サローヤンの作品一覧
「サローヤン」の「ヒューマン・コメディ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「サローヤン」の「ヒューマン・コメディ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
人間讃歌、と言う言葉が自分としては一番、しっくり来る作品だった。人物が(少数の例外はあれど)皆、それぞれの形で人間と世界の善性を何処かしら信じている、何かトラブルや不幸があったとしても、きっと乗り越えて行けるという、宗教で刷り込まれたような頭での信念と言うよりも、魂の奥にある性向とも言うべき心が感じ取れる。
世界とは、本来そういうものなのだ、そうあるべきなのだという、サローヤンのメッセージと受け取れた。不幸があっても、周りが支えてくれる、自分を想ってくれる人が必ず居る、だから「それでもなお」と思うことが出来る。
最後には(予想通り)マーカスに不幸が起こるのだが、それでも暖かな感じが残るのは
Posted by ブクログ
第二次世界大戦中のアメリカを舞台にした物語。戦時中の人との繋がりや人間性に訴えてくる心に響く良書である。
現代(2025)においても、残念ながら戦争は起きている。ニュースやネットでは戦争の様子が直ぐに状況が反映され、それらの情報の正否や偏りは正確にはわからならいが、現地で起きている凄惨なことが起きていることは想像に難く無い。
この作品においては、戦争中には人と人との繋がりを強調している。そして、多様な価値観だろうが、人種、宗教関係なく、困難な時代を生き残るために、皆で支え合う姿がとても心にくるものがある。
この作品で好きな言葉がある。「悲しいときほど、人に優しく」だ。この言葉は戦時中でも現代の