エミール・デュルケムの作品一覧
「エミール・デュルケム」の「道徳教育論」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「エミール・デュルケム」の「道徳教育論」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
教育学の古典としても読めるが、個人的にはカント『実践理性批判』の第二部、純粋実践理性の方法論で語られていたことの補完として読んだ。
また、その前提となる「道徳」についての概念分析が非常に面白く、個人的にはそちらのほうが気になった。
解説によれば、デュルケムのまとまった「道徳論」はこれであり、作成中だったものは死によって完成することはなかったという。(解説459頁)
その「道徳」については、非常にカントに依る部分が多いのではないか。まず分析の方法論は「われわれが道徳の名で呼ぶところのものの総体は何か、それはいかなる性格をもつか、(中略)道徳を一つの事実として観察することから出発」(73頁)してい
Posted by ブクログ
1902〜03年、ソルボンヌで行われたデュルケームの道徳教育講義。
当時背景として、宗教からは独立したものとしての道徳観が求められ、そのスタンスでの道徳教育を論じなければならなかったようだ。
この本は第2部として学校教育(どうやら小学校でのそれのようだ)における道徳教育の手法が論じられているが、私は教師ではないし、むしろ前半、第1部の道徳そのものについて論じた部分に興味をひかれた。
デュルケームは「社会」をそれ自体ひとつの(人格的な!)実在として前提し、道徳の源泉をそこに置いている。
彼によると道徳性の主要素は「規律」「社会集団への愛着」「道徳を理解する知性」の3つが挙げられる。道徳