麻生誠の作品一覧

「麻生誠」の「道徳教育論」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 道徳教育論
    4.0
    1巻1,485円 (税込)
    宗教に依拠せず、自律した個人を確立する道徳教育とは――。『自殺論』『社会分業論』で実証的社会学を創設したデュルケムは、「規律の精神」と「社会集団への愛着」こそが道徳性の主要な要素であると説く。学級と教師の役割、体罰の禁止、科学教育の必要性など、現在の「教育問題」になお力強い方向性を与える、20世紀初頭のソルボンヌでの講義録。

ユーザーレビュー

  • 道徳教育論

    Posted by ブクログ

    教育学の古典としても読めるが、個人的にはカント『実践理性批判』の第二部、純粋実践理性の方法論で語られていたことの補完として読んだ。
    また、その前提となる「道徳」についての概念分析が非常に面白く、個人的にはそちらのほうが気になった。
    解説によれば、デュルケムのまとまった「道徳論」はこれであり、作成中だったものは死によって完成することはなかったという。(解説459頁)
    その「道徳」については、非常にカントに依る部分が多いのではないか。まず分析の方法論は「われわれが道徳の名で呼ぶところのものの総体は何か、それはいかなる性格をもつか、(中略)道徳を一つの事実として観察することから出発」(73頁)してい

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    2012年02月06日
  • 道徳教育論

    Posted by ブクログ

     1902〜03年、ソルボンヌで行われたデュルケームの道徳教育講義。
     当時背景として、宗教からは独立したものとしての道徳観が求められ、そのスタンスでの道徳教育を論じなければならなかったようだ。
     この本は第2部として学校教育(どうやら小学校でのそれのようだ)における道徳教育の手法が論じられているが、私は教師ではないし、むしろ前半、第1部の道徳そのものについて論じた部分に興味をひかれた。
     デュルケームは「社会」をそれ自体ひとつの(人格的な!)実在として前提し、道徳の源泉をそこに置いている。
     彼によると道徳性の主要素は「規律」「社会集団への愛着」「道徳を理解する知性」の3つが挙げられる。道徳

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    2011年09月17日

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