神狛しずのレビュー一覧

  • 京は成仏びより

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    ほんわかとしてユーモアもたっぷりのホラーミステリ。
    成仏できない祖母の霊(見た目は妙齢の和装美人)に付きまとわれて振り回される孫の青年。この二人の漫才のようなやりとりがなんとも楽しい。そりゃもう見事なボケ突込みの数々が(笑)。
    そして次々巻き起こる厄介ごとと、その裏にまつわる霊的な恐ろしい事象。コミカルな読み口に騙されますが、かなり怖いシーンもあります。「縁切り怨結び」のラストには鳥肌立つような思いがしましたし。京都の怖さがここにあるかも。
    それでも全体的な印象は、あたたかくおだやか。主人公の成長具合も微笑ましくて。これはシリーズ化してほしいのだけど。そうするといつまでも成仏できませんね(苦笑

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    2014年06月29日
  • 京は成仏びより

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    人の心は、一瞬で魔に落ちたり、長い時を重ねて角が取れて、丸くなったり…生きてきた年数だけ、浮き沈みがあって、そのどれもが素晴らしいことなんだなぁと思います。
    この本の中には、いろんな人の人生が詰まってますけど、ことに女の人は、そうやって積み重ねて行くものが多いのかもしれないなぁ。
    私も三十年分、それなりに積み重なってるしね。幸いにも、あまり人を恨むようなことはなかったけど、自分の運命を呪うようなことは、いっぱいあった。
    それも、いつかは、そないなこと、どーでもよかことですわ、と時子さんみたいに言えるようになるのかなぁ。歳を取るということは、そう悪いものでもないなぁ。
    続編も出そうな感じですね。

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    2014年04月14日
  • 京都怪談 おじゃみ

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    文庫版再読。新作短編も追加されています。
    やっぱり何度読んでも、「おじゃみ」と「前妻さん」が可愛くて仕方ない。異形のものよりもむしろ人間の邪悪さの方にぞくっとさせられちゃうなあ。
    新作「勇」も、怖いながらもくすりとさせられてしまった一作。微笑ましいというかなんというか……それでDHAは取れないと思うよ?(笑)

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    2013年08月31日
  • 京都怪談 おじゃみ

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    きもちわるくておそろしい。
    でも、読まずにはいられない。この先、どうなるの?このオチどうなるの?が止まらないです。

    愛憎表裏一体の「おじゃみ」。
    小さな親切大きなお世話の「前妻さん」。
    サイコさんたちの「増殖」。
    祟りと拝みの「虫籠窓」。
    疑惑と執念の「正体見たり」。
    漠然とした不安や倦怠の「安全地帯」。
    無邪気の邪気の「勇」。

    登場人物たちの価値観や判断力が、こちらと認識の齟齬を生み出していて、それが怖さに変わる気がします。

    きもちわるいですね。そしておそろしい。

    でも、読んじゃうんですよ。オチが気になるから。

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    2013年08月15日
  • 京都怪談 おじゃみ

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    じゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみじゃみ

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    2014年05月20日