あらすじ
天下泰平の世に形成された「家」は肉親の死を身近にし、最期を悟った者は自らの教訓を込めて遺書を記した。それは万感の心情が表れた文章であるとともに、当時の社会が分かる貴重な「史料」である。私たちが教わってきた歴史とは、有名人の業績と大事件のあらましだが、本書では教科書に載らない市井の人々の声に耳を傾ける。遺書という史料を読むことで歴史学を体感しつつ、異なる時代の人生から今に通じるヒントを得る。
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Posted by ブクログ
遺書を書いた人の家庭環境まで考察しており面白かった。
父母は戦国時代を生き、その経験を聞いた遺書の作者がどう生きただろうか。戦国に比べれば平静の世とは言え、打ちこわしや一揆という動乱の中感じたこと。
遺書が書けるくらいに恵まれた人なので、この本の登場人物は、遺書を残した人はある程度地位が高く、金がある人が多い。
個人的に、農民や農家の思いも知りたいけれど、そのとき自分はどう感じたのか書き残す人は多くなく難しいだろうなあ。