作品一覧

  • 孔子と魯迅 ──中国の偉大な「教育者」
    4.0
    1巻1,925円 (税込)
    戦乱の世に仁義道徳を主張して学団を組織し、志士仁人の道を説いた中国古代の思想家・孔子と、民国初期の植民地化という危機を背景に、国民性の改革をめざした魯迅。中国史の豊かな素養を背景に、彼らの活動に共通する「教育」という側面に着目し、国家と社会の「教育」に生涯を掛けたその思想と行動を浮き彫りにする。
  • 魯迅 阿Q中国の革命
    4.3
    1巻924円 (税込)
    帝国主義列強に侵略され、半封建社会であった清末から民国時代の旧中国には、様々な「馬{マー}々{マー}虎{フー}々{フー}」(欺瞞を含む人間的な「いい加減さ」)が存在した。そうした「馬々虎々」は支配者によって利用され、旧社会の支配体制を支えていた。魯迅は中国民衆を苦しめてきた悪霊支配を憎み、その支配を助長する土壌を憎んだ。彼は中国社会にいまなお存在する「馬々虎々」を中国(民族)の死敵と見なし、終生それと真正面から闘いつづけた文学者である。
  • 魯迅「野草」全釈
    -
    1巻2,750円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 激動する近代中国の社会を描いて同胞に覚醒をよびかけた魯迅。散文詩集「野草」は,その文学を凝縮し,作品世界を理解するうえで不可欠なものである。新たな訳に加え,テキストを丁寧に読みこんだ意欲的な注解をこころみる。

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ユーザーレビュー

  • 魯迅 阿Q中国の革命

    Posted by ブクログ

    中国の教科書には魯迅の作品ばかり並んでいたと中国の作家さんの本で知った。毛沢東のお気に入り作家だったらしい。
    この本を読んでから魯迅を読むと今までとは違うんだろうなと思う。作家さんの背景を知ると作品に深みが増すと思った。
    支配者が変わる中国では馬々虎々という生き方も致し方ないかとかんじるのですが。

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    2021年09月26日
  • 孔子と魯迅 ──中国の偉大な「教育者」

    Posted by ブクログ

    孔子目当てで読みましたが、魯迅の解説の方が面白く読めました。中国歴史におけるいい加減さについてよくわかった。

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    2024年03月03日
  • 魯迅 阿Q中国の革命

    Posted by ブクログ

    狂人日記や故郷のイメージが強かった魯迅ですが、魯迅が文芸をもって正そうと戦っていたものが大きくて、なんて激しくて孤独な人なんだろうと、印象を改めました。

    「故郷」の理解のために読みました。
    儒教が政治利用されていたこと、奴隷根性と、中国人の風習にしばられている姿…魯迅の書いた文学作品がこれほど当時の中国社会と密接だったとは。
    魯迅が辛辣に描いた文学作品には、この頃の中国社会への批判精神が込められています。
    自分の国をよりよくしたいという切なる思いがあったのでしょう。

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    2014年01月24日
  • 魯迅 阿Q中国の革命

    Posted by ブクログ

     魯迅は死の直前親交のあった上海内山書店の日本人内山完造氏に「支那4億人の民衆は大きな病気に罹っている。そしてその病原は例の「馬々虎々」(マーマーフーフー)ということだね。あのどうでもよいという不真面目な生活態度であると思う。」と語ったという。
     もう一つの見過ごせない言葉は「没法子(メイファーズ)」(仕方がない)だ。どんなにひどい目にあわされても、ただ「没法子」(仕方がない)としか言えなかった。蹴られても没法子、殴られても没法子、と無抵抗にあきらめきった状態で毎日を過ごしていた。「没法子」はいわゆる「奴隷根性」であり、一種の馬々虎々(いい加減)といえる。では馬々虎々とは「まあまあ」というニュ

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    2012年11月08日

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