G・W・F・ヘーゲルの作品一覧
「G・W・F・ヘーゲル」の「哲学史講義 I 試し読み増量版」「哲学史講義」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
私は今まで哲学を学ぶにつけてある重大なことを蔑ろにしてきたことを告白せねばならない。それというのは、「最初の哲学はもっともまずしく、もっとも抽象的」だということ、或いは「哲学の発展ということを考えれば、古代の哲学的教養がいまだ把握するに至っていない概念内容をもちだしてきて、古代哲学にそれがないと非難するようなことは許されない」ということ、そして、「深い明確な概念を所持する今日の精神に、以前の哲学が満足をあたえることはありえない。」ということである。
これは、私がプラトン、ヒューム、ルソーといった名だたる哲学史の名雄達を相手にした時に、その名声と比較した時の驚愕の、新鮮の度合いの相対的少なさを感
割とおすすめかも。
哲学、それも歴史的な大家のヘーゲルが書いたものならさぞかし困難だろう…と思いましたが、翻訳家の方がなるべく哲学の専門用語を使わない、ですます調を心掛けて実際の講義のような雰囲気の文体にしてくれてる、という配慮があり、私はまだ序文を読んでいるところですが、思いの外読みやすかったです。そうは言っても西洋思想の歴史なので、物語を読むようなわけにはいきませんが。でも哲学をこれから始める人にはいい一冊ではないでしょうか。