ガブリエル=シュザンヌ・ド・ヴィルヌーヴの作品一覧

「ガブリエル=シュザンヌ・ド・ヴィルヌーヴ」の「美女と野獣[オリジナル版]」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 美女と野獣[オリジナル版]
    3.4
    1巻1,496円 (税込)
    「わからないじゃありませんか」とベルはつとめて平然としたふりをして言いました。「もしかすると、私に与えられた恐ろしい運命には、それが恐ろしく見えるのと同じくらい幸福なもう一つの運命が隠れているのかもしれませんわ」(本書より) *  *  * ディズニー映画で有名な「おとぎ話」は、本当はこんな物語だった! 美女と野獣との「めぐりあわせ」に秘められたいくつもの謎が明かされてゆく……森の奥深く、バラに囲まれた魔法の宮殿を舞台に、16歳の美少女ベルと守護妖精たちがくりひろげる華麗なるファンタジー。 本書は、フランスの作家・ヴィルヌーヴ夫人が書いたオリジナル版にもとづいた、本邦初訳の完全版です(1740年の初版に挿絵はありませんが、今回は、ウォルター・クレインの作品を特別収録しました)。世界的に有名なフェアリーテイルであると同時に、醜さと美貌、愚かさと才気、邪悪と善良さなどがキャラクターに属性として与えられ、愛をめぐる考察が行なわれる文学作品。いわゆる民話としてではなく、意識的に恋愛心理を追究した「恋愛論」としても楽しめる一冊です。ヤングアダルト小説の読者にも配慮したルビつき。

ユーザーレビュー

  • 美女と野獣[オリジナル版]

    Posted by ブクログ

    ディズニーアニメや映画、ミュージカルなどで広く知られる「美女と野獣」の原作として、前にボーモン版の短編をよみましたが、こちらの方が「元祖」であるようで、ボーモン版は本作を「子供向けに要約したもの」だということが分かりました。

    なるほど、大きなあらすじに変化はありませんが、本書の方がディテールまでこだわって作られていることが良くわかります。ベルの内面的な美徳や、ベット(野獣)の特性についてなど、設定が良く考えられていて作品世界の「厚み」を感じる一方で、登場人物(種族)の「妖精」の存在が物語を複雑にしているように思いました。
    キリスト教圏ならではなのでしょうか、王権と妖精(と、妖精の世界における

    0
    2024年05月08日
  • 美女と野獣[オリジナル版]

    Posted by ブクログ

    あれえ、こういう民話読んだ気がするけど、似たようなのがあったかな。
    おとぎ話のようなのに、途中で、ディズニーランドのパレード並のものが出てきて面白かったです。
    ベット、はじめっから紳士。

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    2017年06月02日
  • 美女と野獣[オリジナル版]

    Posted by ブクログ

    20170120
    オリジナル版、面白かった。
    一部の流れはほぼボーモン夫人と同じで、二部は結婚することになってからのその後が描かれてて、わりと長かった。
    野獣がなんで野獣になったのか、野獣さんが説明してくれてスッキリ。でも読んでから気づいたけど、どこかの解説で読んだかもしれない。
    文章も読みやすく、一気に読めたけど、もともとわかりにくい文章なんだろうなぁと思える複雑さだった。
    いや、翻訳しにくい文章なのかも。
    妖精の話がわかりにくかった…
    ボーモン夫人がざっくり削ったエピソードは大胆だけど、わかる気がした。笑

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    2017年01月21日
  • 美女と野獣[オリジナル版]

    Posted by ブクログ

    ディズニー作品の『美女と野獣』は幼少期から何度となく見てきて大好きな作品だったが、原作を知っておきたいと手に取った。

    2種類の感情を並列的に感じた。1つは「さすが美女と野獣、ストーリー展開が面白すぎる」というもので、肯定的な感情。もう1つは逆で、それは原書ならではであるが、「ディズニー版と違ってモヤモヤさせる部分が多々あって残念」である。

    モヤモヤする部分は何か。

    圧倒的に気になるのは、登場人物もナレーションも、美貌や財を過剰に重視している点。
    とりわけ「美貌」を褒める部分が幾度となくあり、対抗する肝心の野獣の醜ささえも、最終的にベルは克服せずに終わる。夢の中のイケメンにばかり惹かれて。

    0
    2024年12月06日
  • 美女と野獣[オリジナル版]

    Posted by ブクログ

    ベルが高潔すぎて、俗っぽい人間の感情を持たないので、人造人間かよと思いながら読み進む。はあ、実は王女様だったらしく、納得。要するに美智子様みたいなもんで、そりゃ美人でたぐいまれない高潔さを持った設定になるわね。後半は今まで日本で普及している版でごっそりはしょられてる箇所で、妖精が力を持ち王国にかなり関わってくる。妖精には出来ないことはないらしい。でもなんかな、解明できない未知のことは都合つかなくなると「妖精のせい」ってなんだかな。おじゃる丸も妖精だしな。物語は会社に行くのがイラつく位、引き込まれましたよ。

    0
    2019年02月03日

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