菅原克也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
語りを中心に、近代日本の小説を読むために有用な知識を解説する本。
各章は、最初に章タイトルとなっている概念について説明され、いくつかの小説を例に具体的に詳説していく構成を取る。
難しい言葉を使用せず、きっちり定義されているので、安心感がある。
あとがきを読むと、本書にブックガイドとしての役割も持たせようとされたとの由。
その塩梅がなんとも絶妙で、これ、読んでみようかな(あるいは読み直してみようかな)と思える作品が見つかる。
私の場合、『福翁自伝』。
それにしても、小説の分析技法が、語り手(なぜかこの解説となる章が最終章である)、語りの人称、視点人物、枠物語といった語りの問題が中心となるのはなぜだろう。