作品一覧

  • 英語と日本語のあいだ
    4.3
    1巻825円 (税込)
    文法・訳読はほんとうに時代遅れか。「英語の授業は英語で」で、何が起きるか。英語を読む力よりも、話す力が求められる、昨今のコミュニケーション偏重の風潮に疑義を呈し、日本人は英語とどう向き合うべきかを根本から問い直す。「英語の授業は英語で行う」。文法訳読の授業はいらない――。そんな新指導要領の方針に疑義あり!

ユーザーレビュー

  • 英語と日本語のあいだ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    英語学習について、筆者の体験を元にまともに分析している。
    統計的なデータ、研究をしこたま引用して主張を強めるというより、筆者がたさ「体感」していることを丁寧にまとめているという印象。

    特に、母語として英語を学ぶ場合と外国語として学ぶ場合を明確に区別し、さらに、学習者のおかれている環境にも着目している。そして、それぞれの場合で、英語の学習方法は違うことを明確にする。英語を話さずとも生きていける(学校の外に英語を話す場がない)日本で生まれ育った日本人にとって、最適な学習方法は何か、という問に体し、文法的基礎を身につけることが先決だ、という結論を導いている。
    よく聞く英語学習法とは、この点で大きく

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    2013年03月07日
  • 英語と日本語のあいだ

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    2013年度から高校の英語の授業は英語で行うことが決まったようだ.なんと馬鹿な事を文科省は考えているのか.これについで穏やかな反論が本書の内容だ.共感することが多かったが例を一つ.p 203に次のような記述がある. 「英語を書く機会が増えると,自分が日本語で書いた文章をそのまま英語に直そうとしても,うまくいかないことがわかってくる.それより,はじめから英語で書いた方が,はるかに手間が省ける.」 その通りだ!私論だが,中高で英語を必修にする必要はないと思っている.日本の社会で英語を必要とする人はわずかだ.英語の授業は英語嫌いを増やしているだけだ.

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    2011年09月14日
  • 英語と日本語のあいだ

    Posted by ブクログ

    深く深く共感できた。
    英語教育について語る時、「学校英語なんて使えない」という論調が声高に言われることに、私は以前から「それは違う!」と思っていた。
    「英語は英語で理解する」。これはもちろん大事なことだけれど、日本で生まれ育つ子どもたちがそこにたどり着くまでに、日本語を介して英語を理解する段階があることに対して、英語教育について考える人たちはもっと寛容であるべきではないか。
    「あとがき」は本書のとてもよいダイジェストだと思う。

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    2011年03月01日
  • 英語と日本語のあいだ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    英語を勉強しようと決めたとき
    英語の文法を覚えたとき
    英語を読むのに慣れたとき
    英語を話せなければならなくなったとき
    英語を教えるとき

    自信の英語のレベル、使用目的、状況などが変わったとき
    そのたびごとに読み返したい本です。

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    2012年04月08日
  • 英語と日本語のあいだ

    Posted by ブクログ

    名著。高校の英語の授業を英語で行うという国の方針への反論に始まり、文法学習と訳読練習の大切さを訴える。とても重要なことだと思う。

    日本が世界で勝ち抜くために必要なのは定型的な会話表現ではなく自分の意見であり、それは確かな文法力と理解力から始まる。

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    2012年11月19日

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