作品一覧

  • 進化と人間行動 第3版

    進化と人間行動 第3版

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻2,970円 (税込)
    \心・からだ・行動の適応を読み解くロングセラー、決定版/ 生物としてのヒトという視点で行動や心理をとらえたロングセラー・テキストの全面改訂第3版! 共著者を加え、発達・言語をはじめとする比較認知や、累積的文化進化などについて補充。BOXや読書案内もさらに充実! 【主要目次】 *第3版まえがき  I 進化とは何か 第1章 人間の本性の探求 1.生物としての人間/2.遺伝と環境――古くて新しい問題/3.進化的人間理解をめぐる誤謬と誤解/BOX1.1 エドワード・ウィルソン/*BOX1.2 エソロジー  第2章 古典的な進化学 1.ダーウィン以前の世界観/BOX2.1 チャールズ・ダーウィンの生涯/2.進化とは/3.自然淘汰/4.適応/5.適応度/6.様々な適応の例/BOX2.2 オオモリフシエダシャクの体色の遺伝的背景/7.人間の活動が引き起こす進化 第3章 現代の分子進化学 1.遺伝学の幕開け/2.遺伝子の物理化学的実体/3.遺伝子の発現機構/*BOX3.1 DNAとRNAで用いる塩基の違い/4.突然変異の実体/5.中立進化と分子系統樹/6.ゲノム科学の時代/*7.エピジェネティクス/*BOX3.2 表現型可塑性/8.遺伝子から行動へ/BOX3.3 至近要因と究極要因 第4章 「種の保存」の誤り 1.種の保存と群淘汰/2.群淘汰vs.個体淘汰/BOX4.1 進化的に安定な戦略/BOX4.2 群淘汰はなぜ支持されるのか Ⅱ 生物としてのヒト 第5章 霊長類の進化 1.生物界におけるヒト/*BOX5.1 心の理論/2.大型類人猿――ヒトのゆりかご 第6章 人類の進化 1.人類進化の大きな流れ/2.初期猿人――直立二足歩行する類人猿/3.猿人――草原への進出/*4.原人の進化/5.アジアの原人の多様性/6.肉食の起源と食物分配――ハンター仮説とホームベース仮説/7.ホモ・エレクトゥスの生活/8.火の利用と調理仮説/9.旧人から新人へ/10.新人の誕生/*11.心を生んだ古環境 第7章 ヒトの生活史戦略 1.生活史戦略――人生のタイムスケジュール/*BOX7.1 ベビー・スキーマ/2.様々な生物の生き方――rとK /3.霊長類の生活史戦略/4.ヒトの生活史戦略の特徴 第8章 血縁淘汰と家族 1.血縁淘汰理論/BOX8.1 血縁度の計算/2.生物界における血縁淘汰/BOX8.2 ウェスターマーク効果/3.血縁認識 /4.血縁者間の協力/BOX8.3 アヴァンキュレートが成立するわけ/BOX8.4 絆の実体に迫る/5.非血縁者間の葛藤/6.血縁者間の葛藤 第9章 血縁によらない協力行動の進化 1.直接互恵性/2.動物における直接互恵性/3.直接互恵性の成立条件 /4.裏切り者検知から進化した心理メカニズム/5.間接互恵性とモラル/6.実験室で明らかにされるヒトの社会性 第10章 雄と雌――性淘汰の理論 1.生物における性差/2.性淘汰の理論/3.配偶者の獲得をめぐる競争と配偶者の選り好み/4.雄と雌の葛藤と対立 第11章 ヒトにおける性淘汰 1.ヒトの生物学的特徴と配偶システム/BOX11.1 LGBTQについて/2.ヒトにおける配偶者獲得競争と配偶者選択/3.ヒトにおける配偶者防衛と家父長制 Ⅲ 心と行動の進化 第12章 ヒトの心の進化へのアプローチ *1.他の動物種との比較研究/*2.心の個体発生と系統発生/3.人類学・考古学との協働/4.文化間の比較/5.進化理論にもとづく仮説検証型研究 /*6.心と言語能力の進化の研究 /*7.生物学的事実と理論との統合/*BOX12.1 再現性・一般化可能性の危機 第13章 ヒトにおける文化の重要性 1.遺伝と環境,学習,文化/*BOX13.1 ナチュラル・ペダゴジー/2.ニッチェ構築/*3.文化変容の累積と発展/*4.累積的文化進化を実験的に再現する試み/*BOX13.2 文化進化実験と生得的バイアス *終 章 ヒトの進化環境と現代社会
  • 協力と罰の生物学

    協力と罰の生物学

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻1,320円 (税込)
    排水溝のヌメリにアリのコロニー、花と昆虫、そしてヒトの助け合い。この世界はうるわしき協力であふれている。容赦ない生存競争の中で、生きものたちはなぜ自己犠牲的になれるのか。ダーウィン以来、この謎に果敢に挑んできた研究者たちの軌跡と、協力の裏にひそむ、ちょっと怖い「罰」の世界を生き生きと描く。

ユーザーレビュー

  • 進化と人間行動 第3版

    Posted by ブクログ

    ヒトが進化の過程で獲得した高度な知能や社会性は他の動物とは明らかに異なっていて、なんかわりとすごいんだけど、同時に「所詮サルなんだよなぁ…」と思わせるような、ヒトのしょうもないところもしっかり学べる一冊。

    東大だか早稲田だかの教養科目の教科書(だった気がする)だけあって内容は骨太。時間はかかったけど、意外と読みやすかった。

    人間について考える時の、思索の原点になる本かもしれない。

    0
    2026年07月19日
  • 協力と罰の生物学

    Posted by ブクログ

    とあるラジオ番組で筆者がフリーライダーの話をしていたのが私的に興味深いトピックだったので、すぐに書店に行き購入した。ヒト以外の生物の世界における協力的、懲罰的行動、とっても面白いテーマを面白く解説してくれている。ただ、わかりやすく説明してくれているのだけれど、少し説明が噛み砕きすぎているかな、と感じる部分もあった。また、私の勉強不足もあろうが、それは本当に「罰」と解釈していいのかな?と思うところもあった。例えば接着物質をつくれないキイロタマホコリカビが村八分を受ける話。そのようなキイロタマホコリカビは何も選択的に接着物質をつくらない手段をとったわけではなくて、つくることができない、つまり「裏切り者」と形容するよりも「先天的な病気、障害を抱えた個体」と形容した方が妥当な気もするし、とすればそういう個体への「村八分」という解釈は不適切ではないか、と思うのである。こういう例は協力と罰の観点から見るよりも、単に生存競争に勝ち残れないダーウィンの自然淘汰説から見た方が、やはりすんなり腑に落ちやしないか、と思った。

    0
    2014年09月04日
  • 協力と罰の生物学

    Posted by ブクログ

    面白かった。古本屋で110円回収。
    協力は人間だけの専売特許ではない。
    協力といって、1番先に思い出すのがエナガなんかの
    ”ヘルパー”さん、子育て中にツガイ以外の個体が子育てを手伝うもの。
    エナガだけでなく、ヘルパーを採用している鳥種はいる。
    個人的に1番よく見るというので、エナガが思い出されるんだが、
    他にも昆虫だとアリとアリマキとか、
    哺乳類なんかだとそれこそいっぱい思いつくし、
    植物になったら、いちいち書くのもめんどくさい(笑)
    同種間、異種間の協力もあり
    そんな人間の目に見えるものだけでなく、細菌とか
    ウイルスとか、なんならミトコンドリアとか、、
    って、本書からズレてきた。
    本書では、色々な面白い協力例を紹介、
    協力システムの説明、
    さらに、協力ではなく無賃乗車(ただのり)
    フリーライダーへの罰、
    人間の罰の話など
    人間は確かに社会性が武器だが、フリーライダー問題が大きいし
    罰も大変バラエティ豊かである、
    社会性と罰は比例していくもんだな、、と思ったのだった。
    そりゃそうか。

    全体にページ数が少なく、一つのチャプターが短くて、
    ちょびちょびと読めるので、バスルーム本や
    移動中にちょい読みするにも適している。
    10年以上前の出版であるが、大変面白かった。

    協力
    バイオフィルム(排水溝や歯につくヌルヌル)、
    キイロタマホコリカビ、アリ、オナガ、コウモリ、
    ミーアキャット、チンパンジー、植物と肥料、
    クマノミとイソギンチャク、ホンソメワケベラ、
    フードコール
    進化
    フリーライダー
    ファージ、蛍光菌、アミメアリ、ケープミツバチ
    協力進化
    血縁淘汰理論、直接互恵性理論、関節互恵性理論
    罰
    制限修飾酵素系
    大腸菌、ユッカとユッカガ、キイロタマホコリカビ、
    トゲオオハリアリ、ホンソメワケベラ、ミーアキャット
    ヒトの社会

    0
    2025年12月24日
  • 協力と罰の生物学

    Posted by ブクログ

    生物の協力/互恵関係について書かれたものは見たことがあるが、罰にフォーカスしたものはこれまでなかったように思う。平易に書かれておりなかなか面白かった。

    P84 AならばBが成り立っているかどうかを調べるためにはAであるのにBでない場合があるかどうかを調べる必要があります。そこでコスデミスはこの問題に社会的文脈を添えて被験者に解かせることを試みました。【中略】文脈が与えられるとこの問題は簡単になったように感じられます。事実被験者の正答率も格段に上昇しました。ヒトは裏切り者検知の問題が得意であることを示していると言えるのです。

    P100 (人はあまり公共財に投資しない人を罰するが)しかし同時に罰を与えた人がどのような人に罰を与えたのかを詳細に分析したところ、自分より公共財へ多く投資した人へも罰を与えている例があったのです(非社会的罰)
    集団主義的な社会では「協力しすぎる人」は「協力しない人」と同じように集団の輪を乱す存在と考えられる可能性があります。

    P107 罰の限界を伺わせる例「報酬を与える人」は評価されるのだけど「罰を与える人」は特に評価はされないらしいという研究

    0
    2018年11月11日
  • 協力と罰の生物学

    Posted by ブクログ

    菌類、昆虫、動物、人間、どの生物もDNAレベルでプログラムされている所作や「社会」の均衡を保つためのルールが備わっています。
    生物は皆、種を残すために種同士、あるいは種を越えて「協力」というかたちで共生します。しかし同時に、協力行動に“ただ乗り”して楽して種を残そうとする非協力者(フリーライダー)も一定数いるもので、そういったフリーライダーが幅を利かせるのを食い止めるために様々なかたちの「罰」が存在します。
    果てしなく長い過程のなかで、「協力」と「罰」の双方が絡み合いバランスが保たれている『自然の摂理』。その一片を垣間見ることができる1冊。

    血を口移しで分け合うコウモリ、クマノミとイソギンチャクのwin-winの関係性、中絶するユッカなど、生物学の研究結果を一般の読者にも分かるようとても噛み砕いて解説しているため、分かり易く何より興味深く読み進められる内容です。
    種全体のために率先して自身を犠牲にすることもあれば、ルールに沿った本能的な行動が期せずして種を存続の危機に陥れることになる等、規則的に流れているように見える世界でも、そこには様々なドラマがあり驚きと発見があります。
    この本を取っ掛かりにもう少し専門的な本に手を伸ばしたくなる面白さ。好奇心が刺激されました。

    0
    2015年07月11日

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