作品一覧

  • 世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今

    世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今

    小説・文芸

    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    芥川賞、直木賞からノーベル文学賞まで。8つの賞から、文学の最先端が見えてくる! 世界中の文学賞は、こうやってできていた! 史上初の世界の文学賞ガイドが登場。『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』の翻訳で知られる都甲幸治を中心に、芥川賞作家や翻訳家、書評家たちが集まって、世界の文学賞とその受賞作品について熱く語る1冊。芥川賞、直木賞、ノーベル文学賞といったメジャーなものから、各国の代表的なものまで。歴史あるものや最近設立されたもの、賞金が1億円を超えるものや1500円くらいのもの。世界に数多く存在する文学賞のなかから、とびきりの8つを選びました。受賞作品の解説にとどまらず、受賞作品の傾向分析や、あっと驚く選考の裏話までもが飛び出し、あなたの知的好奇心を大いに刺激します。これ1冊で、文学賞の発表シーズンが何倍も楽しくなる!カバーイラストは『刀剣乱舞』のキャラデザでおなじみの、しきみが担当。
  • 割れたグラス

    割れたグラス

    小説・文芸

    4.1
    1巻2,288円 (税込)
    現代アフリカ文学の最前線を紹介する、新海外文学シリーズ《アフリカ文学の愉楽》創刊! 小社の海外文学路線を切り拓いた《世界幻想文学大系》、のちのブームを決定づけた《ラテンアメリカ文学叢書》の刊行開始から約半世紀。 これまで日本で語られることの少なかった20世紀後半から現代までの芳醇なアフリカ文学の世界を本格的に紹介すべく、そして遠く離れた日本の読者が抱くアフリカへの印象をより豊かなものとすべく、《アフリカ文学の愉楽》が刊行開始! 第1回配本は、現代アフリカ文学随一のヒップスター、コンゴ共和国出身のアラン・マバンクによる代表作! コンゴ共和国の港湾都市ポワント=ノワールの下町にあるバー"ツケ払いお断り"。 バーの主人《頑固なカタツムリ》からの依頼で、《割れたグラス》はバーとその常連客たちとの日々を思いのまま1冊のノートに書き留めていくことになる。 何枚ものオムツを穿いた《パンパース男》、フランスかぶれの寝取られ《印刷屋》、誰よりも長く放尿できると豪語する《蛇口女》など、いずれ劣らぬ酔客たちの奇怪な逸話が次々とノートに綴られていく。 やがて、《割れたグラス》は自身についても書きはじめるのだが……。 作家としてはじめてコレージュ・ド・フランスの招聘教授に着任、また国際ブッカー賞の選考委員を務めるなど、現代アフリカ文学の最重要作家のひとりとして活躍の場を世界的なものへと広げている、アラン・マバンクが放つ驚異の傑作がいまここに! フランコフォニー五大陸賞をはじめ数々の文学賞を受賞、ルノドー賞最終候補作にして、英国ガーディアン紙が選ぶ「21世紀の100冊」にも選出された、酔いどれたちのめくるめく狂想曲!

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ユーザーレビュー

  • 割れたグラス

    割れたグラス

    小説・文芸

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私はこれまでアフリカ文学を読んだことがほとんどなかったので、とても新鮮な気持ちで読み始めました。

    この物語は、コンゴの酒場に集まるさまざまな人たちの人生や出来事を、語り手である「割れたグラス」が書き記していくという形で進んでいきます。

    登場人物には「パンパース男」や「蛇口女」など、とても変わったあだ名がつけられています。最初は奇妙に感じましたが、読み進めるうちに、それぞれのあだ名がその人の弱さや性格を表していることに気づきました。

    特に印象に残ったのは「蛇口女」です。彼女は愛情を強く求め続ける人物で、感情が止まらなくなる様子が描かれていました。少しメンヘラのようで読んでいてしんどい部分もありましたが、人間の弱さがとてもリアルに表現されていると感じました。

    この作品の大きな特徴は、文章の書き方です。句読点が少なく、長い文章や長いセリフが続くため、最初はとても不思議に感じました。

    これまで読んできた小説とはまったく違い、「こんなに自由な文章があるのか」と驚きました。しかし読み進めていくと、その独特のリズムにだんだん慣れてきて、まるで酒場で誰かの長い話を聞いているような感覚になりました。

    物語の内容は下品で生々しい部分も多いですが、ただ面白いだけではなく、人間の弱さや人生の悲しさも感じさせます。読んでいて笑ってしまう場面もあれば、少し苦い気持ちになる場面もあり、感情を揺さぶられる作品でした。

    この本を読んで、世の中には欠けている部分を持った人がたくさんいるのだと改めて感じました。しかし、そのような弱さがあるからこそ、人間はどこか魅力的なのかもしれません。私自身も完璧な人間ではありませんが、欠けている部分があってもそれはそれでよいのではないかと思いました。

    この作品を通して、今まで触れたことのなかったアフリカ文学の世界に興味を持ちました。物語の舞台となるコンゴの雰囲気もとても印象的で、いつか実際にその土地を訪れてみたいと感じました。

    0
    2026年03月05日
  • 割れたグラス

    割れたグラス

    小説・文芸

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アフリカ文学が6冊邦訳され飛びついた。コンゴ(共和国の方)のマバンクの小説は、不思議な味わい。句点が1つもない文章は特徴的で、170冊以上あるという文学作品のタイトル等をちりばめたのは、知っていればニヤリとしてしまうが実験小説風ではない。登場人物が語る話は、割れたグラス(ノートの書き手)の手によって奇妙な語り口で記録され、いろんな小話に引き込まれる。なんか面白くて離れがたい雰囲気がある。後半では「ツケ払いお断り」という名前のバーに入り浸る割れたグラスがとうとう自らの人生を語り始めるという話。独特の味わいで気に入った。6回の配本、全部読み切りたい。

    0
    2025年05月23日
  • 世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今

    Posted by ブクログ

    本屋で見つけて、編者が都甲幸治ってこともあり、是非読みたいと思って入手。最近特に、洋邦問わず文学賞が気になるってこともあり、これもとても楽しく読ませてもらいました。方々で言われていることだけど、ノーベル賞より注目すべき文学賞は、あれもこれもあるってことですね。実際には”8大”文学賞では決してないけど、芥川賞と直木賞の章も設けられていて、それはそれで日本人なら気になるものではあるし、ちょっとした息抜きみたいにもなっていて、高感度高しでした。毎度のことながら、また読みたい本・作家がたくさん見つかって、嬉しい悲鳴再び。

    0
    2018年05月10日
  • 割れたグラス

    割れたグラス

    小説・文芸

    Posted by ブクログ

    政治的な背景から始まるので、難しい話かと思いきや楽しく読めた。登場人物のエピソードがぶっ飛んでるので人に薦めるには相手を選ぶかな。

    0
    2026年08月19日
  • 割れたグラス

    割れたグラス

    小説・文芸

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    20年前のコンゴ共和国(本作発表は2005年)

    港町ポワントノワール(←実在する)のバー「ツケ払いお断り」が舞台。主人公《割れたグラス》はバーとその常連客たちとの日々をノートに書き留めていく。

    本作は誰も本名ではなくバーの主人も仮の名前《頑固なカタツムリ》と呼ばれ、バーの客たち、《パンパース男》、《印刷屋》、《蛇口女》そして主人公《割れたグラス》の人生が綴られていく。

    例えば、法がないの?というぐらい人が言ったことだけで牢屋行きになって人生詰んでしまうという現代日本からすると異界の出来事のような内容。

    人口の多数がキリスト教だそうですが呪術も混じって土着的なものを感じました。紙面下の注釈がないと読み通せなかったなぁ。ありがたかった…。

    《パンパース男》と《蛇口女》が強烈でした。特に《蛇口女》…尿をどれだけ長い時間出し続けられるかを男性と競争する、という私にはちょっと意味が分からない競争、そして意味が分からない結末でした。

    冒頭で各地の名言を調べてはNGを出しているシーンがありましたが、フレデリック・ダール(サン・アントニオ)の有名なフレーズ「兄弟はハゲたときに打て」(P27)はどんなときに使えばいいんでしょうね。

    0
    2025年10月10日

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