この種のビジネス書には縁がない私だけれど、ロッシェル・カップさんの話に興味があって購入。シリコンバレーのIT企業の仕事術を主に紹介した本。
読んでみて驚いたのは、その手法が演劇とよく似ていること。私にとっては高校演劇の可能性を感じさせる一冊となった。いまの日本では「働き方改革」という言葉のみが独り
...続きを読む歩きしているが、演劇はこれからの働き方の最先端を行けるかもしれない。
もちろんここに書かれていることだけがすべてではないだろうし、この一冊だけでは信頼に足るともいえない。
が、チーム全員で目的や目標にフォーカスし、よりよい解を求めて軌道修正し、コミュニケーションを取りつつ、縦割りではなく、それぞれの専門分野や能力を活かし一つの作品をつくるっていくことは、個々のモチベーションを高める。
個人的には、ここに書かれていることを、教育現場に導入して欲しいと思う。仕事術の本ではあるが、教育にも応用できる可能性を感じる。
働くということが何であるのか?
人生の一部である以上、“充実したもの”である必要はある。人は機械や部品ではないのだから。