飯城勇三の作品一覧
「飯城勇三」の「エラリー・クイーン 創作の秘密:往復書簡1947-1950年」「数学者と哲学者の密室――天城一と笠井潔、そして探偵と密室と社会」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「飯城勇三」の「エラリー・クイーン 創作の秘密:往復書簡1947-1950年」「数学者と哲学者の密室――天城一と笠井潔、そして探偵と密室と社会」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
第18回本格ミステリ大賞評論・研究部門を受賞。国内外の有名な作品を元に書かれた贋作と評論を収めたマニアックな一冊です。贋作は元ネタの作風やキャラのイメージを損なうことはないですし、評論は平易に書かれているので分かり易くて好印象。
ベストは有栖川有栖の贋作【英都大学推理研VS「女か虎か」】。斬新な解釈と有栖川有栖名義と言われても違和感ない贋作度が素晴らしいです。
次点は高木彬光の贋作【甲冑殺人事件】。世に出てない元ネタを作品化させたことは称賛に値しますし、神津恭介に関する評論もなかなか衝撃的です。
また著者はエラリー・クイーン研究家ということもあり、エラリー・クイーン関連も興味深いものばかり。こ
Posted by ブクログ
『十日間の不思議』『九尾の猫』『悪の起源』を全て読み終わったので、これらのネタバレあり創作裏話ともいえる、合作コンビふたりの往復書簡集を読んだ。エラリー・クイーンは、今となってはアメリカよりも日本での方が人気が高いという話を聞いたことがある。終章にはクイーン衰退についての言及もある。まあまあマニアックな本である。
私は探偵エラリー・クイーンが登場する長編をだいたい刊行順に読んできてやっと『悪の起源』までたどりついたところ。マイベストは…と考えると、いろんな評価軸があるからその時々で答えは変わるだろうなあと思いつつも、やっぱり『〜猫』はある観点でのマイベストにはなる、と思っている。しかし『十
Posted by ブクログ
創作過程をのぞき見るというのはとても興味深く、まして取り上げられている作品が名作であるだけに、それを書き上げるまでの苦労などが目の前にさらされるとため息をつきたくなる。
深い理解とかレベルの高い成果とかは、安易な妥協や合意から生まれるものではないと理解はしているけれど、あれほどの傑作を生み出すためには、才能のある者どおしのこんなにも激しい闘いが必要なのかと驚く。その闘いは知的で生産的なものの範囲を超えて、ほとんど相手の人格否定にまで及んでしまうのがショッキングで、正直何度も読むのがつらくなった。
最終的には、やっぱりふたりが強い友情と深い信頼で結ばれていることが感じられるのだけれど、それで