染田秀藤の作品一覧
「染田秀藤」の「インディアスの破壊についての簡潔な報告」「インディアスの破壊をめぐる賠償義務論 十二の疑問に答える」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「染田秀藤」の「インディアスの破壊についての簡潔な報告」「インディアスの破壊をめぐる賠償義務論 十二の疑問に答える」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「生まれながらにして他人に服従しなければならないような人々は、もし他人の支配を拒否すれば、ほかに方法がない場合、武力で支配されるというものです。博識この上ない哲学者たちの見解によれば、その種の戦争も正当なのです。」(pp.103)
15世紀当時、スペインは新大陸(中南米)の征服事業をすすめていた。新大陸の先住民(インディオ)たちは、戦争で敗れ、財産は奪われ、奴隷として酷使され、次々と死んでいった。 「非人道的だ」とラス・カサスなどから非難の声があがる中、「スペインの征服事業はキリスト教的に何の非もない」との結論を唱えたのが本著。
結論ありきで、自分に都合の良い言説(または既往文献の都合の
えぐい
当時のスペイン人の狂気の蛮行の一部が赤裸々に書かれている。
他に類を見ない残虐さである。
これを読むと、今の南米諸国の見方が変わってしまった。
Posted by ブクログ
既刊の『インディアスの破壊についての簡潔な報告』が、その名の通りスペイン人が新大陸でおこなった非道な行為のレポートだとすると、本書はスペイン人の賠償義務を自然の法、神の法、人定の法に照らして論ずる理論的な本。ただし解説によると、ラス・カサスはもっと理論的な『財宝論』を本書の前に書いており、本書はインディアスで働く聴罪司祭たちに向けたマニュアル的性格を持っているらしい。ラス・カサスは「賠償義務を果たさないのならお前らの告白は聞いてやれないもんね」という聴罪を人質にした戦法でインディオたちに正義をもたらそうと試みた。とても実践的なことをやっていたわけで、その分、現地での強い反発も生み出したと
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