作品一覧

  • EU 統治の論理と思想

    EU 統治の論理と思想

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻1,100円 (税込)
    イギリスの離脱,移民や難民の増大,極右勢力の台頭,多様化する性…….様々な問題に直面し岐路に立つEU.壮大な実験はどこへ向かうのか.激動する世界の中で,どんな意味をもつのか.超国家的統合の実態や意義を明快に説き好評を博した前著『欧州連合』を大幅に改訂.これからの国際社会を展望するための新たな基本書.

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  • 欧州の危機―Brexitショック

    欧州の危機―Brexitショック

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,760円 (税込)
    イギリスの離脱、ギリシャの巨額債務、押し寄せる難民…EUの3大問題はどう解決されるのか? およそ30カ国へと広がった加盟国の間では、考え方や経済的な能力の違いもめだつ。 EUは統合の形を変えざるを得ない。「アラカルト欧州」、「2速度式欧州」などの方式をはじめ、新たな統合の形が模索されている。 それは国際政治やグローバル投資家、欧州関連企業に、どのような波紋を広げていくのか。 EU研究の第一人者が、不安定化する欧州を展望する。
  • 欧州ポピュリズム ──EU分断は避けられるか

    欧州ポピュリズム ──EU分断は避けられるか

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻836円 (税込)
    欧州連合(EU)が、ポピュリズム危機に揺れている。反移民の声は衰えず、ポピュリズム政党への支持は増え続けている。中東欧では政権を担う党すら現れた。いまや、欧州の政治は左右対立ではなく、親EUの既成政党と反EUのポピュリスト政党という対立軸で動いているのだ。ポピュリズムの台頭を招いた要因はなにか。EUの基本理念であるリベラリズムは守られるのか。その統治機構や政策から分析する。
  • かんがえる国際法

    かんがえる国際法

    ビジネス・実用

    -
    1巻2,277円 (税込)
    国際法はどこから来るのか? ロシアのプーチン大統領によるウクライナ侵攻は第二次世界大戦後の国際連合を中心とした国際秩序、ひいては国際法を根本から覆すものとなっている。 また、中東におけるガザ危機も収束の見通しが立たず、国際的枠組みの脆弱性をさらけ出す結果となっている。 とはいえ、慣習国際法から、各種条約、国際連盟や国際連合にいたるまで、世界は数世紀を重ねながら、確固としたルールを築いてきた。 しかし、急ぎ、基本概念を俯瞰しようとしても、この国際法の分野では手軽な入門書は存在しない。 もちろん、すでに多くの国際法学者が国際法の入門書を刊行してはいる。しかし、どの本も法学部生を対象としており、法学部以外の学生や初学者ではなかなか読むのが難しい。 本書は、主権、自決、平和、戦争、制裁をはじめ、国家関係の基本に立ち返り、国際法をゼロから学び直すことを狙いとしている。 国際法はどこから来るのか? その歴史、そして未来とは? 複雑きわまりない国際法の世界をコンパクトな入門書でアプローチ!
  • ブリュッセル効果 EUの覇権戦略:いかに世界を支配しているのか

    ブリュッセル効果 EUの覇権戦略:いかに世界を支配しているのか

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻5,742円 (税込)
    米中に対抗する「規制帝国」の全貌 欧州の時代はもう終わったと言われる。 EUは現在、侵略に手を染めたロシア、各国を蝕むポピュリズムや権威主義、さらにブレグジットに象徴されるあらゆる脅威に直面している。 こうした状況下、EUを最も熱心に支持する人々でさえ、EUの衰退が避けられないと思い込んでしまうのかもしれない。 本書によれば、実際に起きている事態は全く正反対である。すなわち、あらゆる難題にもかかわらず、EUは依然として、自らのイメージで世界を形づくる、影響力のあるスーパーパワーであり続けているのである。 さらにEUの支配力は、ブレグジットやトランプ政権に典型的な自国第一主義によってかえって強化されたという。 昨今のEU衰退論は、「規範形成力」が全く視野に入っていない。本書ではこの規範形成力を「ブリュッセル効果」と呼んで、プライバシーから環境・食品安全まで、その重要性がますます高まっていることを事実に基づいて確認していく。 「規制帝国」を支えるメカニズムはいかなるものか、またこの帝国がいつまで持続するのかを見事に解明した空前絶後のEU論。

ユーザーレビュー

  • EU 統治の論理と思想

    Posted by ブクログ

    たまにニュースに出てくるフォンデアライン欧州委員長って誰なの、となったら読むと良い本。EU成り立ちや体制、強みや弱みなどEU研究の第一人者が網羅的に言及する。

    特に面白かったのが個人情報保護や環境保護の分野でEUの競争力の源になってきたブリュッセル効果について。もともと何となく観測されていたがその方式、発生条件が後から整理されてきたというのがいかにも「壮大な実験」という感じがする。AIの領域でその力が失われつつあるというのもまた世相だな...。

    0
    2026年01月21日
  • 欧州ポピュリズム ──EU分断は避けられるか

    Posted by ブクログ

    何度も大学の課題の資料でお世話になっている。少し古い情報だけど、大体2015年以降の欧州ポピュリズムの台頭と、南米のポピュリズムについてわかりやすく取り上げられている。さらに、EUの制度やなぜ批判されているのかも扱われており、ヨーロッパのポピュリズムについて簡単に知りたいときにオススメ。

    0
    2025年07月29日
  • ブリュッセル効果 EUの覇権戦略:いかに世界を支配しているのか

    Posted by ブクログ

    ー あとがきより
    ブラッドフォード教授はこのような現象面を提示するにとどまらず、EU法や国際法だけでなく経済学、政治学、国際関係論など広範にわたる学識を駆使して、いわゆる「カリフォルニア効果」に関する先行研究に依拠しつつそれを発展させ、「ブリュッセル効果」が発生する五つの条件を理論的に示している。

    第一に、輸入先としてEUが大規模な人口を擁する「市場規模」であることである。第二に、EUが規制を定めてその遵守を確保する立法、行政、司法の「規制能力」が優れていることである。第三に、EUの消費者の生活水準が相対的に高く、公的規制による健康、安全、環境などの「厳格な基準」を求める傾向が強いことである。第四に「非弾力性」であり、規制の対象が輸出市場(すなわちEU)の消費者に販売される産品の健康・安全基準であり、規制面で生産者の選択の余地がないことを意味する。第五に「不可分性」であり、企業がコスト低減や技術的制約のゆえに、EUの厳格な規制に従い、自発的に各国にまたがって生産や事業慣行を標準化し、それにより統一的基準を適用して自己のグローバルな行動を規律することを意味する。

    また、ブラッドフォード教授はさらに踏み込んで、「ブリュッセル効果」には「事実上のブリュッセル効果」と「規範上のブリュッセル効果」があることを指摘している。上述した「ブリュッセル効果」は「事実上のブリュッセル効果」に相当する。「規範上のブリュッセル効果」とは、「事実上のブリュッセル効果」によりEUの厳格な基準をグローバルに採用した域外企業(多国籍企業)が、自国で輸出に依存しない国内企業に対して競争上不利にならないようロビー活動を行い、その結果自国政府がEUと同じ基準を制定するようになることを意味する。このようにして、EU規制の影響力は「ブリュッセル効果」を通じて多国籍企業が自社基準として自発的に受け入れるのみならず、域外国の立法等にも及んでいる。 ー

    市場競争、デジタル経済、消費者の健康と安全、環境の領域でいかにブリュッセル効果が生じているのかを具体的に論じた勉強になる作品。400ページと分厚いが、読む価値はあった。

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    2023年01月14日
  • EU 統治の論理と思想

    Posted by ブクログ

    This overview gave me a clearer picture of the EU’s overall structure and the complexity that inevitably arises from bringing together multiple major powers. While Japan and the EU share common views in several areas, meaningful cooperation is most effective in domains where our interests genuinely align, such as mutual-recognition frameworks.

    At the same time, it is important not to view the EU as a single entity to keep at a distance. Its internal diversity offers opportunities for Japan to engage selectively and shape outcomes where necessary. A balanced approach—focusing on aligned areas while remaining sufficiently involved in more difficult ones—will better protect and advance Japan’s long-term interests.

    ○欧州議会が制定する法令は国内レベルの法令に優越する。スプラナショナルな民意であるから。

    ○これを理由にノルウェーは国民投票で参画しないことを決定。他方で、必ずしも優先すべきということでもない。

    ○EUはもともと複数の国家が主権を制限し合い、相互に戦争が起こらないようにするために作られた側面がある(特にフランスとドイツ)

    ○EUの民主主義に対する満足度については、「民主主義の赤字」という批判がある。他方、EUと各国内での満足度はほぼ同じ調査結果。

    ○基本的に、増税など、国家の利益のために必要不可欠であると判断される政策であっても、有権者に不利な場合は政権の支持率を落とし、次期選挙で敗北する可能性もあるが、EUの場合は、こうした不人気な政策を行わせられることができ、責任も押し付けられる。

    ○ウクライナ侵攻以降、マクロン大統領は、同戦争やエネルギー安全保障などの政治問題を協議するために「欧州政治共同体」を立ち上げ。

    ○英国のEU脱退は、2016年

    ○国家を超えたガバナンスは、高度に不完全「M.P. Maduro and N. Komasarより」

    ○2024年8月にAI法、2026年から全面適用
    ○日本も2025年5月にAI法が成立。リスクの高いAIの活用に対して政府が調査を行い、指導できるとしているが、罰則措置はない、改善しない事業者名を公表するにとどまっている。

    ○欧州の難民問題は2015年のシリア紛争の難民危機から顕著に。ドイツのメルケルが受け入れを表明。国際社会からも評価を受けたが、欧州はこの対応に苦心。
    加盟国の中で割り当ても考えたが、ハンガリー、ポーランド、チェコなどが猛烈に反対。

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    2025年12月06日
  • ブリュッセル効果 EUの覇権戦略:いかに世界を支配しているのか

    Posted by ブクログ

     中国を始めとする新勢力の台頭やブレグジットなどの情勢変化に伴い、欧州の破綻、EUの崩壊と衰退といった考え方がニュースやシンクタンクの政策分析に登場してきているが、世界におけるEUの影響力は決して落ちていない、それが本書の主張であり、それを ”ブリュッセル効果”を分析することによって明らかにしようとする。

     ブリュッセル効果とは、グローバルな市場を規制するEUの一方的な能力を指し、市場がEUの規制をEU域外の市場参加者と規制者双方に波及させている現象と捉える。そして、ブリュッセル効果が生じるためには、①市場規模、②規制能力、③厳格な基準、④非弾力的対象(ある特定の規制体制に拘束される製品あるいは製造者)、⑤不可分性(企業のグローバルな事業展開を管理するための統一基準を適用する行為)の5つの要素が必要であるとする。

     第Ⅰ部で理論的基礎が論じられた上で、第Ⅱ部において4つの具体的な規制政策分野における証拠が示される。すなわち、競争法の分野(合併審査、カルテル行為、支配的地位の濫用)、デジタル経済(データ保護~GDPR、オンライン上のヘイトスピーチ)、消費者の健康と安全(食品安全性、化学物質の安全)、及び環境(有害物質と電子機器廃棄物の規制、動物福祉の保護、排出量取引による気候変動の緩和)である。
     これらを踏まえ、第Ⅲ部の第8章では、ブリュッセル効果が人々の厚生を増進する上で有益化どうかが問われる。EU規制がグローバルに及ぶことはコスト増を招きイノベーションを妨げるおそれがある、あるいは規制帝国主義の現れであって、域外の権力により自国経済に関して重大な決定が行われてしまい、政治的自律性が失われるおそれがあるといった経済的、政治的批判がなされており、そのような批判についてどのように考えるかが扱われる。そして最終章の第9章では、結びとしてEUの規制パワーの将来予測が示される。

     400頁の大冊であり、かなり専門的事項についての記述も多いので決して楽に読めるものではないが、第Ⅱ部の実際例の記述は、正に現在進行形で日本にとっても大きく影響するものであって、ビジネスの観点からも大変勉強になる。また、「規制」に関しての、EUとアメリカの基本的な考え方やイデオロギーの違い、多国間協力がますます困難になる中で、トランプ政権時代に自国第一主義の政策を強めたアメリカに対し、逆説的にEUのブリュッセル効果の影響力が増す結果が生じることなど、いろいろと新しい知見を得ることができた。
     

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    2024年04月18日

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