大屋雄裕の作品一覧
「大屋雄裕」の「自由か、さもなくば幸福か? ──二一世紀の〈あり得べき社会〉を問う」「法哲学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
Posted by ブクログ
XなどのSNS上では毎日議論が絶えませんが、短文なので相手の前提を汲み切れずに、平行線の論争になってしまっていることも多いように見えます。
その中でもよく取り違えられるのが道徳と法でしょう。
例えば「人権」
「人権は、普遍性や生来性のゆえに、法体系を超えてそれ以前に存在するとされているから…法的権利ではない。…法的でない道徳的権利」(pp.141-142)
「人権が法的権利でないならば、日本国憲法上の権利はなぜ基本的人権と呼ばれるのだろうか。…それは、法の確立に先立って存在する人権が、日本国憲法を含む各国の憲法…に実定化されてきたと考えられてきたからである。…同一の人権が、各国の憲法上の権利
Posted by ブクログ
【全体的にわかりやすいです。CP最高】
多様な学説を多く提示して多角的に考えられるように配慮されています。気になった論者については次の本、というようにスムーズに進めそうです。
「法となにか」と「法とは何であるべきか」という区別でまとめられているので、論点が理解し易い。
前半は、論点整理が秀逸で、これ以上ないくらいの要約ではないでしょうか。欲を言えば、正義の章をもう少し多角的にしてほしかったですね。
後半は、自然法論と実証主義の対比が秀逸です。そこからその後の展開を関連付けるので、全体像が把握し易いのは助かります。ただ、遵法義務と批判理論については紙面が足りていない印象を受けたので、別の本に進み
Posted by ブクログ
自立した自由な個人を至上とした19世紀の夢は,20世紀に崩壊。いま個人の自由は幸福追及権に屈服し監視社会をもたらしつつある。その不可避性を見通し良く示してくれる好著。
事後救済という本質的な限界を抱えた法の支配は,ますます低コストになる監視技術・物理的抑止策による事前規制へと道を譲りつつある。それは必然的に自由を束縛し,個人の自律性を侵すものであるのだが,多くの人が安全安心を求める以上,もはやいかんともしがたい流れとなっている。この行きつく先はディストピアなのだろうか。別段そうでもないと感じるのは,著者の筆致に影響を受けすぎたためだろうか。