「子育てのノロイ…」の中で紹介されていた一冊
アスペルガーがあるお子さんが15歳で焙煎士として生きる道を作っていく、その過程の葛藤をご本人、両親、医師の立場から多角的に書かれている。
親としては恥ずかしい、子どもが分からない、子育ての失敗、様々な葛藤があった事かと。でも『できないことを見るのでは
...続きを読むなく、できることをさがしていく』とてもポジティブで且つ子育ての基本、それが悩んだ最終たどり着いた答えで、ちゃんとできているご両親が立派で素晴らしい。そしてそう思えて楽しい、とあった一節もとてもステキだ!
本人のズタズタにされた心も癒えて、自信を持って生きていく。当たり前のことがとても難しい世の中、これは障害の有無ではないかと。全ての人に当てはまり、全ての人が少し優しくなるだけで大きく変わることのように思う。
保育士の先生に相談できないほど注意ばかりされていた、という文章が心に響いた。当時は今ほど知られていないとはいえ、第二の母であるような保育士に相談できない状況はきっと母親としてとても辛かったのではないかと… その後小学校の鹿貫先生が、「響さんは響さんでいいの!お母さんは、彼のできないことをサポートすればいいの」という一言に救われた。ステキな先生だ。
本人は、友達の力まで借りないと、中学に通うことができないのか、とショックを受ける… 72
とても正直な一言。思春期も重なり不安に押しつぶされそうだ…辛い。
親ができることは、環境を整えることだけ。
なんでできないの? よりも、どうしていきたい?と考える方が自由だし、ワクワクします。 163