もちろん、この先も購入して読んでみるつもりです。