夏目琢史の作品一覧
「夏目琢史」の「井伊直虎 女領主・山の民・悪党」「江戸の終活~遺言からみる庶民の日本史~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「夏目琢史」の「井伊直虎 女領主・山の民・悪党」「江戸の終活~遺言からみる庶民の日本史~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
面白かった!
放送当時、大河ドラマ「おんな城主直虎」を楽しみに観て
井伊谷にも何度も出かけたが、この本で再び火が付いた。
本を片手に井伊谷から南信へ旅してしまったほどw
何が面白いって、直虎を象徴とする井伊氏を
「山の民」と位置づけ、そこから歴史をひもといていくところ。
なるほどなぁ、と、井伊氏の歴史に納得してしまう。
そして、あらためて大河ドラマも見かえしてみると、
いちいち、「山の民」で有ることがちりばめられた演出に見えてくる。
著者はクレジットロールに名前はないのだが、
大河ドラマに資料提供もしているという。
それを踏まえての演出だったのだろうか。
今更ながらにうならせられた。
Posted by ブクログ
NHK大河ドラマの主人公に抜擢されながら、その名を直接確認できる公の史料がたった二点のみという、恐らくは同番組の歴史物史上最もマイナーな存在といえる井伊直虎。本書は同女の負った宿命に纏わる3つの謎を呈示し、序章で直虎の活躍した時代とその生涯を紹介しながら、終章でそれを解き明かすかたちで論が進められて行く。
著者の論を牽強付会と咎めることなかれ。本書を読めば理解できるが、何せ直虎に関しては客観的資料が極めて少ないのだ。しかし著者のようなプロの歴史家は、少ないながらも現存する史料の中から何がしかの考証を導き出さねばならない。そのような制約下、入手可能な史料をコンパイルし、直虎という異色の存在意義