作品一覧

  • どう読むか、新約聖書  福音の中心を求めて
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    1巻1,210円 (税込)
    聖書学の常識は、信仰のヒジョウシキ。 この逆説と乖離の荒海聖書学の常識は、信仰のヒジョウシキ。 この逆説と乖離の荒海を、いざ航海。 「青野先生はキリスト教の『常識』にいつも挑戦されているのですね」といった類のことを言われることがあります。しかし私が挑戦しているのはむしろ、少しでも新約聖書学の「常識」を日常のキリスト教信仰のなかに取り入れたい、ということです。しかしそれらふたつの「常識」は、多くの場合、厳しく相対立していますので、ことはやっかいです。 著者紹介 青野太潮(あおの・たしお) 1942 年静岡県生まれ。国際基督教大学、東京大学大学院を経て、スイス・チューリッヒ大学神学部博士課程修了。神学博士号(Dr.theol.)取得。現在―西南学院大学名誉教授、平尾バプテスト教会協力牧師、日本新約学会前会長(2009 年―2017 年)。 専攻:新約聖書学、最初期キリスト教史著書:『「十字架の神学」の成立』(ヨルダン社/新教出版社)、『「十字架の神学」の展開』『「十字架の神学」をめぐって』『最初期キリスト教思想の軌跡』(ともに新教出版社)、『パウロ書簡』『聖書を読む 新約篇』(ともに岩波書店)、『どう読むか 聖書』(朝日選書)、『十字架につけられ給ひしままなるキリスト』(コイノニア社/新教出版社)、その他、共著、訳書、多数。を、いざ航海。 「青野先生はキリスト教の『常識』にいつも挑戦されているのですね」といった類のことを言われることがあります。しかし私が挑戦しているのはむしろ、少しでも新約聖書学の「常識」を日常のキリスト教信仰のなかに取り入れたい、ということです。しかしそれらふたつの「常識」は、多くの場合、厳しく相対立していますので、ことはやっかいです。
  • どう読むか、聖書の「難解な箇所」「聖書の真実」 を探究する
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    1巻1,210円 (税込)
    「大いに疑問を持つ」探求者に、 聖書は真実の姿を明かし始める。 訳語、解釈の如何によって天地が入れ替わるほど真逆の結論に導かれてしまう。互いに矛盾し合う場面に満ちてもいる。この難解な聖書とどう向き合えばよいのか。これを正典として信仰を培うとはいかなることか。新約聖書学者がその「難解な箇所」を敢えて取り上げ、正面から挑んだ! 『どう読むか、 新約聖書 福音の中心を求めて』に続く、 青野太潮のヨベル新書、好評第2弾
  • パウロ 十字架の使徒
    4.0
    キリスト教の礎を築き、世界宗教への端緒をひらいたパウロ(紀元前後─六〇年頃)。この人物なくして、今日のキリスト教はないと言っても過言ではない。アウグスティヌス、ルターに多大な影響を与えたといわれる、パウロの「十字架の逆説」とは何か。波乱と苦難の生涯をたどり、「最初の神学者」の思想の核心をさぐる。

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ユーザーレビュー

  • パウロ 十字架の使徒

    Posted by ブクログ

    パウロの考え方を誤解していた。
    「パウロが命を賭けて伝えようとしたのは、人間の自己絶対化を厳しく否定し、神の前に謙虚に自らを見つめ直して、人間の『弱さ』に深く思いを向けるように、というメッセージである。」
    とのことです。

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    2023年04月21日
  • パウロ 十字架の使徒

    Posted by ブクログ

    「聖書学」とはこういうものなのか、というのが素朴な感想。聖書のなかのそれぞれのテキストを書いた人物の特定であるとか、それが書かれた状況であるとか、その人物がどのようにものごとを捉える人であるかとか。それらを踏まえた上で、使徒たちの間に見られる、イエスの死に関する、ユダヤ教的(ヘブライ的)・「悔い改め」的・行為義認的(贖罪論的)な見方と、パウロに代表されるヘレニズム的・「弱さの自覚」的・信仰義認的な見方の対立が描かれ、その是非が論じられている。パウロの行動の軌跡を丹念にたどりながら論が展開されているので、パウロがどんな問題に取り組んでいたのかについて、具体的な像を伴って理解できたような気がする。

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    2019年06月03日
  • パウロ 十字架の使徒

    Posted by ブクログ

    キリスト教はパウロ教と名乗るべきだ、と言う主張を聞いたことがあった。
    ユダヤ教のカルトであった「キリスト教」を、ユダヤ人以外にも布教し、受け入れられるように変え、世界的な宗教にした、と。

    結局、自分の知っている「キリスト教」はパウロ教なので、
    それがどう本来のキリスト教徒と異なっているのかがわからず、難しかった。
    ナザレのイエスがキリストだと告白はするものの、律法を遵守し宣教の対象をもっぱらユダヤ人とする「ヘブライスト」から、
    律法からの自由を説きエルサレムにおける神殿礼拝を厳しく批判した「ヘレニスト」に主流が代わっていったのは、
    70年のエルサレム神殿の破壊をきっかけだったのはわかった。

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    2018年03月21日
  • パウロ 十字架の使徒

    Posted by ブクログ

    パウロがキリスト教を世界宗教にしたことは漠然と知ってはいたが,具体的なことを認識できた.ユダヤ教の律法第一主義の世界の中で,パウロが葛藤した経緯が明確に示されている.読解が難しいパウロの数々の手紙を,原文などを参照しながら的確な訳文を随所に引用していて,理解しやすい.”「不信心で神なき者を義とする神」を信じることによって人は義とされる.”がパウロの信仰義認論を言い表していると感じている.

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    2017年06月27日

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