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  • ヤマケイ文庫 空へ-「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日
    4.3
    1996年3月のネパール入国からベースキャンプ設営、順次キャンプを延ばし、5月10日の大量遭難にいたるまでを、各国の公募隊参加者の動向や彼らの証言をもとに組み立てられた山岳ノンフィクションです。 著者のクラカワーはアメリカのアウトドア誌のレポーターとして、ニュージーランド人ガイドの率いる公募登山隊に参加、その実態をレポートするはずだったが、たまたま事故の当事者となり、幸運にも生還することができました。 5月10日の登頂後、下山中、悪天に襲われ、あいついで6人が死んでいくさまを詳細に描いた後半は、読者の胸をうちます。 著者は、帰国後、辛抱強く取材を重ね、本書を著わし、世界15カ国で出版、ベストセラーとなりました。 原題は『空へ INTO THIN AIR』。

ユーザーレビュー

  • ヤマケイ文庫 空へ-「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日

    Posted by ブクログ

    今や30年近くも経ったことに個人的に感慨深い1996年のエベレスト大量遭難事故。本書はアメリカのジャーナリストが参加したエベレストの商業登山で、同じく商業登山の別な隊も合わせて何人もの死者を出した事故の記録。2隊の隊長たちも亡くなったし、死者の中には日本人難波康子さんも含まれていたため当時大きいニュースに日本でもなっていた。登頂に成功した登山家たち含め8人もが一度にそれぞれの事情で亡くなっていく様は読んでいて非常に辛い。

    私自身途中まで一緒のコースをこの翌年に歩いたので多くの地名に馴染みがあり感慨深く読んだ次第。最初に読んだのは医学部生時代。私は同期2人と一緒にトレッキングで、エベレスト登山

    0
    2025年02月16日
  • ヤマケイ文庫 空へ-「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日

    Posted by ブクログ

    翻訳に少し読みづらさがあるが、内容には圧倒された。いつかエベレストを間近に眺めたい。登りたいと、軽々しくは言えない。

    0
    2022年09月25日
  • ヤマケイ文庫 空へ-「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日

    Posted by ブクログ

    小さな満足がいくつも重なって幸福めいたものになっていき、ひとことでいえば、クライミングに対する飢餓感がすっかり鈍っていた。

    0
    2022年05月17日
  • ヤマケイ文庫 空へ-「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日

    Posted by ブクログ

    1996年5月にエベレストで起きた大量遭難事故の詳細。
    筆者自身が登山家であるため、山での描写が非常に詳しくリアルで、自分も作者と同じ場所にいるような気持ちになった。
    悲劇が待っていることはわかって読んでいたが、先が知りたくて一気に読んでしまった。
    この本を読んだらエベレストなんて絶対に登りたくない、と思うので、いや、読まなくても、簡単な山ではないことは知っているので、エベレストに登頂したいという人が数多くいることが理解できないが、読んでいる最中にインターネットで検索してみたら、今でも数多くのエベレストへの商業登山ツアーが存在することを知り驚いた。
    冒険ではない登山を登山と見なさない人たちも、

    0
    2022年03月09日
  • ヤマケイ文庫 空へ-「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日

    Posted by ブクログ

    デスゾーン、映画エベレストと合わせて非常に読み応えがかった。

    印象的だったのは、クラカワー自身のアンディへの無念
    アンディ自身は実際に非常に追い込まれていて、チームとしたらクラカワーはヘルプに回れる側ではあっただろう。

    また、ロブがダグに時間切れを告げられなかったのは、情、といっていいだろう。
    あのシチュエーションで頂上を目前に引き返せるだろうか。


    商業隊というビジネスモデル自体にどこかに無理があったのだろう。そして破綻したビジネスモデルは悲劇を招く。

    恐らく、顧客が多すぎた、値段が安すぎたのは言えるだろう。
    死亡率を考えると、マンツーマン、成功報酬型が現実的だった?

    0
    2021年12月24日

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