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  • 荘子 古代中国の実存主義
    4.3
    人間はだれでも自由でありたいと願う。昔から人類の教師とよばれ、哲人賢者とよばれる人びとは、人間の自由について多くのすぐれた思惟と叡智を示し、その教説をさまざまな著作に書き残してきた。特に荘子は、観念的な思考方法ではなく、いかに囚われることのない自由な自己をもちうるかを明らかにした。 荘子を敬愛し、 「荘子」 によって人生の苦境を乗りこえてきた著者が「生を善し」とし、「死を善し」とする思想を深い感動をもって伝える。
  • 荘子 内篇
    -
    1巻1,430円 (税込)
    自由無碍の境地を語る「鵬鯤(ほうこん)」の物語、一切肯定を謳う「荘周夢に胡蝶となる」――。老子とともに道教の始祖とされる、中国が生んだ鬼才・荘子が遺し、後世に多大な影響を与えた、無為自然を基とし人為を拒絶する思想とはなにか。荘子自身の手によるとされる「内篇」を、老荘思想研究の泰斗が実存主義的に解釈、荘子の思想の精髄に迫った古典的名著。
  • 列子 1
    -
    1~2巻2,750~3,080円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 荘子に先だつ思想家,列禦寇に仮託された中国古代の一大説話集。原始道家の「道」の哲学を継承しながら,道家の哲学を幅ひろく展開する。神怪伝奇の虚構文学の先駆けをもなす。第1巻は,天瑞,黄帝,周穆王,仲尼。解題を付す。

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ユーザーレビュー

  • 荘子 古代中国の実存主義

    Posted by ブクログ

    最近は、自分の内面を批評的な目で見て、勝手に傷つくことの多い日々でした。そんな中、精神科医にこちらの本を紹介して頂きました。

    欧米の思想家の机上の哲学とは違い、荘子の思想・哲学は具体的で実践的であるため、大変取り入れやすく感じます。

    人間は非合理的な存在であるため、合理的・分析的な思考は人間の精神を抉ると述べられています。
    人間は渾沌な存在で定まった形をとらないことを認めると、自分自身を人の目や規範に合わせた形に成型する必要はないと改めて感じ、救われました。

    生命なき秩序より、生命ある無秩序を愛していきたい。

    0
    2023年02月06日
  • 荘子 古代中国の実存主義

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     中国古代の思想家として知られる荘子の思想を「実存」の観点から解き明かした本。

     荘子は春秋戦国時代の政治闘争が人を狂わせることを激しく認識していた。生者の世界は絶望、不自由、侵略、飢餓に満ちているのだ、と。彼の哲学はそんな悲惨な時代に「それでも生きていかなければならない」ということを前提に成り立っている。

     だから、孔子など儒家とは異なり、相手が凡愚、小人であっても彼らが有意義に生きることを肯定し、人間のありのままを捉えようとした。

     そんな彼が理想としたのは「真人」、「至人」という存在。何ものにも囚われない知恵は「真知」であり、それを会得した人間のこと。

     自分が、相手がどうであれ

    0
    2011年06月05日
  • 荘子 古代中国の実存主義

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

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    0
    2011年04月02日
  • 荘子 古代中国の実存主義

    Posted by ブクログ

    あとがきを読んで、荘子よりも作者の人となりに興味が湧いた。
    荘子の哲学は面白いし、共感したり、なるほどと膝をうつところも少なくないが、ぶっちゃけ現実的ではない。宮本武蔵に似たようなぶっとんだところがあると思う、ある意味で。
    この直前に加地伸行の儒教の本(やはり中公新書)も読んだが、二人の著者の性格が真逆すぎておもしろかった(書籍の質としては荘子がよかった)。

    0
    2023年07月25日
  • 荘子 古代中国の実存主義

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ここに書かれていることは、
    すごく親近感が湧くことでしょう。
    古代に、このような思想を持ち、
    混乱の世を嘆くものがいるとは…

    特に出てくる内容、
    古代だろうが、現代だろうが、
    問題の根本はぜんぜん変わらないものですね。
    言っていることは簡単で「流されない」ということ。

    だけれども、流されやすいのも
    また人間であるということ。
    もしも、本当に平和を望むのならば
    人を思いやる気持ちがなければ
    けっしてありえないということ。

    特に「流されない」部分は
    ああ、と思いましたね。
    なんと自分もそうですが、そういうことが多きことか。

    0
    2014年11月27日

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