作品一覧

  • カオスの帝王―惨事から巨万の利益を生み出すウォール街の覇者たち
    4.1
    1巻3,080円 (税込)
    『フィナンシャル・タイムズ』『ニューヨーク・タイムズ』絶賛! パンデミック、テロ、暴動、政治紛争、サイバー攻撃、気候変動、破壊的技術の出現。 市場を混乱に陥れる「予測できない極端な現象(ブラック・スワン)」にいち早く気づき、行動を起こした者だけが巨万の富を手に入れることができる。 不確実性が増し、存亡リスクさえも高まる世界にどう適応すべきか。 「カオス」を制したファンドの「帝王」たちから、その原則と思考法を学ぶ。 ユニバーサは暴落時に莫大な収益を上げるポジションを常にずっと取っていた。なぜなら市場はいつなんどきでも、前触れなく暴落する可能性があるからだ。暴落がいつ起きるかは誰にも予測できない。だからユニバーサに資金を預ける投資家は暴落を心配する必要がなかった。――第2章より 誰よりも早く「パニック」を起こした者がカオスを制する。 パンデミック、政治紛争、暴動、気候変動、破壊的技術の出現――市場を混乱に陥れる「予測できない極端な現象(ブラック・スワン)」にいち早く気づき、行動を起こした者だけが巨万の富を手に入れることができるのだ。 2020年3月、パンデミックに市場が揺れるなか、投資顧問会社ユニバーサ・インベストメンツは4000%を超えるリターンを叩き出した。多くの投資家が匙を投げ、多額の損失を被るなか、なぜユニバーサは莫大な利益を生み出すことができたのか。 『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の記者による本書では、ユニバーサの最高投資責任者マーク・スピッツナーゲルと、ミリオンセラー本『ブラック・スワン』の著者ナシーム・タレブが確立した投資戦略とその哲学に迫る。さらに、バブルの崩壊は予測できると主張する複雑系研究者や気候変動専門家などへの取材をもとに、複雑化し脆弱性が増す社会における生き残り戦略を探っていく。
  • ウォール街のアルゴリズム戦争
    3.8
    1巻2,640円 (税込)
    著者スコット・パタースンの日本語版への序文から(抜粋) 二〇一二年に本書が米国とヨーロッパで出版されたとき、この話を信じる者は少なかった。何百年もの間、営業を続けてきた権威あるニューヨーク証券取引所のような公開市場に対して、ちっぽけな企業が影響力を行使できるものだろうか? 批評家たちは、混雑する立会場上で大振りな手信号で合図する慌ただしいトレーダーがいた古い取引所が既に存在しないことに気づいていなかった。新しい市場は、ニューヨークの忙しい大通りから遠く離れたニュージャージー州郊外にある巨大なサーバー・ファームからなっていた。  コンピュータが主導する市場は、こうした理由から全く新たなレベルの開示基準を求められる。規制当局は、素早く追いつかなければならず、取引所と高速トレーダーの仕組みを理解しなくてはならない。さもないと、このゲームは続き、定年後のために働く一般投資家が損をすることになる。  一つ明らかなのは世界が前進するということであり、取引所は電子化され、コンピュータ主導になるということだ。ロマンチックなイメージではあっても立会場で手を振るトレーダーの日々に回帰することはない。この変化には優れた面もある。以前より安く取引ができ、全般的により効率的だ。  だが、恐ろしく賢いプログラマーによって設計された非常に複雑なコンピュータ・アルゴリズムに制御され、取引所は遥かに不透明でもある。

ユーザーレビュー

  • カオスの帝王―惨事から巨万の利益を生み出すウォール街の覇者たち

    Posted by ブクログ

    タイトルからは、コロナ禍での金融マーケットの混乱から大きな利益をもたらしたファンドについてのドキュメンタリー、ちょうど「マネー・ショート」のような、をイメージしていたのだが、いい意味でこの予想は裏切られた。

    本作は金融マーケットだけではなく、世の中の様々なところに存在している「発生タイミングが予測不可能だが、一度発生すると破壊的な影響をもたらす」ことに焦点を当てたノンフィクションだ。この考え方は、今ではブラックスワンと呼ばれるのが一般的だが、クラッシュスワンの考え方を提唱したニコラス・タレブの本作で取り上げる主要な人物の一人である。

    こういったブラックスワンは、金融マーケットにおいて有名に

    0
    2025年08月07日
  • カオスの帝王―惨事から巨万の利益を生み出すウォール街の覇者たち

    Posted by ブクログ

    CHAOS KINGS: How Wall Streat Traders Make Billions in the New Age of Crisis

    ナシーム・タレブ、マーク・スピッツナーゲルの「ユニバーサ・インベストメンツ」がブラック・スワン・プロテクション・として、アウト・オブ・ザ・マネーのプットを買い続ける戦略の話と歴史がメインで、それはそれで面白いが、終盤の金融以外の話のほうが有意義な話。
    GMOや気候変動、ジオエンジニアリングなどについて「予防原則」はその通りと思う。
    予防原則(Precautionary Principle):もしある行動や政策が公共領域に重大な害をもたらすリス

    0
    2024年10月18日
  • カオスの帝王―惨事から巨万の利益を生み出すウォール街の覇者たち

    Posted by ブクログ

    ブラックスワンの系譜にある本でタレブの話もたくさん出ている。この本ではユニバーサというヘッジファンドの話だが、結局のところはブラックスワン戦略で、とても説得力があるのはいつも通り。予防原則という言葉は初めて聞いたが、大事な考えだと思う。

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    2024年10月04日
  • ウォール街のアルゴリズム戦争

    Posted by ブクログ

    ウォール街でアルゴリズムを操る人間なんてみんな博士号を持った数学者やロケット工学者みたいなイメージだったけれど、ここで登場する面々は高校中退の天才だったり、ウォール街じゃなくて実はシカゴからやってますみたいのだったり、無粋で押しの強いぺてんまがいの連中だったりと、個性の強い面々。1/1000秒でマーケットを撹乱する注文を出したり、システムの裏を書いたりと、まあ戦国時代です。大変革をもたらした天才ハッカーのレイバンとビックデータを駆使するグリーンバーグには夢と好感を感じました。とても面白かった。

    0
    2021年03月13日
  • カオスの帝王―惨事から巨万の利益を生み出すウォール街の覇者たち

    Posted by ブクログ

    タレブが自著でも紹介していなかった彼の生い立ちやキャリア、ヘッジファンド引退後の活動など、いろいろ知ることができて満足。
    タレブファンにおすすめ。

    地球規模のリスクに関する動向を論ずる最後の方は正直ついていけなかった。

    この本と直接関係ないが、「卵は一つのカゴに盛るな」といった
    資産運用のプラクティスはこの本で述べられているような年金基金といった大規模な資産運用を生業とする状況で成り立つ原理原則であって多少の金の増減が生死に関わらない弱小個人投資家が見習っていても絶対大成することはないんだなと再認識。

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    タレブの戦略を実現したヘッジフ

    0
    2025年06月15日

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