作品一覧

  • 京都怪談 おじゃみ
    4.3
    1巻523円 (税込)
    じゃみ、じゃみ、じゃみ。夫と五歳の一人息子と、京都の古民家で暮らす「私」は家の押入れや壁の隙間を這い回る、“異形の家族”を飼っている。それは私の過去の罪の証――。息子とも夫ともあんまり仲良うしたらあかん、“おじゃみ”がへんにし起こすさかい。あっというまにみんな居らんなってしまう――。
  • 京は成仏びより
    5.0
    1巻523円 (税込)
    リストラされ、妻に別れを告げられ、親類の一族が暮らす京都の老舗呉服屋「わたり」に居候をすることになった “僕”は自他共に認めるへタレ男子。しかもやっかいな特技をもっていた。――霊が視えるのだ。さらに、居候先でもっと厄介なものに出会ってしまう。25歳の美しい和装の女性であり、“僕”の祖母でもある渡利稲――つまり幽霊だ。ばあちゃんは「視える」人間を見つけて大はしゃぎ。「成仏させろ」とつきまとう。とはいえ成仏させる技もない僕は、祖母の“未練”の心当たりを元に様々なミッションを行い、京都の町と渡利一族の事件に巻き込まれていく。
  • 蠢く淫花 ~S(ステルス)・ピスティル~
    -
    1巻330円 (税込)
    身長179cmで男勝りの紫帆は、4つ年下の幼馴染将生に思いを寄せているが、女としての自信がもてず10年も言い出せずにいた。ある日、会社帰りに見つけた好美礼(すみれ)神社で転んだのをきっかけに、神社の宮司からある祈祷の誘いを受ける。ご利益で美しくなり、色香漂い、異性を惹きつけ、意中の方と結ばれるという儀式に挑む紫帆だが、まずは「破瓜の儀式」だと聞かされる。処女の紫帆は抵抗するが、宮司の愛撫によりほだされて……。
  • 蠢く淫花 ~M(ミミック)・マンティス~
    -
    1巻330円 (税込)
    婚約者に捨てられぼろぼろになった桐子は、Bar Amour(バー・アムール)で美青年に出会う。彼の望みを叶え蘭の鉢を引きとった桐子は、世話方法を教えると家に来た青年に傷心を告げる。すると彼は、蘭に擬態(ミミック)する蟷螂(マンティス)のように、男に貢がせる蘭の女になれと言い性技を仕込むのだった。
  • 蠢く淫花 ~M(マダム)・バタフライ~
    -
    1巻330円 (税込)
    夫・陽介とのセックスにうんざりして訪れたBar Amour(バー・アムール)。花にあふれた店内で、バラの棘で指先を怪我してしまった舞子は、マスターの手当てにうっとりとなる。刺したバラを“処刑する”と不思議なことを言うマスターの目を盗んで花茎を一本持って帰った帰り、舞子は美しい青年に出会う。耳の中に流し込まれた声はとびきり甘い。青年との快楽におぼれていく舞子だったが、ある日青年が“陽介”として帰ってきて……。

ユーザーレビュー

  • 京は成仏びより

    Posted by ブクログ

    ほんわかとしてユーモアもたっぷりのホラーミステリ。
    成仏できない祖母の霊(見た目は妙齢の和装美人)に付きまとわれて振り回される孫の青年。この二人の漫才のようなやりとりがなんとも楽しい。そりゃもう見事なボケ突込みの数々が(笑)。
    そして次々巻き起こる厄介ごとと、その裏にまつわる霊的な恐ろしい事象。コミカルな読み口に騙されますが、かなり怖いシーンもあります。「縁切り怨結び」のラストには鳥肌立つような思いがしましたし。京都の怖さがここにあるかも。
    それでも全体的な印象は、あたたかくおだやか。主人公の成長具合も微笑ましくて。これはシリーズ化してほしいのだけど。そうするといつまでも成仏できませんね(苦笑

    0
    2014年06月29日
  • 京は成仏びより

    Posted by ブクログ

    人の心は、一瞬で魔に落ちたり、長い時を重ねて角が取れて、丸くなったり…生きてきた年数だけ、浮き沈みがあって、そのどれもが素晴らしいことなんだなぁと思います。
    この本の中には、いろんな人の人生が詰まってますけど、ことに女の人は、そうやって積み重ねて行くものが多いのかもしれないなぁ。
    私も三十年分、それなりに積み重なってるしね。幸いにも、あまり人を恨むようなことはなかったけど、自分の運命を呪うようなことは、いっぱいあった。
    それも、いつかは、そないなこと、どーでもよかことですわ、と時子さんみたいに言えるようになるのかなぁ。歳を取るということは、そう悪いものでもないなぁ。
    続編も出そうな感じですね。

    0
    2014年04月14日
  • 京都怪談 おじゃみ

    Posted by ブクログ

    文庫版再読。新作短編も追加されています。
    やっぱり何度読んでも、「おじゃみ」と「前妻さん」が可愛くて仕方ない。異形のものよりもむしろ人間の邪悪さの方にぞくっとさせられちゃうなあ。
    新作「勇」も、怖いながらもくすりとさせられてしまった一作。微笑ましいというかなんというか……それでDHAは取れないと思うよ?(笑)

    0
    2013年08月31日
  • 京都怪談 おじゃみ

    Posted by ブクログ

    きもちわるくておそろしい。
    でも、読まずにはいられない。この先、どうなるの?このオチどうなるの?が止まらないです。

    愛憎表裏一体の「おじゃみ」。
    小さな親切大きなお世話の「前妻さん」。
    サイコさんたちの「増殖」。
    祟りと拝みの「虫籠窓」。
    疑惑と執念の「正体見たり」。
    漠然とした不安や倦怠の「安全地帯」。
    無邪気の邪気の「勇」。

    登場人物たちの価値観や判断力が、こちらと認識の齟齬を生み出していて、それが怖さに変わる気がします。

    きもちわるいですね。そしておそろしい。

    でも、読んじゃうんですよ。オチが気になるから。

    0
    2013年08月15日
  • 京都怪談 おじゃみ

    Posted by ブクログ

    じゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみ

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    2014年05月20日

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